1964年、ビートルズがI Want To Hold Your Handの爆発的ヒットででキャッシュボックス誌の首位を独走中のFebruary15日号でディヴ・クラーク・ファイヴは追走するように71位にデビューシングル. GLAD ALL OVER をまず送り込んだ。それから立て続けにヒットチャートを賑わし時代の寵児となったのだ。わたしたちにとってかれらの一番の魅力はマイク・スミスの迫力あるヴォーカルだった。ロックヴォーカリストを目指す若者たちはこぞって Do You Love Me にみられるようなマイク・スミスのシャウト唱法を手本に稽古したものだった。
しかし、そのブリティッシュ・インヴェィジョンの熱狂の時代が過ぎると他のグループほどディヴ・クラーク・ファイヴは話題にのぼらなくなった。わずかに名曲として評価されているBecause だけがディヴ・クラーク・ファイヴの名を今に留めている。