昨夜の「GRACE of JAPAN」は愛知県津島市にある津島神社(つしまじんじゃ)を採り上げていた。
建速須佐之男命を主祭神とし、大穴牟遅命(大国主)を相殿に祀る。中世、近世を通じて「津島牛頭天王社」(津島天王社)と称し、牛頭天王を祭神としていたという。なぜ津島というのかとウイキペディアをみると社伝によれば、建速須佐之男命が朝鮮半島から日本に渡ったときに荒魂は出雲国に鎮まったが、和魂は孝霊天皇45年(紀元前245年)に一旦対馬(旧称 津島)に鎮まった後、欽明天皇元年(540年)旧暦6月1日、現在地近くに移り鎮まったと伝えるということである。元は対馬だったのだ。境内に多くの摂社末社があるがどうもピンとこない。
境外末社 の端にやっと「市神社 祭神:大市比売命、大歳神、宇迦之御魂神」があった。この大市比売命が大和の大王となる幼名、布留(フル)青年期名、歳(トシ)で大和建国に出発した時スサノオに授かった名前が饒速日命(ニギハヤヒ)の母なのである。スサノオは大市比売命との間に設けた第五子布留(フル)に自らの器量が継がれているのを知って後継者として育てたのであった。この神社でもニギハヤヒの名はどこにも見当たらないがこんな境外末社、市神社に母子が大市比売命、大歳神としてひっそりと祀られている。
fumio
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