以前、国造りに関わった神、「少名彦名」の名前の意味を探った時、神名を解読するために使用される音霊逆転法を用いて(sukunabikona)の音霊を逆転して(anokibanukus)として「あのキバ貫く主」と読み解いたがどうもまだキバの意味があいまいだった。
そしてこの木曜日にNHKBS2「堤真一×アメリカ 謎の古代遺跡~先住民 3000年の記憶」という番組を見た時その意味がやっとわかった。
アメリカ西部4州にまたがるグランドサークルの4つの遺跡(タオス・プエブロ遺跡、メサ・ヴェルデ遺跡、チャコキャニオン遺跡、ブィエ遺跡)には
キバという祈りの場があったのだ。その聖なる場には穴があってその穴を通ってかれらアメリカ先住民プエブロ族はやってきたという、言い伝えがあった。
前の文明が創造主のいうことを聞かず滅びたのでその穴を通って先住民たちはやってきたのだという。かれらはその穴で前の世界とつながっている。
結局、「あのキバ貫く主」少名彦名はキバによって前の世界とこの世界を貫く主ということになる。
なんと、アメリカ先住民プエブロ族の伝説は「続溢れくる涙」で語る宇宙叙事詩の内容と同じことを現代に伝えていたのであった。
世界各地でこのタイプの伝説は形を変えて語られているのだろう。
fumio
| Trackback ( 0 )
|