この間、NHKBSでタイガースの復活コンサートを放映していた。
その時、ドラムのピーこと瞳みのる氏がハーマンズ・ハーミッツの「ヘンリー八世君」を歌い、この歌の元歌として「お玉じゃくしは蛙の子」と歌いだした。それはわたしたちの世代は子供のころ、ハワイ出身の歌手灰田勝彦が歌う変な歌という認識で「権兵衛さんの赤ちゃんが風邪ひいた」と替え歌を歌ったものだった。そしてそれは元々はリパブリック讃歌(リパブリックさんか、原題: The Battle Hymn of the Republic)という、アメリカ合衆国の民謡・愛国歌・賛歌であり、南北戦争での北軍の行軍曲であったらしい。エルヴィス・プレスリーがコンサートで「アメリカの祈り」と題して「Glory, glory, hallelujah!」という神の最終的な勝利を讃える部分を熱唱する映像を目にした人は多いだろう。ハーマンズ・ハーミッツの「ヘンリー八世君」がまさかそんな由来を持っているとは知らなかったのでびっくりした。この軍の行軍歌を「お玉じゃくしは蛙の子」や「権兵衛さんの赤ちゃんが風邪ひいた」と歌っていられるうちは平和で幸せなのだろう。
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