5月29日(日) 天気=晴れ
08:44西沢渓谷入口駐車場→ 09:05ネトリ橋分岐→ 09:30二俣吊り橋→ 09:45~52三重ノ滝→ 10:08竜神ノ滝→ 10:16貞泉ノ滝→ 10:26~48母胎潟→ 11:05方杖橋→ 11:28シャクナゲ橋→ 11:44~55展望台→ 12:03大久保橋→ 12:27山の神→ 12:51~13:10ネトリ橋分岐→ 13:29西沢渓谷入口駐車場
マンションのエレベーターで、山友のJさんとバッタリ出くわし、「今週末、妻と奥秩父の西沢渓谷でも歩こうと思ってるんだけど、どお?」と誘われた。現在妻は眼科に通院しており、医師から「当分の間過激な運動は控えるように」と注意されているが、渓谷の遊歩道歩きぐらいなら大丈夫と妻が言うので、Jさん夫妻と一緒に出掛ける事にした。
奥秩父山脈を貫く雁坂トンネルが完成した事で、高速道路を利用しなくても山梨県へのアクセスが楽にできるようになった。私の車で朝6時に出発し、秩父市街地を経由して2時間半ほどで西沢渓谷入口の駐車場へ着いた。
甲武信岳への登山口がある西沢渓谷入口には登山で何度も訪れているが、西沢渓谷へは黒金山から下山した時に通過して以来40年ぶりの再訪となる。今日は遊歩道歩きだけなので、飲み物とお菓子だけを小さなサブザックに入れて出発する。
西沢渓谷へ向かう車道を歩き始めて、すぐに車両止めのゲートがある。その脇を通り抜け20分ほど歩いて、ネトリ橋分岐へ着く。ここには以前見なかった、洒落た造りの綺麗なトイレが建っていた。
西沢渓谷入口のゲート
ネトリ橋分岐からダートの林道を少し進むと、甲武信岳へ向かう戸渡尾根コースの登山口がある。このコースは30年以上前に、正月山行で何度も登った懐かしい道だ。登山口から更に20分ほど歩くと東沢が分岐する二俣吊り橋に着き、西沢渓谷の歩道は、その先から始まっている。
戸渡尾根コース登山口
廃業した登山口近くの西沢山荘
二俣吊り橋から見る東沢(30数年前山仲間と登った懐かしい沢)
今日の関東地方は30度を超える今年一番の暑さだが、渓谷を吹き渡る風はTシャツ1枚では肌寒いほどの涼しさです。渓谷沿いに三重ノ滝、竜神ノ滝、貞泉ノ滝が次々に現れ、人面洞、カエル岩などの奇岩も点在する。
三重ノ滝手前
三重ノ滝
人面洞付近
貞泉ノ滝
母胎潟を過ぎ方杖橋を渡った先で、歩道は通行止めになっていた。Jさんの話によれば、「水害に土砂崩れで歩道が損壊した」そうだ。この先には日本百名滝の一つ「七ツ釜五段ノ滝」という名瀑があるけれど、残念ながらその全貌を見る事は出来なかった。
母胎潟付近
同 上
方杖橋
方杖橋から七ツ釜五段ノ滝の最下部が辛うじて見える
通行止め地点から仮設の道を急登し、山腹を巻く森林軌道跡地へ登り着いた。その昔、この森林軌道は奥秩父の山奥から延々と続き、トロッコが重力だけの自然の力で、30数キロ先の塩山駅まで走っていたというから驚きだ。
通行止め地点から仮設の道を登る
軌道跡地に展示されていたトロッコ
帰りはその軌道跡を降って行く。この道は緩やかな降り勾配がどこまでも続き、脚が勝手に進んで行く感じで大変歩き易い。しかし急傾斜の山腹を削った道なので、もし転落したら何百メートル下の谷底まで止まりそうにない。
急な山腹を巻く軌道跡
展望台(奥秩父の山々が望める)
大久保橋
森林業務者の安全を祈願した山の神
やがてカワズ池と呼ばれる地点で軌道跡を離れ、林道を降ってネトリ橋を渡り、ネトリ橋分岐のトイレへ戻って来た。分岐には東屋もあったので、ここでしばらく休憩した後、車道を歩いて西沢渓谷入口の駐車場へ戻った。
林道をネトリ橋へ降る
駐車場へ戻って来た
今日は観光気分で軽い遊歩道歩きのつもりだったが、終わってみればタップリ4時間以上歩いて、けっこうな運動量だった。しかし下界は真夏日でも西沢渓谷を吹き渡る風は涼しく、新緑と清流に癒された一日でした。