風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

またまた浮気、いや本気ですよ。タイトル変更のプロローグ。

2013-04-28 08:23:50 | 日記・エッセイ・コラム

2013_04190003_2 朝は風が止む。

何故かいつもそうだ。

そして時間を追うに従って

また吹く。

今日もそうだ。

夜明けを向かえ

やっと今日は静かな一日に

なりそうだと思いきや、また風が吹いてきた。

花の終わった山茶花の枝が静かに揺れだし、そして今はよその御宅の杉の

大木が揺すられている。

日中の日差しは確かに春そのもの。

桜の咲いた時期の暖かさはその日差しだけで、それ以来冷たい雨が降り強い風が吹く。

冬がいつまでも抵抗を続け、日差しに負けまいと頑張り続ける。

こんな春も珍しい。

花は咲き終えたと言うのに雪の景色の残る山々は見ているだけで寒々しく、

芽吹き始めた新緑の木々を凍えさせているのだろう。

しかし決してこんな陽気は嫌いではない。

風はいつも自分のところにある。

風と共に生きてきた。

長い長い間、そういう場所で生きてきた。

そしてこれからもそうして生きていく。

2013_04190022 話は変わるのだが、

やはりこのブログの

タイトルは“チガウ”

やはり私は「風」にこだわりたい。

この間の「甘楽さくらマラソン」を

走って以来、

そういう気持ちが強くなった。

偶然に聴いたいきものがかりの「風が吹いている」が自分を感化されたのかもしれない。

いや、そうじゃなくって、元々心の底にくすぶっていたものが「詩」という媒体に刺激を受け

分厚く固められた覆いを解かし始めた、そんな感じかも。

とは言っても、再び「風をうけて」には戻れないだろう。

そこでこの連休を利用し、これだというタイトルに再び変えようと思う。

また変更、そういうこと無いような使い続けられるタイトルへと。

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さくらはもう無いけど久しぶりに良い感じ♪ 「甘楽町さくらマラソン(20kmの部)」を走ってきました。

2013-04-21 18:47:49 | マラソン

2013_04150015 寒い、寒すぎます。

気温、僅か3℃

時折みぞれも混じり

なんとその先は降雪によって

通行止めとの表示。

そんな土砂降りの高速道路。

「今日は走りたくないな」

そう思いながらも、やっぱり会場に向かってしまいます。

「甘楽町さくらマラソン(20kmの部)」

会場に到着すると次々に車が引きかえしてきます。

おかしいな、と思いながらも受付に行くと小学生、中学生の部の中止が告げられており

それによって子供達の乗った車が帰っていくようでした。

もちろん、こんな荒天ですから一般の参加者も帰っていったかもしれません。

ともかく寒く強い雨。

これではさすがの私も走る気にはなれず、受付後棄権を申し出ようと総合案内の

係りの方にどうしたらよいのかを尋ねたところ、凄く哀しそうな顔をして

「スタート時間には止みますから・・・」と言うのです。

その声が何故か私の心に響き、ではスタート時間まで様子を見ようと

一時棄権を思い留めました。

2013_04150051 ともかく寒く、

会場内をうろつくこともできず、

ただ車の中で待機。

すると時間が経つにつれ

あの係りの人がおっしゃった通り

雨が小降りになり始めてきました。

それを待っていたかのように

多くのランナーが外に出てアップを始めています。

それでもやはり寒くって春のレースとはとても思えません。

この時点においてもまだ走ろうという気分にはなれず、傘を差しながら会場をうろうろ。

すると、大会のBGMとして「いきものがかり」の≪風が吹いている≫が流れてきました。

2013_04150018 風が吹いている 

僕はここで生きている

晴れ渡る空に

誰かが叫んだ

ここに明日はある

ここに希望はある~♪

なんだ、なんだ、これは私のテーマソングか?

(いやいや、ロンドンオリンピックでしょう)

もうじっとしていられません。

どうしても「風」と言う言葉に強く反応してしまう私。

もう決めました、私、走る!

急いで身支度を整え小雨の中を軽くアップ。

でも、あのぐちゃぐちゃのトラックを走るのは嫌だなぁ。

きっとレース用のシューズだと直ぐに濡れちゃうし、

それは嫌だから練習用で300gもの重さのあるシューズだけど、それでもいいかな。

それと寒いからロングタイツ。

そして泥がはねるとシミになっちゃうので、よれよれの練習用の長袖Tシャツ。

もう完全に練習仕様スタイルでの出走です。

2013_04150012 スタート5分前。

雨は止んだようです。

あの係りの人、きっと喜んでいるんだろうなぁ。

良かった、良かったね。

と、そんな事をぼーっと

考えていたら頭上に花火。

ほぼ最後尾からのスタートです。

10kmの部との混走、そしてあの仮装以来まったく走っていないことから

ペース感覚がつかめません。

しかし走り自体は決して悪い感じではありません。

スタート後の長い上りも良い感じで走れています。

もう何人抜き去ったのか分からないくらい次から次へと。。。。

しかし、今回の20kmと言う距離をそれなりのスピードで走るのには

ちょっと不安でもありました。

事前の情報ではかなりの坂の連続するコースであることや、ガチでこの距離を走るのは

暫くぶりであることなどその心配の種はつきません。

2013_04150034 その情報の通り、

殆ど平らな場所の無いコースで

ちょっとした峠越えもあり

かなりきつめの設定のコース。

それでも心配だった足は

自分が想像していたよりも

かなり良く動いてくれました。

スタート位置やグランドコンディション、シューズの影響もあり

最初の5kmこそ24分台でしたが、その後の5kmごとのラップは22分台(ギリギリ)で

走りきることができました。

記録   1時間33分06秒

順位     24位

かなりのアップダウンを考えれば今の自分にすれば上出来。

これも低かった気温のおかげなのでしょうが、こうした手ごたえを感じられる走り自体

本当に久しぶりで、かなり上気分でゴールする事ができました。

が、その後悲劇(?)が。

2013_04150029 ゴール後完走証、

参加賞を受け取り・・・・、

が、その参加賞が、重い、重い、重~い!

パスタの詰め合わせ、

こんにゃく製品の詰め合わせ

(ダンボール箱入り)

ふたつをど~んと腕に。

帰宅して重さを量ったら6.15kgもありました。

走り終えたカラダでこの重さの参加賞を抱え駐車場の車まで・・・。

まるで罰ゲームのようでもあり、それが可笑しくって、可笑しくって。

そしてその途中で、ドサッ、ドサッ、って聞こえるんです。

他の完走者の何人もがその重さに耐え切れず落とすんですよ、参加賞を。

2013_04150057 その光景をみていたら

余計に可笑しくって、

「もう来年も参加だな」と、

早くも決めちゃいました。

坂の好きな方、

山間の城下町の景色の好きな方、

走ることよりも参加賞に興味のある方、

そんな方がもしいらっしゃったら来年は重さに耐えうる腕力を鍛え、どうぞご一緒しましょう。

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「なみへい」誕生秘話

2013-04-19 05:16:05 | 日記・エッセイ・コラム

2013_04060003_2  「なみへい」

今回の「本庄早稲田の杜

クロスカントリー&ハーフマラソン」での

デビューを目指して

企画、材料調達、製作に約二ヵ月を要し

本番ギリギリ、

何とか完成させる事ができました。

しかし、そこに至るまでにはさまざまな困難、ハプニング、苦悩を乗り越え、

そして苦労に苦労を重ね汗と涙と血のにじむような(針を刺して本当に血だらけ 笑)

努力とでやっと完成にこぎつけたのです。

今回はその完成までの秘話を紹介させていただこうと思います。

先ず、この「なみへい」、実は当初「なみへい」を製作するつもりではありませんでした。

ある子供に人気のキャラクターを目指して製作を始めたのですが、

完成にもう少しと言うところでその完成を断念したのです。

と、言うのもヘッド部は完成するものの、それにあわせた衣裳が手に

入らなくなってしまったのです。

その衣裳を求めネット販売を片っ端から検索したのですが殆どが売りきれ状態。

やっとの事である販売店にその在庫を見つけ速攻で注文。

しかし、いつになってもその衣裳が届く事がありませんでした。

そしてある日、「在庫切れ、納入の目処も立たず、キャンセルにして頂きたい」とのメールが。

そりゃ、慌てますよね。

他をあたってもそのような在庫はなし。

本格的な物でかなりな高額な衣裳なら手に入るも、それは本位ではありません。

よって、大会三週間前にある程度できていた物を慌てて壊し急遽進路変更。

他に球形のキャラクターを探し、色々検討した結果、

「なみへい」に白羽の矢が当たったのです。

それまで白のフェルトを全て取り外し、肌色のフェルトに張り替えました。

2013_04030001 既に型紙はできているわけですから

張り替える為のフェルトの型抜きは

簡単に行えます。

しかし、張り替えるといっても

針と糸とで縫ううように張っていくので

その作業自体、

かなりの時間を要してしまいます。

しかも球体の骨組みに張るというのは意外と難しいもので少しのズレが

だんだん大きなズレとなってしまい、何度も位置を変えながら

慎重に張って行かねばなりません。

骨組みはガーデニング用の円形プランターの装飾用のものでしょうか、

半円形の太目のワイヤー製のものをふたつ縛りつけ、顔を入れる部分をカットしたもの。

見つけるとなるとなかなか見つからない球体の骨組みも大型ホームセンターにいけば

何とかなります。

張り終わった球体に今度は鼻、目、耳を取り付けていくのですがこれが大変。

鼻、耳はフェルトを縫い合わせ中に綿を入れ本体に縫い付けるのですが

裁縫なんてほとんどやっとことなんてありませんからね。

何度も針で指を刺しもう血だらけ(笑)。

2013_04030004 そして同じくフェルトで作った目を接着。

プラ板で作っためがねと髭、

眉毛を縫い付けます。

ここまでくるとなんとなく

「なみへい」らしくなってきました。

しかし、一番の問題は

何処から見るか。

こうなるともう口しかないですね。

そこで口に見立てた赤い布を探すのですが、ホームセンターや100円ショップでは

どうしても透ける布を見つけることができませんでした。

最後の望みをかけ、生地を扱うお店に。

するとあるじゃないですか、透ける生地が。

しかし、品物が品物だけに店員さんに変な目で見られちゃうんですよ、これが。

でも決していやらしい物に使うのではないので堂々と買いましたよ、私は。

これでやっと口の部分が完成します。

2013_04060001 早速被ってみます。

しかしそこで問題発生。

この被り物を肩で受けて走るのは

あまりに負担が多くなってしまいます。

と、言うのも元は太目のワイヤー。

それが肩に当たっている状態では

いつ痛くなっても不思議ではありません。

ならば肩に当たらぬ工夫をしなければなりません。

内側に帽子を・・・とも思ったのですが、布製の帽子よりも工事用のヘルメットの

インナー部分を取り付けたほうが強度的にも、通気性も良い事に気付きました。

しかし、その取り付け位置によってはまだ肩に当たってしまいます。

ですから、極力後方にそして高めの位置にと調整しながら固定しました。

2013_04060004 これでほぼ完成。

あとは黒のフェルトで髪の毛を作り、

同じく縫いつけ。

そして最後の仕上げで

一本の毛を取り付けました。

こうしてヘッド部は完成したのですが

肝心なのは衣裳。

やはり「なみへい」といったら着物でしょう。

と、いっても高価な着物など購入できるはずもありません。

そこで目に入ったのが「リサイクル着物」と言う文字。

検索してみるとかなり安価で入手できることが判明しました。

仮装ランの汗でびちょびちょになってしまうのは惜しいぐらいの着物が

ラーメン二杯分ぐらいのお値段で購入する事ができたのですよ。2013_04070002

帯や腰紐も合わせて注文し

さあ、これで全ての準備が整いました。

が、これでハーフの距離を走れるのか、

いささか心配となってきてしまいました。

テストで公園や近所を走る訳にもいかず

何せ、狭い視界。

中にこもる熱。

給水の方法

さて、困りました。

暑さは何とか我慢するとしても、視界の狭さはどうにもなりません。

この後に及んで改造する時間もありません。

当日の気温が上がらぬ事を祈りつつ、ここはぶっつけ本番、

覚悟を決めて走るしかないようです。

給水は長めのストローを「命のストロー」と名づけ、数本を持参することにしました。

着物は慣れないことから自宅で着付けておくことにしました。

2013_04080001 そしてヘッドを車に乗せ

いざ、出陣!

もう後戻りはできません。

あとは野となれ山となれ。

玉砕覚悟、またそれも本望。

着物姿で運転する姿が

興味を掻き立てたのか

信号待ちで横の運転手さんがしきりにこちらをちらちら見ています。

そして会場到着。

身支度を整え、ちょっとだけアップで走ってみるとこれが意外と走れるじゃないですか。

それでも暑さと視界のなさ、それに付け加え足にからむ着物の裾は予想以上。

かなり不安を抱えてのスタートです。

走り出して直ぐにものすごい汗。

その汗が目に沁みて、沁みて、それでもぬぐうこともできません。

2013_04080004 2013_04080029








目の前は赤い布ですから

真っ赤な景色でしかありません。

そして不幸な事に快晴のこの日は川原を走ることもあり紫外線が強く

たちまち目を開けていられぬほどの痛みに襲われました。

ゴール後もこの目の痛みで涙が止まりません。

これは予想もつかなかった事。

汗対策は今後の仮装の事も含め何か良いアイデイアを探さなければならないようです。

2013_04080031 それでも走りきれたのは

やはり沿道の方々の応援の力。

一緒に走るランナーさんの励まし。

自分の力だけでは

絶対に無理であることも

こうして達成できるのです。

エネルギーを貰うとは良く使う言葉ではありますが、

それを身をもって体験できる仮装ラン。

一見おふざけであるように見えるかもしれませんが、実のところ、ものすごく奥深く

やればやるだけ大きな目標ができる素敵なランであることを改めて実感しました。

この先ももっとクォリテイの高いものに挑戦していこうと思っています。

バカな奴だとお思いでしょうが、今後もどうか温かい目で見守ってくださいね。

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幸、我にあり 「本庄早稲田の杜 クロスカントリー&ハーフマラソン」を走ってきました。

2013-04-16 16:19:09 | マラソン

「本庄早稲田の杜クロスカントリー&ハーフマラソン」

≪エピソード1≫

スタート後、初めての給水所。

ボランティアさんや周りのランナーが不思議そうに私を見る。

それはそうだろう、給水をどうするのかそれは興味の沸くところ。

私はおもむろに懐からストローを取り出した。

「命のストロー」と名づけ、まるでセミが樹液をむさぼるが如き、紙コップの水を飲み干した。

「なるほどね~」と何処からかの半ば呆れたような声が聞こえた。

あるボランティアさん、それでホントに走りきれるのかと問いかけてくる。

「いや、もうやめたいですよ」

との答えを返し再び走り出す私。

中間点を折り返してきて再びその給水所でそのボランテイアさんと再会。

嬉しそうに満面の笑顔で、「本当に走っちゃったんだね、よく頑張ったね」と。

ただ単純にその言葉が嬉しかった。



≪エピソード2≫

この日は暑かった。

それ程の距離でもないようなところからポツポツと歩きの入る

ランナーさんが多く見かけられた。

余裕というほどでもないが、このくらいのペースならそんなランナーさん達に

激励の声をかけながら走れる。

暫くそんな感じで走っていくとやけに呼吸の荒いベテランランナーさんと遭遇。

そして隣に並びかけた。

一瞬驚いたような雰囲気のそのランナーさん、私に年令を聞いてくる。

実際年令なのか、キャラクター年令なのか一瞬答えに詰まったが

きっと私自身の年令だろうと、「53歳です」と答える。

すると、「若い!羨ましい」と言うようなニアンスで会話を始めようとする。

が、相変わらず激しい息遣い。

そこで逆に年令を聞き返してみた。

もう60歳だと答えてくれた。

まあ私のほうが若いのは確かだが、そうは変わらぬ年代。

もうダメだダメだというので、「まだまだ行けますって、頑張らなくっちゃ!」

と、気合の一言を投げかけた。

そこで本当に気合が入ってしまったのか、私のペースに合わせ真横にその気配を

長い間感じさせるようになってしまった。

距離は10kmを過ぎた頃。

そして呼吸は益々荒くなるばかり。

この距離で、そこまで無理をしていたらこのランナーさんはきっと完走さえ危ぶまれる。

悪いと思いながらも少々スピードを上げ振り切ろうとした。

が、更に呼吸を荒らげ必死につこうとしているのが手に取るように分かる。

コース幅の狭さから私がバランスを崩し、そのせいで接触を犯す危険性もあり、

何とか離れてくれと口にも出せず、そう祈るばかり。

やがてその呼吸の気配は消え、何事も起こらずホッとした。

それにしても見事な根性見せてくれた60歳ランナーさん。

自分のゴール後、暫くしてそのランナーさんと思われる方と遭遇。

ゴール手前でハイタッチ。

ナイスラン!



≪エピソード3≫

「負けない、絶対に負けない」

そう言って私を追い抜いていったランナーさん。

きっとプライドがあったのだろう。

相変わらず激励の言葉を掛けながらのランを続けていた私にライバル心を燃やしたのか。

それはそうだろう、もし自分が逆の立場ならきっと燃えたに違いない。

そうした事がこのランナーさんのように負けん気を発揮しゴールまで突っ走ってくれたら

それはそれで私の役目としてのひとつの成功。

逆にやる気を失わせてしまったとしたら、

そして沿道からの応援が実は自分のものではなかったと気付き、

そのことによって落胆したならば、それは全て私の罪。

もしそんな方がおられたなら心から謝罪をしたい。

「申し訳ない・・・」と。



≪エピソード4≫

相変わらずすごい応援。

特に今回はお子さんよりも多少お年を召したご婦人達からの応援がすごかった。

出走前、写真をと依頼され照れながらそのご主人様の構えるカメラの前でポーズをとると

自分のからだを拘束されたような感覚にとらわれる。

きっとその奥様が私のからだを抱きかかえていたのだろう。

あっけにとられながらこの初めての体験に少々戸惑う私。

今日の自分は普通の心理状態では到底対応できない事態に陥る事が多いだろうと

覚悟しなければならないとをこの時にやっと悟った。

その後もいたるところで写真を撮られまくった。

圧巻だったのはレース中にも関わらず呼び止められ、ご婦人達と記念撮影。

立ち止まってそれに応ずる自分も自分だが・・・、思わず苦笑してしまった。

これ程たくさんの方のカメラに自分の姿が納められたのは過去最高の

出来事ではなかったのではないだろうか。

しかし、今頃はその写真全てがが削除されている事だろうが・・・。



≪エピソード5≫

あるランナーさんを追い越そうとした。

するとそのランナーさん、しきりに私を褒めちぎる。

そして決め手の一言。

「その出で立ちで、しかもこの位置で走れるのなら、普通に走ったらハーフは

2時間ぐらいで走れるの?」

ガックときてしまった言葉だったが、悪気の無い会話と言うものは実に楽しい。

またあるランナーさん、

「こういう人がいると本庄の関係者もきっと助かったし、きっと喜んでいるよ」

涙が出るほど嬉しいお言葉だった。



≪エピソード6≫

ゴール後、今までのたくさんの応援に対して素直に振り返りお辞儀をした。

まるでテレビで観たエリートランナーが行う仕草の様に。

それは心からの感謝の気持であって決してカッコつけではない。

本当に意識せず自然に出てしまった行為。

きっとこれはテレビで観るエリートランナーもそういう気持ちになったのだろうと

心のそこからそう思えた。

それまでなんとなく気障な行為だなと思っていた自分ではあったのだが・・・。

人は人に対して優しい気持になれる。

だから人は温かい。

実感である。



≪エピソード7≫

レースも終盤、コースは下り基調であったが弱い向かい風がランナーを苦しめる。

応援の人影も徐々に少なくなりかけ、この位置を走っているランナーは過酷な条件。

それでも決してゴールを諦めることは無い。

給水所にやっとたどり着いても既に紙コップは無く、皆でペットボトルの水を

手に汲み飲み干していた。

この辺りからであろうか、ピンクのカラフルなウエアの若い女性と

ほぼ同じ様なペースで走っていた。

いつからだか忘れてはしまったが、いつの間にか私が前に出ていたらしい。

距離にして18kmは越えていただろうか、私の足も無理な走法のおかげで

大分疲労がたまってきていた。

かなりペースは落ちていたと思ってはいたのだが、そのピンクのウエアの女性は

私をペーサーとして私の背中を追って走り続けたというのだ。

それがわかっていたならばもっと声もかけただろうし、

もっとペースも一定を維持して走ってあげられたかもしれない。

そんな事を知ったのがゴール後、完走証をいただきトボトボと歩き出した時だった。

そのピンクの女性と若い男性が私の前に現れ、そのお礼と共にそんな事情を話してくれた。

少なからずも私の走りがこのピンクの女性の助けとなったのなら

それこそランナー冥利に尽きるというもの。

再び感動の渦に巻き込まれていく自分を感じていた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


こうして2時間23分あまりの夢の様な時間が終った。

しかし、この記憶は一生消える事はない。

       

            
皆さん、ありがとう!

     「なみへい」はとっても幸せ者でした。

         (次回、「なみへい」の全貌を明らかにします。乞うご期待)

追伸

ボストンマラソンの悲劇に対して心より冥福を祈り、またこのようなことが二度と起こらぬ

世の中になることを切に願う次第であります。

また、この大会に参加しているはずのmihoさんご夫妻のご無事を心より祈っております。

追伸2

たった今、mihoさんご夫妻が無事であるとブログにて確認。

亡くなった方や負傷を負った方には申し訳ないですが、ホッとしました。

ホントに良かった~。

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「冬シーズンを振り返って」と、「これから先は」と。

2013-04-07 08:55:19 | 日記・エッセイ・コラム

2013_03260025_2 爆弾低気圧の接近で

心配された暴風。

その影響で早々に中止が

決定された「行田鉄剣マラソン」ですが

足早に過ぎ去ったのか、

それ程の悪天にならず

皮肉にも現在無風の朝を迎えています。

今日はそんな理由ですから

朝までゆっくり寝ていようと思っていましたが、

昨日までの夜勤のままのサイクルが身に付いてしまっているのか、

残念な事に夜中の3時に目が覚めてから今まで。

ひとりのゆっくり静かな時間、インスタントのコーヒーを入れ少々寒々とした部屋の中で

ぼんやり過ごしています。

そこで考えるのはやっぱり走ること。

あぁ、なんだかんだとか言いながら今年も冬シーズンを終えているんだな~と。

今年もあまりいい冬を過ごす事ができなかったなぁ。

毎日吹き荒れた強風に体調不良。

思うような練習もつめず、走っては落ち込み、走っては後悔するばかり。

一度もベスト記録を更新する事もできず、それに近づくどころか

はるか遠くにいってしまい見えなくなるような散々たる結果は

かなり私の心にダメージを負わせてくれました。

いったい何が原因で、何が悪くって、これからどうしたらよいのかと混乱する材料ばかり

良い感じで出来上がってきても直前で壊れちゃうというのがその頃のパターン。

しかも深刻な故障じゃなくって少し休めば回復できる程度なんだけど

その日に走れといってもとてもじゃないが走れない。

昨年のつくばでの激痛の足の甲は今、まったく痛むことはなく、

ふかやの前の腹痛も今のところは落ち着き、

板橋の風邪からもほぼ回復。

さあ、今日は何とかまともな状態で走れますね、といったら爆弾低気圧で中止、ガクッ。

春シーズンもこんな出足だもんねぇ、嫌になっちゃう。

愚痴をいったらきりがないんで、それじゃいつまでたっても何も変わらないから

せめて練習内容を変えてみようかなぁ。

企業秘密だからその内容は公にはしないけど、もっと長いスパンでレースに対応した練習に

切り替えてみようかな、と。

2013_03260023 半年以上先を見添えて

今からそれに向けた練習を始める。

でも、そのモチベーションを何処まで

持ち続けられるかが課題。

目先のレースの為に無理をして

壊れちゃったら元も子もないし、

今までそんな事をやった事もないので

どうなるのか分からないのが現実。

でも、やらなくっちゃね。

それしかないよね。

じゃ、いつやる、今でしょう(笑)

って言う事で、、、

では、春夏シーズンの出走予定(★は決定、☆は検討中)を。

季候の事もあるので、殆ど仮装や物見遊山的なレースばかりですけど。

★本庄早稲田クロスカントリー&ハーフマラソン(ハーフ・仮装)

★甘楽さくらマラソン(20km・初参加)

★安政遠足侍マラソン(29km・仮装)

☆群馬の森さわやかマラソン(5km又は10km)

☆嬬恋キャベツマラソン(ハーフ・初参加)

★奥武蔵ウルトラマラソン(78km)

ここでやっぱり気になるのは奥武蔵ウルトラマラソン。

お祭り的要素が強いレースだけど、真夏の坂ばかりの78kmを走りきるのには

相当な練習が必要だし、去年の轍を踏まない為にも早々に走り込みを始めましょう。

その走り込みこそが秋にむけた足作りの土台となるし、ここを完走する事は

それなりの自信にも繋がります。

昨年もそんな気持ではいたのですが、やっぱり気持が緩かった。

上手くそれを次に繋げる事ができなかったし、結局はその疲れから

本来のレースに悪影響を及ぼすような結果に終っちゃった。

今年はそんな失敗はしませんぞ~。

2013_03180029 で、やっぱり最大の目標は

つくばになるのか、

大田原になるのか、

さのになるのか、

秋のフルマラソンですよね。

つくばの借りはつくばで返す。

どちらかと言えば相性の良い大田原。

ベスト記録のさの。

迷うところですが、エントリーまでにはまだまだ時間がありますからゆっくり考えましょう。

ともかく今は次の目標に向けた対応をしっかり計画的にこなすだけ。

もう後戻りばかりのレース三昧はゴメンですからね。

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