銀河系宇宙太陽系の重要な構成メンバーである第三惑星地球が膨大な数えきれないほどの生命を育む惑星としての役割を果たさないとなれば宇宙のバランスが壊れて他の惑星仲間にも影響を与えるのだ。地球救済委員会は様々な再生方法を案出したが結局最終的には疲弊しすぎる危惧が払拭できないままデイメンションジャンプによる再起動を選択した。次元ジャンプ試行が果てしなく繰り返されたが、地球は全く反応しないままに永劫を思わせるほどの時が行き過ぎた。
そしてジャンプを阻んでいた時空の縺(もつ)れがなにかの拍子に解(ほど)けた時、それまで反応することのなかった地球がある時、ついにおもむろに起動したのだ。ハラハラして応援していた他の惑星の意識体たちも歓喜に湧いた。銀河系宇宙太陽系の失われそうになった第三惑星が再び生命を育む惑星として蘇ったのである。碧く美しい生命の星の回転が始まった。虹色の時間が麗しく流れだしたのである。
fumio
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