山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

弥平四郎登山口~上ノ越☆疣岩山&三国岳

2016-10-08 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳
飯豊連峰の南の入口のひとつ
弥平四郎登山口から三国岳(1644m)へ。
三国岳は
三国の境にある山として名付けられ
飯豊連峰の通過点であって
目的地ではないのかもしれない
けれど
雨がちな今年の秋に
紅葉もいまひとつだろうが
雨のち晴れという天気予報で
下見のつもりで出かけてみました。
新潟方面から
津川インターまで高速道路で
その先は
まだ稲刈り作業の途中である田舎の
細い国道を1時間。
弥平四郎の集落を超えると
皇海山の林道を思い出させる
荒れた砂利道となり
4kmほどを時速10~20kmで
登山口に到着しました。

平成25年から2年間
川入の御沢キャンプ場までの林道が通行止めで
こちらの登山者が増え
道が痛んだものかもしれません。
駐車場は20台以上止められますが
この日の先客は3台でした。

祓川駐車場と名づけられた
駐車場に備え付けのポストに
登山者カードを入れて出発します。


一番楽そうな
上ノ越から巻岩山・疣岩山経由で
三国岳を目指します。
山の音以外は聞こえない
自然のままなので、この日は
熊除けの鈴をつけることにしました。
林を少し進むと始まる
果てしなく続くような急登と
1時間格闘すると

*

(帰りの最後にあるこの急坂は
階段状ではない自然のままの下りになるので
久しぶりの長距離歩きとともに膝にきました。)
ほっとする平坦な道から
行く先の巻岩山・疣岩山方向の
尾根道が見えました。

ふと
高妻山の登山道を思い出しました。
距離に差がありますが、この日のルートは
一不動から五地蔵までと
位置関係が類似しています。
少し下って鞍部があります。

風の通り道になっているようで
台風のときのような風音がしますが
林の中は
山登りの汗をひかせる丁度よい風量です。
道に沿ってかなり太い倒木があり
まだ朝早いため
湿り気を伴った小宇宙がありました。

登り返しは
最初の急登ほどではありません。

着実に登っていけば
登山口から1時間半かかって
上ノ越の分岐に到着します。

三国岳までの上りでは一人もすれ違わず
50cmほどの蛇に1匹出合っただけでした。
つづく