今年は庭で虫の観察をしていても、何だか変な年でした。
去年の今頃に100匹ちかくいたキアゲハの幼虫が、今年は春に2匹いたきりで
ナミアゲハも2匹のみ、クロアゲハやナガサキアゲハの幼虫は見つけることができませんでした。
その代わり、蛾の幼虫、特にオオスカシバとアケビコノハはたくさん見つけたりして・・・
気候変動のせいなのか、それとも単に果実などにある成り年と似た「表、裏年」なのか?
これからも注意して観察をしていきたいと思います。
でも、今年は庭に「キイロスズメの幼虫」がいない!と思っていたのは
完全に私の目が節穴でした(^^ゞ
あーあ、どうしていないんだろう、キイロスズメに会いたかったな~
食草にするため、垣根に絡ませ放題にしたヤマイモにぶら下がったムカゴを収穫しようと手を伸ばしたとき
えっ!うそっ!
丸々と太った幼虫がヤマイモの葉を食べていました。
毎日庭を見張って(笑)いたのに!こんなに大きくなるまで、なぜ気付かなかったのか
スズメガの幼虫に限ったことではありませんが、擬態しているように見えない幼虫でも
屋外で葉の中にいると、そこの色合いに溶け込んで、姿がみえなくなるのです(言い訳)
1匹見つけると、あとは次々に見えてくるのも不思議なもので(^m^)
あっという間に6匹の幼虫を見つけて、部屋に連れ帰っていました。
*
スズメガの中でもキイロスズメの幼虫は、巨大でムチムチになる種類です。
初めに身体測定しました。
小さい子は約5cmです。
中くらいの子は、約7cm。
大きい子は、約8cmです。
幼虫の成長はとても早くて、2日くらいで体長が1cm伸びます。
イモムシハンドブックによると、キイロスズメの幼虫の特徴に
お腹の節に楕円形の「白色紋」があると書いてありました。
実際の白色紋はこれなのですが、これって寄生バエの卵にそっくりなのです。
最初見たとき、卵と間違えたほど似ています。
産み付けられる場所も、幼虫が取り除きにくいとされている背中の前方です。
これは、この幼虫にはすでに卵が産み付けられているのでここに産まないで!という
寄生バエに対する防衛手段なのかもしれないと思いました。
いきなり大きい幼虫を飼育することになったので、エサの確保が大変です(^^ゞ
ヤマイモは他の木に絡まっているので、葉を落とさないように解きほぐして1本のツルにして採ってくるのが
他の食草採りより手間がかかります。
ひたすら葉を食べるキイロスズメの幼虫。
みているだけで、癒されます(笑)
*
キイロスズメは土に潜らず、葉を荒く綴ってサナギになります。
庭から部屋に来て4日目から、みんな順番にサナギになっていきました。
その間にも、庭で見つけた幼虫をこうなった、らもう何匹でも!と思って連れてきて(^m^)
今年のキイロスズメは全部で8匹で、ぜんぶサナギになりました。
9月初旬、葉に包まったサナギを1匹ずつに分けて、羽化の準備をしました。
毎年飼育していて分かったのですが、蝶も蛾もサナギになった1週間後くらいに
寄生された幼虫からハエの幼虫が這い出てくるので、この間が生死の境目です。
サナギを刺激したとき、寄生されていないとお尻の辺りがピクピク動くらしくて・・・
今回1匹ずつ確認して、ラベルを貼り羽化を待ちました。
**
結果は・・・
サナギになった8匹中、無事に羽化したのは4匹でした。
3匹から寄生バエの幼虫が出て、1匹は寄生されていないけど羽化せず
残りの4匹が羽化して、空へ飛んでいきました。
羽化率は50%、厳しい世界です。
サナギを手で持ったとき、すごい勢いで元気に動いていた2匹ですが・・・
10日後、そのうちの1匹からハエの幼虫が出てきました。
あの動きは何だったんだろう?
寄生バエも一生懸命生きている生きものなので、飼育観察します(^-^)ゝ
動くサナギのうち、寄生されていなかった1匹が羽化。
ピクリとも動かなかった小さなサナギからも、1匹が羽化しました(^^ゞ
一番初めにサナギになった子は、寄生されていなかったのに羽化しませんでした。
初めて羽化した子(#^.^#)大きくて立派な翅です!
蛹化から17日後の夜中でした。
翌朝、ベランダから庭へ放しました。
ケースの中には大量の液体が排出された跡がありました。
2匹目の羽化は翌日の午後11時頃。
雨が降っていたので、ケースの中で待ってもらい翌朝ベランダへ。
すぐに飛び立つと思ったのですが、なかなか指から離れなくて
写真をたくさん撮らせてくれました(#^.^#)
夜行性なので、飛んでいる姿を見るのは難しいと思いますが
かなりカッコイイです。
翅は表側からは1枚に見えますが、裏から見ると小さな後ろ翅が見られます。
3匹目、この子もケースの中で待機後、台風が過ぎた昼間に放しましたが・・・
夜行性だからか飛んで行かず、夜までベランダで過ごして翌朝に居なくっていました。
4匹目、最後に羽化した子は、とても大きな体格をしていました。
エサをたくさん食べたからかな。
初めて晴れた日にお別れ会ができました。
お日さまの光に照らされて、身体が輝いて見えます。
夜行性の子だから眩しいかな。
サナギのときの顔と・・・
面影があるように見えますね(#^.^#)
顔の半分が目なんて、まるで少女漫画の女の子のようです。
今年もキイロスズメの観察ができて良かったです。
キイロスズメの羽化率は50%でしたが
また来年もうちの庭で卵を産んで、変わらない姿を見せて欲しいです(^^)/
去年の今頃に100匹ちかくいたキアゲハの幼虫が、今年は春に2匹いたきりで
ナミアゲハも2匹のみ、クロアゲハやナガサキアゲハの幼虫は見つけることができませんでした。
その代わり、蛾の幼虫、特にオオスカシバとアケビコノハはたくさん見つけたりして・・・
気候変動のせいなのか、それとも単に果実などにある成り年と似た「表、裏年」なのか?
これからも注意して観察をしていきたいと思います。
でも、今年は庭に「キイロスズメの幼虫」がいない!と思っていたのは
完全に私の目が節穴でした(^^ゞ
あーあ、どうしていないんだろう、キイロスズメに会いたかったな~
食草にするため、垣根に絡ませ放題にしたヤマイモにぶら下がったムカゴを収穫しようと手を伸ばしたとき
えっ!うそっ!
丸々と太った幼虫がヤマイモの葉を食べていました。
毎日庭を見張って(笑)いたのに!こんなに大きくなるまで、なぜ気付かなかったのか
スズメガの幼虫に限ったことではありませんが、擬態しているように見えない幼虫でも
屋外で葉の中にいると、そこの色合いに溶け込んで、姿がみえなくなるのです(言い訳)
1匹見つけると、あとは次々に見えてくるのも不思議なもので(^m^)
あっという間に6匹の幼虫を見つけて、部屋に連れ帰っていました。
*
スズメガの中でもキイロスズメの幼虫は、巨大でムチムチになる種類です。
初めに身体測定しました。
小さい子は約5cmです。
中くらいの子は、約7cm。
大きい子は、約8cmです。
幼虫の成長はとても早くて、2日くらいで体長が1cm伸びます。
イモムシハンドブックによると、キイロスズメの幼虫の特徴に
お腹の節に楕円形の「白色紋」があると書いてありました。
実際の白色紋はこれなのですが、これって寄生バエの卵にそっくりなのです。
最初見たとき、卵と間違えたほど似ています。
産み付けられる場所も、幼虫が取り除きにくいとされている背中の前方です。
これは、この幼虫にはすでに卵が産み付けられているのでここに産まないで!という
寄生バエに対する防衛手段なのかもしれないと思いました。
いきなり大きい幼虫を飼育することになったので、エサの確保が大変です(^^ゞ
ヤマイモは他の木に絡まっているので、葉を落とさないように解きほぐして1本のツルにして採ってくるのが
他の食草採りより手間がかかります。
ひたすら葉を食べるキイロスズメの幼虫。
みているだけで、癒されます(笑)
*
キイロスズメは土に潜らず、葉を荒く綴ってサナギになります。
庭から部屋に来て4日目から、みんな順番にサナギになっていきました。
その間にも、庭で見つけた幼虫をこうなった、らもう何匹でも!と思って連れてきて(^m^)
今年のキイロスズメは全部で8匹で、ぜんぶサナギになりました。
9月初旬、葉に包まったサナギを1匹ずつに分けて、羽化の準備をしました。
毎年飼育していて分かったのですが、蝶も蛾もサナギになった1週間後くらいに
寄生された幼虫からハエの幼虫が這い出てくるので、この間が生死の境目です。
サナギを刺激したとき、寄生されていないとお尻の辺りがピクピク動くらしくて・・・
今回1匹ずつ確認して、ラベルを貼り羽化を待ちました。
**
結果は・・・
サナギになった8匹中、無事に羽化したのは4匹でした。
3匹から寄生バエの幼虫が出て、1匹は寄生されていないけど羽化せず
残りの4匹が羽化して、空へ飛んでいきました。
羽化率は50%、厳しい世界です。
サナギを手で持ったとき、すごい勢いで元気に動いていた2匹ですが・・・
10日後、そのうちの1匹からハエの幼虫が出てきました。
あの動きは何だったんだろう?
寄生バエも一生懸命生きている生きものなので、飼育観察します(^-^)ゝ
動くサナギのうち、寄生されていなかった1匹が羽化。
ピクリとも動かなかった小さなサナギからも、1匹が羽化しました(^^ゞ
一番初めにサナギになった子は、寄生されていなかったのに羽化しませんでした。
初めて羽化した子(#^.^#)大きくて立派な翅です!
蛹化から17日後の夜中でした。
翌朝、ベランダから庭へ放しました。
ケースの中には大量の液体が排出された跡がありました。
2匹目の羽化は翌日の午後11時頃。
雨が降っていたので、ケースの中で待ってもらい翌朝ベランダへ。
すぐに飛び立つと思ったのですが、なかなか指から離れなくて
写真をたくさん撮らせてくれました(#^.^#)
夜行性なので、飛んでいる姿を見るのは難しいと思いますが
かなりカッコイイです。
翅は表側からは1枚に見えますが、裏から見ると小さな後ろ翅が見られます。
3匹目、この子もケースの中で待機後、台風が過ぎた昼間に放しましたが・・・
夜行性だからか飛んで行かず、夜までベランダで過ごして翌朝に居なくっていました。
4匹目、最後に羽化した子は、とても大きな体格をしていました。
エサをたくさん食べたからかな。
初めて晴れた日にお別れ会ができました。
お日さまの光に照らされて、身体が輝いて見えます。
夜行性の子だから眩しいかな。
サナギのときの顔と・・・
面影があるように見えますね(#^.^#)
顔の半分が目なんて、まるで少女漫画の女の子のようです。
今年もキイロスズメの観察ができて良かったです。
キイロスズメの羽化率は50%でしたが
また来年もうちの庭で卵を産んで、変わらない姿を見せて欲しいです(^^)/
我が家にも、その手の幼虫が・・・糞が大量に落下しているから居るんです。
でも、何処に???
可なり大きくなったのが、いました。
既に小指大です。
やれやれ・・・
被害の状況は素晴しい。
しょうがないですな。
あ・そうそう。
今日の夕方のことです。
黒揚羽が飛来して、卵産んでも好いかって。
ここ数日、暖かいでしょ?
3匹いたのも無事に育った気がします。
いいわよ。
って言うと、柑橘類に止まっていました。
宿賃は、美しい姿を見れること。
本当におメメが大きくてかわいいですね。
寄生バエ私ならきっと踏みつぶしていると思います。
来年も忘れちゃいそうなので又見せてください
愉しみです
糞の大きさで幼虫のサイズも分かるのです(^m^)
可哀想なことに、害虫か益虫かは
人間の食べるものを害さないかどうかで決まります。
揚羽蝶はやっぱり生体数が減っているそうです。
そのうちに絶滅危惧種になるかもしれません。
黒揚羽との美しい会話、聞こえてきそうです(#^.^#)
羽化したときの体格が決まるそうです。
ダイエットなんてしていられませんね(^^ゞ
飼育している間は、エサを切らさないように、幼虫を飢えさせないように
ホントに寝ても覚めても、いつも食草のことを考えていました(笑)
寄生バエも、最初の頃は怖くて遠くへ捨てに行っていましたが
でも、寄生するのも生き方のひとつで、悪ではないと分かり
幼虫から出た寄生昆虫も育てる事にしました(#^.^#)
いつも愉しみと言ってくださって、嬉しいです。
ありがとうございます。
昆虫や山野草の事を調べていて、こちらのブログを
知りました。
私も、同じ様な趣味なので、とても興味深く
読ませて頂きました。
私は、バタフライガーデンを管理するのが
毎日の日課で、そろそろ、庭に、アサギマダラが
やってくるころです。
それにしても、生き物に対する深い愛情と
研究熱心なことに、とても刺激されました。
又、これからもお邪魔させて下さいね。
私は、FC2でブログを開設しています。
ぶるーびーさんも昆虫が好きなのですね。
実生活では同じような趣味の人となかなか出会えませんが
ブログを通じて嗜好と思考が似ている人とお話しできると
幸せを感じます(^^♪
バタフライガーデン・・・一年中いろんな花が絶え間なく咲くように
管理されているのでしょうね、憧れます。
そこへアサギマダラがやってくるなんて!
すごいです、興味津々です!
私のブログを見つけてくれて、コメントまでいただけて
本当にありがとうございました!