風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

大晦日の日に。

2013-12-31 17:43:33 | 日記・エッセイ・コラム

2013_12190022 今年最後になるでしょう、今日のラン。

時々、無性に坂を走りたくなるんですよ。

今日もそれ。

で、走ってきました、奥武蔵グリーンライン。

あの夏の奥武蔵ウルトラマラソンの

コースの一部なんだけど

このコースで一番きつい部分でもある

鎌北湖から高山不動尊まで、の予定でした。

が、まったく人っ気が無いんですね、この時期は。

知らなかった~(汗)

ランナーはおろか、車もバイクも自転車も殆ど通らない。

淋しいよ~、ひとりでそんな山の中を走るのはさ。

もし冬眠し損ねちゃった熊さんやお腹を空かしたイノシシさんに出会っちゃったらどうしよう。

ダッシュで逃げてもこの坂じゃ簡単に追いつかれちゃうな。

2013_12190010 そうしたら谷底に突き落とされて死んじゃうんだ。

そして遺体は暫くの間発見されずに

ず~っと淋しく成仏もできないで・・・・(涙)

そんなバカなことばかり考えながらのラン。

しかもな~にも食べ物を持たないし、水もない。

だって、きっとすごく

寒いんじゃないかと思っていたし、

だから汗もかかないだろうなと。

もしお腹が空いても、喉が渇いても途中の顔振峠で何とかなるだろうから、

いや逆にいち早くお茶屋さんで年越し蕎麦でもご馳走になっちゃうなんていう

楽しみもあったりして。

だからウエストポーチにはお金とカメラだけ。

身元を証明するものはもちろん何も無く、発見されても名前さえ分からず・・・・。

って、またそこかよ(笑)

だけど走り出したら殆どが日陰なのに結構暖かく風もない。

スタート地点で気温が10℃だったけど山の中でも7~8℃はあったんじゃないかな。

そうするときつい上り坂では汗が吹き出し、空気も乾いていて意外と口が渇くんだ。

でも、普段からあまり水をとらないし、水を飲んで逆にお腹が冷えちゃっては

走るどころの話じゃなくなっちゃうし。

このくらいなら全然OKだよ。

2013_12190013 う~ん、でもやっぱり淋しすぎちゃいます。

まったく物音のしない山の中でひとりぼっち。

聞こえるのはカラスの鳴き声と自分の足音だけ。

ブ・キ・ミ~ィ、ブルブル。

こんな所、ひとりで来るもんじゃないな、

と思ってもあとの祭り。

引きかえすか・・・・、

それとも意地を通して走り続けるか・・・・。

まさかここにきての心の葛藤。

やめる、いや走る、そんな事を繰り返し思っていながらも走り続けていたら

やっと人家のある阿寺まで到着。

なんだかんだとか言いながらも結構走っちゃったね。

ここからは暫くの間、人家や人っ気もあるんでなんとなくひと安心。

2013_12190017 そして顔振峠に。

ありゃ、なんか淋しい。

平九郎茶屋もシャッターが

半分閉まってるし・・・・(涙)

店内にはふたりだけ。

ああ、もういやだぁ~。

もう帰る!

給食はおろか、飲み物さえ買う事無くそそくさと引きかえしました。

今度は下り基調の復路。

だけどここにきてなんとなく足の運びが鈍くなってきちゃった。

走れないわけじゃないけどスピード出して走ることはできなそう。

ハンガーノック・・・・。

ここで餓死???(またそれかい 笑)

やっぱりこういう所を走るのにはそれ相応の準備とか気構えが必要のようで。

急いで帰ろうにも帰れん。

ヤバイ!

腰にも次第に負担がかかってきているみたいで痛みほどでもないけど

違和感が漂ってきたし、膝も同様に何となくおかしくなってきちゃった。

2013_12190019 やっぱり今の自分には長い下りは危ないな。

下れなかったら何が面白くって上るの?って感じ。

ああ、何とかしなくっちゃね。

と、言う事でヘロヘロになりながら

やっと駐車場にたどり着きましたとさ。

棒の様になっちゃった足と腰をストレッチで伸ばし、

冷たくなったウエアを着替え、

ようやくこれで水分も食べ物も口にできます。

が、私、走り終えたすぐあとには食べ物は受け付けてくれないんですよ、

いくらお腹が空いていても。

食べちゃうと出ちゃう。

ので、ちょっと離れたコンビニに着くまでは我慢、我慢。

で、やっと暖かいコーヒーとから揚げ棒でとっても遅い昼食。

おいおい、そういえば今朝からあまり食べていなかったんだっけ。

なんだかすごく今日はお腹が空くな~って思っていたら、そうでした(汗)

まあ、今日は大晦日で今年最後の晩酌だからしっかり飲まなきゃならんし(笑)、

しっかり年越し蕎麦も食べなきゃならないからこれでも良いや。

って、今もお腹がペコペコなんだけどね。

さて、そろそろお風呂に入って、それから晩酌、晩酌だぁ~。

2013_10220024 こうして大晦日の今日も

バカなことをしながら暮れていきそうです。

何かとたくさんの皆様に

心配をかけてしまった今年ではありますが

何とか生きて来年を迎えることができそうで、

皆様には感謝の言葉もございません。

どうかこんなおバカなワタクシではありますが、

見捨てる事無く来年もよろしくお願いのほどを申し上げる次第であります。

また、皆様のご多幸をお祈りしつつ今年を締めたいと思います。

それでは皆様、良いお年を!

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ある日の公園の朝

2013-12-27 15:42:51 | 日記・エッセイ・コラム

2013_12150014 長い夜が明け、

西の空から太陽が顔を出す。

気温はこの時期としては珍しく

氷点下を下回ったのか

今は流れの無い川の水溜りが

凍っていた。

今年生まれたのか

まだ成長段階にあろうカモの集団。

流石に凍ったその水の中には入ることもできず、

人をはばかる事無く人の歩く歩道を集団でお散歩中だ。

公園という立地に住むカモ達。

人には相当慣れているようで、すぐ脇を人が通り過ぎても我冠せずと逃げようともしない。

何処から飛来したのか、ひときわ大きな白鷺だけはかなり人を警戒する素振りを見せるが

羽ばたくような事もなく逃げようともせずに、ただ背を向けて人間をやり過ごす。

きっとこの公園は野鳥にとっては楽園なのだろう。

2013_12150011_2 芝生広場に目をやれば

朝日に照らされ長く伸びた木々の陰が

放射線状に伸び

何とも言えない様な模様を描き出されている。

そこにぽつんと忘れ去られたかのように

置かれた青いボールがひとつ。

きっと昨日の昼間には

子供達の遊び相手として随分活躍していただろうそのボール。

今は持ち主に忘れられ淋しく芝生の真ん中で風に吹かれるだけ。

置き忘れた事を今頃その持ち主は悲しんでいるだろうか、

それとも、もうボールの事はホントに忘れてしまっているのだろうか。

悲しげなそのボール、早く持ち主のもとへ。

2013_12150021 さもなければせめてまた誰かと

一緒に遊べればよいと願うのだが・・・・。

それにしても今朝はこの時期としては異常に寒い。

耳も足の指先も痛く走るのも辛い。

前を行く女性ランナーはこの寒さにも

物怖じせず走っているように見える。

若さの証拠か。

どうも私自身、年々寒さに弱くなっているような気がするのだが、

この時間に走る事自体久しぶりである訳で、どうかその事が気のせいであると

願いたいものだ。

どうも何かしら弱いところがでると直ぐに年令のせいにするのは決して良いことではない。

が、それによって自分を慰めている自分がいる事も確かで、

だからこそ加齢にに挑もうとする気構えも生まれてくる訳で、何が何に作用するかはホントに

紙一重の部分もあるような気がする。

健康の為、楽しみの為、強いては家族、社会の為にと歩く人々。

そして走る人々。

その気持の中はさまざまだろう。

前日に喜び幸せを感じ、その勢いのまま公園へ出向く人。

いやそうじゃなくって、失意のどん底に悲しみ、苦しみ、

そんな気持のまま気付いたらこの公園へ、と言う人もいる事だろう。

公園はそういう場所。

2013_12150013 汗だけではなく、笑いだけでもなく、

希望も夢も溜息も涙さえも落とされる場所でもある。

長い間、この公園にいると色々な人々を見かける。

大多数は笑い、喜び、そして生き生きと過ごす時間。

が、時にうつむき、途方にくれ、

虚ろな目つきで力なく座り込む人を見かける事もある。

あの置き忘れ去れたボールのように、

人に背を向けてやり過ごす白鷺のように、人も動物も物さえも色々な道を進む。

公園の朝は早い。

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再生なるか! ボロボロなワタクシ。

2013-12-22 18:26:17 | 日記・エッセイ・コラム

2013_11120040 どうしちまったんだろう。

また腰を痛めちゃった。

昨日、ちょいと重いものを

ひょいって持ち上げたら

びくっときちゃった。

痛くてどうしようもない、

って言うほどでもないけど

今日は一日ゴロゴロと過ごしちゃった。

昨夜も午前2時ごろには目覚めてしまい、こたつの中でうだうだと夜が明けるまでの長い時間を

過ごしたんだけど、どうにもこうにも腰の痛みが引かなくって、湿布も塗り薬もあまり効果なし。

お腹まで痛くなっちゃうんだよね、腰は。

本当ならば今日は長い距離、長い時間を走りたかったのに、

走るどころか一歩も家から出なかった、出られなかったよ。

こんなにもろい腰じゃなかったのにこれが加齢と言うものなのかな。

それとも疲れが相当溜まっちゃってるのかな。

マジでこまっちゃったよ。

明日は治ってるかな、治ってるといいな。

2013_11120009 さて、そんな中でも

来年の春先の大会までの

出場予定大会がほぼ決まりました。

マラソンシーズン真っ只中だけに

フルマラソンの自己ベストを目指す。

それはいつも同じなんだけど、

そうなるとやっぱりタイムが一番出しやすい

「板橋Cityマラソン」を目標にするのがいつものパターン。

でもね、何処の大会だってそうだけどその日の天候によるコンデションにその日の走りが

左右される事が多くって、特に川原を走る板橋はその要因が大きい。

だからってこの大会を諦める気もないし、当然来年のこの大会もエントリーしているわけで。

それと来年は「かすみがうらマラソン」もエントリー。

板橋とかすみがうらとの間は約一ヵ月。

そのふたつをガチで走るのは無理かな。

それまでのカラダの状態をみてどちらを本命にするかはこれからの練習次第。

風に悩まされる事の多い板橋か、それともアップダウンがあり高温になりやすい

かすみがうらか、どちらになるのか自分でも分かりましぇ~ん。

2013_11120045 その前に・・・・。

来年は今までと違ったところから

フルマラソンに繋げたい、

というかもう一度短い距離を

真剣に走りたいという気持が強いんだよね。

「結城シルクカップ(10km)」、

「鴻巣パンジーマラソン(5km)」

このふたつのうちどちらかで自己ベスト、あるいはそれに近いタイムで走れるようにしたいな。

それにはこの腰が・・・・・。

筋トレでもストレッチでも腰に良いならば何でもしたいけど、治療はしたくないよ。

だって、怖いもん。。。。

自力で痛みを和らげられるならそれが一番だね。

そう、もう絶対に重いものなんか持ち上げないぞ!(それじゃ仕事にならん 笑)

それともうひとつ、「はるな梅マラソン(11km)」も真剣に走る。

かなりのアップダウンだけどその坂は決して邪魔くさいものじゃないし、

練習とする位置付けとするならば最高のスピード練習の場になるかもね。

あと・・・・、「万葉のの里美里駅伝」のアンカーを、とチームから依頼があったんだけど

大丈夫なのかな。

この腰でアップダウンのある短い距離を全開で走ったら

また壊れちゃうような気がするんだけど。

上りはともかく、下りはホントにヤバイ。

腰にもろ負担がくるんでちょっと・・・・って思ってるんだけど。

例年この大会で色々な箇所を傷めているし、あまり気乗りがしないんだよね~。

走るかそれとも辞退するかはもう少し様子を見させてもらおうかとも思っているんだけど、

他のメンバーの方達に迷惑をかけちゃうのもなんだし・・・・・ねぇ。

ただ、こうして書いていると前途は暗い、、、、ということでもないんだなぁ。

まったくそれらしい練習をしていなくってもあの「さのマラソン」で

キロ5分ぐらいでならいけるな、と言う感触をつかんでいました。

この日は朝から腹痛と下痢とで完全に体調不良。

もちろん練習不足もあり20km過ぎから失速しましたが、「オレ、走れるじゃん!」って

ず~っとそう思いながら走ってたんだよね。

坂を走ってることが多かった今年のレースの効果じゃろか、

太腿にはまだ余裕さえ感じられたしね。

全体的には走り込み不足、スピード不足、体調維持とい課題が残ったという事は当然だけど

まったく対応できないという事でもなさそう。

あのコースをキロ5分でいけるのなら板橋やかすみがうらでは何とかなるんじゃないかな。

2013_11120008 それともうひとつ秘策として。。。。。

この間のさのマラソン、実はシューズを変えたんです。

それまではターサーの26cm。

さのは25.5cmのライトレーサー。

どうも私の走り方からしてシューズのサイズが

大きすぎたのかな、26cmのターサーは。

大きいから爪に当たらない、

でもその代わりシューズの中で足がずれる、だから紐を締める、

そして足の甲に痛みがでる。

爪はやばいけどゆるめに紐を締められるワンサイズ下のライトレーサー。

しかもかなりの柔らかさがあり後半の疲れ方に違いがあるようにも思うんだけど。。。。

ただ、グリップはまるで違うので、、、、

う~ん、短い距離ならやっぱり25.5cmのターサーがいいな。

でも、そのサイズではアップダウンを走ると確実に爪は死亡するから

その辺の使い分けは必要みたいだね。

来年は今年以上課題の多い年になりそうだけど、ここ何年も沈んでばかりで

まったく良い事が無いので何とか浮上のきっかけぐらいは掴みたいよ。

そう思う年の暮れでございます。

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あ~ぁ、疲れたよ~、休みたいよう~、、、、

2013-12-19 17:36:57 | 日記・エッセイ・コラム

2013_11120036 朝から降り続く冷たい雨。

僅かに残っていた枯葉も

全て落とされた木々が尚いっそう寒さを

醸し出しています。

もう季節は完全に冬。

傘を差す手も凍え

肩をすくめて歩く駐車場までの道のり。

こんなに明るいうちに家に帰れるのは久しぶりです。

仕事があるのは良いこととは言え、あまりに多すぎるとそれはただの苦痛。

ここ数日で何キロか痩せたのかズボンのウエストがかなりゆるくなりました。

もちろん走るなんていう時間などありません。

朝も暗いうちから夕刻まで休み無く動きまわれば走ること以上に肉体的にはきつく、

しかもある程度の責任を背負されていれば精神的にも余裕がなくなってきます。

年末だから、ということではないのですが、ここにきてこの仕事量は異常だとしか思えません。

それ以上にこの私にここまでの量を押し付ける、その事のほうが完全に常軌を逸している

行為だと思うのですが、それは間違いなのでしょうか。

しかし、そんな状態なのに睡眠障害は一向に落ち着く気配も無く、

始めに午前1時頃に目覚め再び寝付くも2時3時と寝付いては目覚め

寝付いては目覚めを何度も繰り返し、

最後にはほとほと嫌になり4時頃には飛び起きてしまうのです。

長い時間を寝る事ができない、もうこれが普通の事になってしまったようですね。

このことについて別に悩む事は無いのですが、その後の車の運転中や就業中に

強い眠気が来るのがヤバイといえばヤバくって。

2013_11120047 でも、まあいいや、そのくらいは何とかなりますから。

ああ、それにしても走りたくなったよ。

今日はせっかく早く帰れたというのにこの雨。

これじゃ走れないよね。

しょうがないからこうしてパソコンに

向かってはいるけど、

今度はあのコースを走ろうかとか、

あの練習をしようとか、そのことばかりで頭がいっぱい。

それなのに・・・・ねぇ。

今度の土曜日も仕事だし、まったく有給休暇も取得できる状態じゃないし、、、、。

このままお正月休みまで突入しちゃいそうな勢い。

今年はまだ一回も忘年会に参加もしていないしね。

ストレスは溜まるばかりだよ。

ああ、何か良いこと無いかなぁ~。

そういえば年末ジャンボも買ってなかったっけ。

そんな時間さえないんだもん・・・・(涙)

夢も希望もない・・・・・そんな年末でございます。

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喜怒哀楽、「さのマラソン」を走ってきました。

2013-12-09 09:32:46 | マラソン

2013_11260040 緑色のアーチの上に真っ青な空と

ポツポツ浮かんだ白い雲が見える。

そこを抜ければゴールは直ぐそこ。

足にあるのは今にも攣りそうな感覚だけ。

長くもあり短くもあった今日のレースがこれで終る。

そんな久しぶりの感覚が

懐かしいような名残惜しいような。

「さのマラソン」

あのゆるきゃらグランプリ日本一位に輝いたさのまるくんのふるさと、

栃木県佐野市で行われる大会。

2013_11260019 佐野市といえば佐野ラーメンで有名な街。

いたる所に佐野ラーメンのお店が立ち並び、

テレビでも紹介された有名店や

行列のできるお店など、

手打ちの麺とあっさり系の

スープとで美しいラーメン、

そんな印象のあるラーメンの街である。

今回でこのレースは4度目の参加。

この佐野市は自分にとってパワースポット。

いつもこの大会でたくさんの力を頂き笑顔で帰路に付ける大会でもあった。

しかし毎年コースは変わり基本的には山側に走り出し前半は上り、後半を下るといった

コース状況は変わらない模様。

昨年からコースを一新し、かなりきつ目の設定となったらしいのだが、

昨年はぼやぼやしているうちに申し込みが締め切られ残念ながら走る事ができなかった。

今年も申し込んではあったが諸事情により出走は殆ど諦めていた。

しかし心も身体も万全とは言わずともその距離には何とか耐えられそうなくらいまでに復調。

一番の懸案だった膝には殆ど痛みはなくなり、アキレス腱にいたっては最初にさえ

無理しなければ痛む事がなくなった。

ただ、相変わらず腰には違和感たっぷり。

そこから発せられる数々の不具合がどの程度フルという距離に対して生じるのかは

走って見なければ分からない状況に変わりはない。

2013_11260038 そもそも4時間もの間、

同じ姿勢をとることによる

ダメージを考えると本来ならば

このレース自体をあきらめた方が

無難であることは重々承知ではあるのだが

どうしても今年最後の大会と言う思いが強く、

後先考えずに今回の出走となった。

この日は天気予報によれば寒気の影響で最高気温12℃、晴天と言う事なのだが

この地方にとって”寒気の影響”といえば風が吹くのが当たり前。

山沿いを走るこのコースに加えて風となれば気温以上に体感気温は下がるはず。

よって半袖のTシャツにアームウオーマー、そして最近の自分では珍しく

ロングタイツと言う出で立ちで臨む。

参加人数約2千人程度のレースである為、殆どストレスなくスタート。

今日までまったくと言っていいほどフルに対応した練習はしておらず、

今日はあくまでも自分を試す為のレースとの位置付け。

決して無理はせず、あの太田スバルマラソンで経験した恐怖の膝の脱力に直面したら

潔くその場で取りやめ、そのことだけを肝に命じての走り出し。

最初の1キロがちょうど6分、このペース、このペースだ。

好感触のスタートが切れた。

その後、スピードアップをしたような意識がないまま5kmのラップをとれば27分の前半。

キロ5分30秒は切っているが決してオーバーペーストとは感じず自然の流れ。

練習では5分15秒前後で走るのが一番無理なく安定していると感じていたのだが

上り基調のここまでを考えると練習通りだったのかもしれない。

しかしここからがやや早かった。

上り基調は変わらずそれでも25分、26分で15kmまで。

Course_2 そこからこのコースの最大の山場を向かえる。

アップダウンの厳しいセクション。

コース図(高低図)をみればまるで鬼の角のよう。

急激に上る最初の坂はいたって順調。

それ程苦にも感じず上りきったその直後、

平坦な場所に出てから異変が一気に襲ってきた。

まるで走れない。

足が棒になったようだとはこの事を言うのか。

風は心地良く身体を冷やしてくれるが、

この場面ではすごく邪魔に感じた。

その後やや下りとなっても以前足の動きに生気はなく、

予想をしていた通り、ここにきて練習不足が災いしての失速。

20kmまでを26分台でカバーしていたのだが27分台後半へと一気に落ちて行った。

その後も下り基調と言うのに27分台を刻む。

そしてとうとう35km過ぎの坂を下りたとたん足が攣りかけた。

ガクンとスピードを落とし回復を待つ。

それでも膝だけには痛みがでる事はなくその部分ではすごく救われている。

残り5km、3km、1kmとゆっくり歩みを進めるが、

何時攣ってしまってもおかしくないような状況が続く。

ラップは28分台。

力を振り絞って最後の坂を下り競技場を目の前に捉えた。

緑色のアーチが見える。

皆ゴールへと向かうこのロードをどんな気持で走り抜けるのだろうかと

短い距離の間で考えた。

2013_11260030 「ベスト、ベスト近くでの完走だ(喜)」

「坂にやられ撃沈(怒)」

「失敗した、負けた(哀)」

「ともかく走りきれた(楽)」

どんな思いにしてもここを

通り過ぎたランナーは全てが勝者だ。

コースに打ち勝ち、

関門に打ち勝ち、

自分に打ち勝った。

もちろんそれは自分も同じ。

私は走った、走りきれた。

嬉しかった、無条件に楽しかった。

心のそこからそう思えた。

ランニングハイとはまた違った喜びが心の中に溢れる。

3時間49分23秒の旅の終わりだ。

時間的にいえば遅いのは致し方ない。

しかし練習という位置付けのレースでと考えれば上出来の部類。

しかもこのコースで、この身体で・・・・。

2013_11260012 簡単に42kmと言うが、そ

の距離はそう簡単に走りきれるものではない。

だからこそ走りたい。

その挑戦はこれからも続くだろう。

何故って、それは私はランナーだから。

ランナーでありたいから。

そして今回は走りきった喜びよりも

走ろうと思えたことが何より嬉しかった。

それはランナーでいられたという裏づけでもあるのだ。

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