深田久弥さんの
日本百名山より
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実際この広い地域には何でもあった。森林が見たければ、
蝶々御山と物見山の鞍部の細道を辿って東側へ下れば、
そこは樹木で覆われていた。沢が欲しければ東俣へ入ればいい。
そこには清冽な流れが薄暗い谷底を流れていた。
有名な諏訪の大祭の御神木は、この東俣御料地から
伐り出されたのだそうである。
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物見岩から
7月中旬には青空の下で
ニッコウキスゲで黄色く染まる
蝶々御山に向かう道も
今はアキノキリンソウが咲き
秋の気配がしています。

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風景を見渡しながら進む登山道は
惜しまれるほど短く
蝶々御山に着いてしまいました。

車山の気象観測ドームが少し大きくなり
休む人たちには余裕が見えます。
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この先、車山山頂までは
手に取るほどの距離ですが

最後の斜面は
スキー上級者専用の
急坂に違いありません。
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スキー場のリフトを横目に
段差のある階段を一歩ずつ踏みしめ
休みを兼ねて振り返れば

足元の車山スキー場の向こうに
雲に隠れた蓼科山が
雄大な裾野を広げていました。
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そのふもとには
高原のリゾートらしい白樺湖が
アクセントになっています。

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車山山頂は老若男女の観光客で
混雑していました。

晴れていれば
360度のパノラマで
八ヶ岳や日本アルプスが
見えるはずですが
青空の面積が大きくなってきたものの
この日は展望が望めません。

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出発点の八島湿原でさえ
霧に霞んでいました。

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車山肩に下りる道は
石がゴロゴロで歩きにくいのですが
眺めは最高です。

ワイドに楽しめる
ビーナスラインの風景は
絵になりました。
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この車山肩からの下り道は
沢に沿っていて草も背が高く
風景は望めません。
周遊ルートとして逆周りで
ここを最後の上りにすると
登山道は傾斜もあるので
つらい終わり方になってしまうでしょう。
すれ違う人をねぎらいながら
淡々と下りました。
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沢渡の橋を過ぎると
幅が広く平坦な歩道となり
しばらくして
御射山遺跡を左に通り過ごすと
二股の道を左に折れ
八島湿原の木道になります。
(この写真は鷲ヶ峰の方から撮りました)

この写真では
奥からひらがなの「く」の形に
右下に進みます。
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途中で看板があり

あと130歩の余力がなくて
寄り道を断念しました。
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見渡せば
咲いている花が増えますが
秋の気配を感じる木道です。

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程なく
八島湿原の出発点に戻りました。
時間にして4時間ほどですが
この日の歩数は
27,376歩もありました。
この後の
鷲ヶ峰方面のおまけを含めて。
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鷲ヶ峰と夕焼けに
つづく