monologue
夜明けに向けて
 




<2> 神を恐れる者達よ

一、  影を色濃く落とした泉のなかに 壺は投げ捨てられた
    命の剣を携えた 命を刈るものによって

二、  夜の闇に紛れて行くものを 銀の月の粉で捜せ
    周りは朱鷺色 中程に進むにつれて夜明け色
    手に入れることは出来るが 頭を入れることは出来ない

三、  八は三の中に 四は五の上に
    九は一二をもって飾られるべし
    五六は無に帰せよ

四、  月明りのふくろうは その爪にルビーの指輪を
    三番目の羽根は切り取るべし

五、  青い外套の女に 人魚の涙を渡す時
    亀甲の数字を手にするであろう
「光の黙示録」より

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「青い外套の女に 人魚の涙を渡す時
    亀甲の数字を手にするであろう」

 タロットカードの一枚に「女教皇あるいは女司祭長」というカードがある。
三日月を足元に置き、中央に球がある角の生えた王冠をかぶっている。胸には太陽を表す十字架を提げている。 この雌牛の角と月を象徴する球のある王冠を頭に載せた姿がハトホル神と習合した月の神であり水を司る女神としてのイシスと見られている。
手には「Tora(トーラ)」(旧約聖書の5書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)の巻物を持っている。しかし秘儀はかの女の外套(mantle)に隠されていて奥義を授かった者だけにヴェールを上げて見せるが、それを見た者は決して口外してはならない。カバラでは、この外套はアイン・ソフ(Ein-Sof)の神秘の形象化とされる。
「青」は解字すれば月の主で外套は秘儀を隠したイシスの外套(mantle)ということで
「青い外套の女」とはイシスである。「人魚の涙」は普通真珠だが数字にすると人(ひと)は一で魚(さかな)は「三か七」そして涙は「七三だ」ということ。そして読み直すと一と三の七三で「イサナミ」が出現する。それでは「亀甲の数字を手にするであろう」とは?
fumio

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