少し前にブログに書いた「なぞの虫たち」で
1種類は、himesijimiさんに教えていただき
半翅目(はんしもく)ツチカメムシ科の「ツチカメムシ」だと分かったのですが
もう1種、スケスケのマユの中にいた生き物が
先日羽化してきて、やっと正体が分かりました。
糸で綴ったマユから出てくるのは、蜂か蛾だと予想していたので
羽化の様子を見ながら「えっ!うそ、なんで?そんな・・」と声が出てしまいました。
まさか甲虫が作ったまゆだったとは・・・
その後、「甲虫・マユ」で画像検索をしたら、素敵な虫ブログに辿り着き
なぞのマユの主は、鞘翅目(こうちゅうもく)(しょうしもく)ゾウムシ科の
「アルファルファタコゾウムシ」という昆虫でした\(^o^)/
*
羽化までの経緯を書きたいと思います(^m^)
その瞬間を見逃さないように、台所のシンクの真ん前に
マユのついた花を置き、キラッと目を光らせて毎日見ていました(笑)
見つけた時は緑色で、振動を感じるたびに動いていたけど
1日後には、こんなツートンカラーになりました。
蛹化したようですが、まだ動きます。
それから毎日観察していたら、1週間後の午後1時半頃に
うわ~~、今までとは違う形のものが動いてる!
マユの中で脱皮をしたようです。
脱いだ皮?落ちていて、マユの内側に黒いものがぶら下がっていました。
もしかして蜘蛛?
いやいや(笑)1匹だけで生まれてくる蜘蛛なんていないし
最初が幼虫で、次にサナギになったじゃない・・
頭が混乱しています(^^ゞ
この状態から、うんともすんとも言わず、動かなくなってしまいました。
買い物に行って、帰宅後チラチラ見ながら夕飯の支度をしていると
あっ!マユの中で立った!脱皮してから約3時間後、午後4時半です。
また写真を撮って、その場で拡大してみると
今度はミジンコに見えました(笑)
小さすぎて見えないのと、この粗いマユが意外にも、姿を隠す良い仕事をしています。
その1時間後、午後5時半にはこの態勢に。
あれ?この脚の形は甲虫なの?
違う角度から見てみると、後ろ姿がまさに甲虫です。
糸で綴ったマユを作る甲虫なんて、記憶にも知識にもありません。
体長が5mmほどしかないし、振動で動かなくなってしまうので
本人の意思で出てくるのを、じっと待ちました。
また1時間後、6時半に動きがありました。
やっとマユから脱出するようです。
この時、写真を撮ってビックリ!
鼻が長い?
誰だろう?
頭の中でグルグルと考えているうちに、くるりと向きを変えて
花びらへと移動し始めました。
**
マユから出てくる様子を動画に撮りました。
1時間くらい撮りましたが、ちょっと動いては静止しを繰り返したので
動画として見られるのは、5分間くらいでした(^^ゞ
それでも、動きが少ないのでお時間があったら見てくださいね(^^♪
午後9時頃、花びらで休んでいた虫さんが
またくるりと態勢を変えて、マユに頭をつっこみました。
何をするんだろう?と見ていたら
マユの糸を食べているようです。
蝶や蛾の幼虫、それからバッタなどでも脱皮痕を食べる事がありますが
栄養補給なのか、敵に見つからないためなのか、謎です。
午後10時、マユと脱皮した皮はきれいに無くなっていました。
***
翌朝、この子の名前を調べるために情報を整理しました。
まず、鼻が長い(本当は口で、口吻)甲虫は
チョキリと、ゾウムシ、オトシブミがいます。
この3種類の違いって、なんだろう?
調べると、オトシブミの仲間は、巻いた葉の中に幼虫がいるので、今回は違う。
するとチョッキリか、ゾウムシかですが、チョッキリは名前の通り
葉や茎や、とにかく何かをチョキッと切るので、この名がつけられているそうです。
例外もあるそうですが、こちらも違うみたい。
残るはゾウムシです。
体長は5mmくらい。
動き回るので、ひっくり返った瞬間に撮りました(^^ゞ
「ゾウムシ」「マユ」で画像検索したら・・・
みつかりました!
この子の名前は「アルファルファタコゾウムシ」でした。
名前の由来は、発芽した芽をサラダで食べる、あのアルファルファです。
アルファルファは、ムラサキウマゴヤシといい、成長すると
栄養豊富な牧草になるそうです。
北海道を中心に栽培されていて、タコちゃん(名前が長いので省略)は
この植物を食害する大害虫という位置にいます。
そして、タコは、姿がタコに似ているとありましたが
そうかなぁ・・・
さらに検索すると、この種は脚が8本ある奇形の個体がいるらしくて
そこからの命名だという記述がありました。
見てみたいですね。
マユがヤグルマソウの花びらにあったけど
本当の食草は、一緒に貰ったストロベリーキャンドルというマメ科のお花でした。
幼虫が葉を食べていれば、それが食草だと分かり、検索ワードにもなりますが
マユがある場所では判断できないと、今回勉強になりました。
放しに行ってきました。
大害虫ですが、近所で生まれた子なので、移動にはならないでしょう。
これからは、幼虫を見つけるため、マメ科の植物の葉を裏返して見るようになりそうです(^m^)
5mmの、ほんの小さな生き物のおかげで、よく見てよく考えて
とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。
台所の出窓が寂しくなりましたが、先日スーパーで買ったキャベツに
虫のサナギが付いていたので、また観察を始めています(^^♪
長いブログになりましたが
最後までお付き合いありがとうございました(#^.^#)
1種類は、himesijimiさんに教えていただき
半翅目(はんしもく)ツチカメムシ科の「ツチカメムシ」だと分かったのですが
もう1種、スケスケのマユの中にいた生き物が
先日羽化してきて、やっと正体が分かりました。
糸で綴ったマユから出てくるのは、蜂か蛾だと予想していたので
羽化の様子を見ながら「えっ!うそ、なんで?そんな・・」と声が出てしまいました。
まさか甲虫が作ったまゆだったとは・・・
その後、「甲虫・マユ」で画像検索をしたら、素敵な虫ブログに辿り着き
なぞのマユの主は、鞘翅目(こうちゅうもく)(しょうしもく)ゾウムシ科の
「アルファルファタコゾウムシ」という昆虫でした\(^o^)/
*
羽化までの経緯を書きたいと思います(^m^)
その瞬間を見逃さないように、台所のシンクの真ん前に
マユのついた花を置き、キラッと目を光らせて毎日見ていました(笑)
見つけた時は緑色で、振動を感じるたびに動いていたけど
1日後には、こんなツートンカラーになりました。
蛹化したようですが、まだ動きます。
それから毎日観察していたら、1週間後の午後1時半頃に
うわ~~、今までとは違う形のものが動いてる!
マユの中で脱皮をしたようです。
脱いだ皮?落ちていて、マユの内側に黒いものがぶら下がっていました。
もしかして蜘蛛?
いやいや(笑)1匹だけで生まれてくる蜘蛛なんていないし
最初が幼虫で、次にサナギになったじゃない・・
頭が混乱しています(^^ゞ
この状態から、うんともすんとも言わず、動かなくなってしまいました。
買い物に行って、帰宅後チラチラ見ながら夕飯の支度をしていると
あっ!マユの中で立った!脱皮してから約3時間後、午後4時半です。
また写真を撮って、その場で拡大してみると
今度はミジンコに見えました(笑)
小さすぎて見えないのと、この粗いマユが意外にも、姿を隠す良い仕事をしています。
その1時間後、午後5時半にはこの態勢に。
あれ?この脚の形は甲虫なの?
違う角度から見てみると、後ろ姿がまさに甲虫です。
糸で綴ったマユを作る甲虫なんて、記憶にも知識にもありません。
体長が5mmほどしかないし、振動で動かなくなってしまうので
本人の意思で出てくるのを、じっと待ちました。
また1時間後、6時半に動きがありました。
やっとマユから脱出するようです。
この時、写真を撮ってビックリ!
鼻が長い?
誰だろう?
頭の中でグルグルと考えているうちに、くるりと向きを変えて
花びらへと移動し始めました。
**
マユから出てくる様子を動画に撮りました。
1時間くらい撮りましたが、ちょっと動いては静止しを繰り返したので
動画として見られるのは、5分間くらいでした(^^ゞ
それでも、動きが少ないのでお時間があったら見てくださいね(^^♪
午後9時頃、花びらで休んでいた虫さんが
またくるりと態勢を変えて、マユに頭をつっこみました。
何をするんだろう?と見ていたら
マユの糸を食べているようです。
蝶や蛾の幼虫、それからバッタなどでも脱皮痕を食べる事がありますが
栄養補給なのか、敵に見つからないためなのか、謎です。
午後10時、マユと脱皮した皮はきれいに無くなっていました。
***
翌朝、この子の名前を調べるために情報を整理しました。
まず、鼻が長い(本当は口で、口吻)甲虫は
チョキリと、ゾウムシ、オトシブミがいます。
この3種類の違いって、なんだろう?
調べると、オトシブミの仲間は、巻いた葉の中に幼虫がいるので、今回は違う。
するとチョッキリか、ゾウムシかですが、チョッキリは名前の通り
葉や茎や、とにかく何かをチョキッと切るので、この名がつけられているそうです。
例外もあるそうですが、こちらも違うみたい。
残るはゾウムシです。
体長は5mmくらい。
動き回るので、ひっくり返った瞬間に撮りました(^^ゞ
「ゾウムシ」「マユ」で画像検索したら・・・
みつかりました!
この子の名前は「アルファルファタコゾウムシ」でした。
名前の由来は、発芽した芽をサラダで食べる、あのアルファルファです。
アルファルファは、ムラサキウマゴヤシといい、成長すると
栄養豊富な牧草になるそうです。
北海道を中心に栽培されていて、タコちゃん(名前が長いので省略)は
この植物を食害する大害虫という位置にいます。
そして、タコは、姿がタコに似ているとありましたが
そうかなぁ・・・
さらに検索すると、この種は脚が8本ある奇形の個体がいるらしくて
そこからの命名だという記述がありました。
見てみたいですね。
マユがヤグルマソウの花びらにあったけど
本当の食草は、一緒に貰ったストロベリーキャンドルというマメ科のお花でした。
幼虫が葉を食べていれば、それが食草だと分かり、検索ワードにもなりますが
マユがある場所では判断できないと、今回勉強になりました。
放しに行ってきました。
大害虫ですが、近所で生まれた子なので、移動にはならないでしょう。
これからは、幼虫を見つけるため、マメ科の植物の葉を裏返して見るようになりそうです(^m^)
5mmの、ほんの小さな生き物のおかげで、よく見てよく考えて
とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。
台所の出窓が寂しくなりましたが、先日スーパーで買ったキャベツに
虫のサナギが付いていたので、また観察を始めています(^^♪
長いブログになりましたが
最後までお付き合いありがとうございました(#^.^#)
この部屋の日記を観てはいつも感じていたことが(何て丁寧で詳しく素敵な記録なのでしょう...)です。
今回のアルファルファタコゾウムシしかり...
虫のみならず、植物に関してもそうです。
(一度でいいから、あなた様について歩き飼育のアシスタントをさせて頂きたい(^^♪)と、いつも想ってます。
飼育ケースしかり、その感性に惹かれます(*'ω'*)
どうぞこれからも宜しくお願い致しますね(^^♪(*'ω'*)(^_-)-☆
虫の名まえは、覚えられませんが丁寧な記録に👏
わたくしからファーブル優秀賞を授与致します。
こちらは、単なる虫として無視ですが・・・
人間だけが棲んでいるのではない、地球と云う星に感謝ですね。
月に不時着、燃料切れでよかった。
セレネの怒りに触れたかな?
虫の先生と思っている人にそんなふうに言っていただけるなんて
本当に夢のようです。
私は、昔お話ししたようにhimesijimiさんと庭にしゃがみ込んで
虫を観察するのを今でも夢想しています(#^.^#)
昆虫の同定について、まずはその虫の特徴を捉えると良いと
先日教えていただき、意識して何目の生き物なのかを考えるようにしました。
鞘翅目など、用語の意味を調べるのさえ楽しい(#^.^#)
昆虫の「系統樹」を眺めているだけで、ぜんぜん分からないくせに
血圧が上がるくらいドキドキしてきます。
きっと、歴史が好きな人が武将の家系図を見たときや
スポーツが好きな人が、トーナメント表を見るときと同じ感覚だろうなぁと
想像して、笑えました。
こちらこそ、これからもアドバイスや知識のおすそ分け(贅沢なお願い)を
宜しくお願い致します!
ありがとうございます(#^.^#)
昆虫のことをブログを書く時、好き過ぎて
感情が溢れてくるけど、それを正しい?言葉に変換するのが
私には難しく、いつも長くなってしまいます。
書いている途中でも、疑問が浮かぶと関係あるものを
ぜんぶ調べたい気持ちで本題から逸れて逸れて
気が付くと知らない場所にポツンと立っているような感じです(^m^)
コメントに書いていただいた
「人間だけが棲んでいるのではない、地球と云う星」という言葉に
とても驚きました!
今回、昆虫の名前を調べた時に辿り着いた方のブログにも
「地球は人間の所有物と思ったら大間違い」という言葉が
メインタイトルとともに記してありました。
地球号の乗組員はみんな、運命共同体だと思いますね(^-^)ゝ
すごい発見観察すばらしいです。
こんな小さな虫を良く見つけられると感心したり名前まで突き止める観察力に敬意を表します
害虫だそうですが生き延びられてよかったねと言ってあげたいです。
継ぎもワクワク楽しみ♬
一緒にドキドキしていただけましたか?
「血沸き肉躍る」
昆虫を見つけたときに、体内で起こる反応は
この言葉にぴったりです!
小さな虫のブログに関心を持ってくれて
本当に嬉しいです。
いつもありがとうございます(#^^#)