monologue
夜明けに向けて
 



各国の軍需産業が最終兵器開発を推し進めるための根拠として、なにかが起きて核攻撃を受ければ自動的に地上の全生物が絶滅するようなシステムを構築しておけば相手は自国にも被害が及ぶことになるから自殺に近いような核攻撃をすることに恐れを抱いて簡単には攻撃してこないだろうという想定を基に大きな核抑止効果があるとしていた。
それは国によってシステマ・ピリーミトル(英名デッド・ハンド Dead Hand)などと呼ばれ
突然核攻撃を受けた際、人間では対処不可能に陥るので原爆、水爆、高出力熱核爆弾その他の究極爆裂装置をAIコンピューターでつないでおいて核攻撃を感知すると自動的に起爆して地上のありとあらゆる生物を死滅させてしまうシステムだった。残念ながら最終兵器は核抑止には役に立たなかったのである。
fumio


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