土砂降りの雨。
今日は天気予報によれば
今日の午前中までは
強い雨と風に注意が必要との事。
「こりゃ、今日の練習は取り止めだな」
そう思いながら、
クルマのワイパーの動きににんまりとする。
軽い朝食後、睡魔に襲われ意識が遠のく。
再び意識を取戻せばお昼を過ぎていた。
窓の向こうを見ればうっすらながら青空が見える。
この頃、いつもそうだ。
殆ど走る気をそがれた朝の雨がいつの間にか青空に変わり、
それに追い立てられるようにウエアに着替えいつもの公園へと車を走らせている。
しかも時間的に一日のうちで一番暑くなる時刻。
駐車場に着けば昼休みとが重なって人もまばらな公園はいつもと違う風景を見せる。
ダラダラと走り出す自分の足音は、コースにそれまで降っていた雨がまだ乾ききれず
シューズのゴムとががこすれあって「キュッ、キュッ」と音をたてる。
次第にフォームも安定し、コースのゴムラバーの水分も蒸発してか
そんな音は聞こえなくなるのだが、それでもまったく人影がないそこに
他の音源となるものはなく、自分の決して軽快とはいえぬ足音との会話が続く。
この間、距離も47kmと今週末の
ロング走の予定の距離を入れれば
おそらく80kmを越える事となるだろう。
しかも今週は殆どが気温30℃前後で
湿度もこの間の台風以来異常に高い。
ここに来てやや疲れてきた感はあるのだが
今を頑張らねばと思うところでもあり結局ヘトヘトになるまで走り続ける。
しかし例年ならこの6、7月あたりは殆ど走る事もなく、シーズンオフを決め込んでいた時期。
そんな中でシーズン中よりもむしろ走行距離は長くなっている今の状態は
やはり傍目から見れば異様な存在に見えるかも知れない。
そうなれば人影の無い公園は私にとってうってつけの場所、そういうことになる。
滝のような汗をかき、日に焼けた腕と顔は真っ黒で、暑さにやられうつろな目をしながらも
走り続ける姿はお世辞にも美しい姿とはいえない。
まったく他人にはお見せできぬような有様であるし、せめてエネルギーが
表面に噴出すような勢いでもあれば又話は別なものになるのだろうが、
今にも倒れてしまいそうな今の状態ではあまりに不恰好。
それでも走るんだという事になると一番問題となるのが給水。
元来、私の場合、ハーフ程度の距離で普通の気温ならば走っている最中に
水分を取るようなことはほぼ無い。
今年3月の板橋Cityはフルにもかかわらず、一度も給水を摂らなかった。
それでものどが渇く、とか、脱水、などの症状が出ることも無く、普通の事。
しかし、この今時の気温となると話は別。
15km、90分を過ぎた頃からパフォーマンスが極端に落ちる。
というよりも、フラフラ状態となる。
自分でもどう対処したら良いのか
悩むところでもある。
ならば単純に給水すれば
良いだろうと思うのだが、
どういうわけか水を胃に
流し込んだ瞬間の
なんともいえぬ不快感、す~っと吸収されていく感覚がどうも苦手で
二の足を踏んでしまいがちとなってしまう。
また、胃酸(?)がこみ上げてくるような胸焼け(?)状態も感じ、どうも走る時の
給水は私にとって救いの水とはならないようだ。
しかしこれは今の目標としている「ともかく長い時間走り続ける」と言う最重要課題を
クリアするのにはどうしても水は必要だし、それが無ければ命にかかわる重大な症状に
陥いり強化以前の問題となってしまう。
そんな訳で今日、テスト的に5kmおきに給水を摂ってみた。
相変わらずこみ上げてくる胃酸(?)は同じ様に感じるし、胸焼け状態にもなってゆく。
それでも確実にからだ自体は潤っているなと言う感じはするのだが、
だからといって残念ながら10kmを過ぎても元気、元気ということも無く、
その辺りは給水を摂らなかった時とそうは変わりはないような気がした。
もちろん痛くなるところは痛くなるし、ペースは落ち、足取りも重くなる。
要するに給水は確かにひとつの走るための重要な要素ではあるが
もっと問題視しなければいけない事は、この暑さに負けているということかもしれない。
暑さには強いという自信はあった。
しかし本当の暑さの中での運動においては
何の役にも立っていないということらしい。
また、胃の中に水を入れた時の胸焼け(?)は
やはり胃腸の弱さを象徴していると
言うことだろうか。
しかし、これは体質ゆえどうしようもない事。
対処の方法さえ思いつかない。
暑さに耐え、胃腸を鍛える。
こうなったら毎日サウナに入ってビールでもがぶ飲みしてやろうか、
などと毒まいたりして。。。
(ちょっと意味が違うような気がするのだが・・・笑)
苦悩の夏は始まったばかりである。