5月24日(火)
夕刻散歩がてら最寄り駅付近を歩いていたら、駅前陸橋の上で何処かで見たような女性が、若い男性と二人で高齢の男性を介抱していた。その女性をよく見りゃ私の妻で、「どうしたんだい?」と声を掛けると、高齢男性が突然倒れて歩けなくなったと言う。
そのうち介護に心得のあるような若い女性も加わって、四人がかりで陸橋下のバス停まで高齢男性を連れて行き、ベンチで休ませ事情を聞いてみた。
男性は市内のW団地に住んでいて、御年91歳だと言う。我々夫婦も以前W団地に住んでいたから、どんな場所なのかは良く分かっている。高齢男性は少し休んだらバスに乗って帰るというが、とても一人で帰れる状態とは思えない。
客待ちのタクシーの運転手さんに状況を話すと、近距離なので最初は嫌そうな顔してたが、事情を察して私が付き添いタクシーで高齢男性の自宅まで送る事になった。
ものの数分で団地内の自宅マンションへ着いたが、エレベーターを降りた後に階段の降りもあったので、私が自宅玄関までサポートし、男性がドアを開け室内に入るのを見届けて団地を後にした。
その昔、笹川良一日本船舶振興会会長が「一日一善」何てテレビCMで盛んに流していたけれど、ささやかながら困った人を手助けできて有意義な一日となりました。
我が家へ戻り先ほどの状況を妻に再び聞いたら、妻が介抱している時に幾人かの若い人が手助けを申し出てくれたそうだ。今時の若者はスマホばかり見て世間に無関心ではと思っていたけれど、困った人に手を差し伸べてくれる優しい人も居る事を知り、「日本はまだまだ大丈夫」と嬉しくなりました。