風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

お久しぶりです、一路農園にも春が来た~!

2009-04-30 15:28:26 | 野菜

2009_04300001 かなり放ったらかしにしていた

一路農園も、そろそろ本腰を入れて

夏野菜の準備にかからないと

かあちゃんに大目玉を食らっちゃいますから

世間で言うゴールデンウィークとやらを

利用して苗を植えつけました。

ここ数日風が強くって、そんな日は芯を傷めてしまう可能性があるので

自重していたのですが(言い訳です)、今日はそんな怠け癖を一掃するが如く

早朝(?)9時頃から、気合を奮い立たせ先ずはトラクターでの耕運。

しかし、しばらくエンジンなどかけていないせいか、うんともすんとも言わない。

こんな時は必ずといってよいほど、バッテリーとコネクターとの接触が悪く

その辺をイジイジしてやったら、案の定一発でエンジン始動!

カッコいい~、お父ちゃん!!!

2009_04300024 さあ、今日は昨日購入した夏野菜の苗を

植えつけるのですが、毎年植えるだけで

殆んど食べる事のない、しし唐や

ゴーヤ、モロヘイヤは今回はパス。

いや、いずれかあちゃんが世話もしないくせに苗だけ人に押し付けて

「オメェ~が造っとけや!」って、購入してくるかも・・・(恐怖)

今回もかぼちゃを植える植えないで険悪な雰囲気になりましたからね~(笑)

2009_04300019 2009_04300020

先ずは定番のピーマンと茄子。

ナスにいたっては、棘のある

従来のものと、同じ品種では

あるようですが、棘なしのもの。

かあちゃんのたっての希望で棘のない新種をテスト的に植えましたが

これ、接木苗で無いのにかなりの値段。ならなかったら引っこ抜いて

けちょんけちょんにしてくれるからなあ!って、気合を込めて植えてやりました。

2009_04300021_2 2009_04300022_2

トマトときゅうり。

トマトは、もちろんミニです。

大玉は雨に弱く、雨よけをしなければ

ならないので面倒ですから

放っておいても勝手になり続けるミニと、最近話題のフルーツトマト。

中球とハート型をした実をつける変り種。

かなり値段的には高価でしたが、子供達が喜ぶかなと。

まあ、それも最初だけでしょうけどね。

また、きゅうりもトゲトゲの凄いやつと、普通のもの。

このトゲがいっぱいあるきゅうり、意外と美味しいですよ。

なんていう名前かは忘れてしまいましたが・・・。

我が家には、カッパがいるんかい!って言うほど、きゅうりの消費が激しい。

結局全部で10本ほど植えましたが、しばらくしたら今度は種を播いていきます。

そうすることによって初夏から秋口まできゅうりに困る事がないのです。

基本的には、なりだしたら種を播く、そんな感じで切れ間無く

ならせることが出来ますね。ただ、種からの苗は病気に弱く収穫量も少ないので

多めに播かなければなりませんが、コスト的には安いのであとは何処まで

手を入れられるかの勝負となります。

2009_04300025 2009_04300027_2 2009_04300029

黒い

ビニール

に見える

物は

マルチングといって、雑草がはえてくるのを抑える役目と乾燥の防止

更には、地熱の確保といろいろな効果を発揮します。

しかし、後で剥がした時の大量のナメクジさんや、その片付けでうんざり

するのですけどね。

2009_04300018 2009_04300030

殺虫剤などの消毒はあまり

やりたくないので、根元に播いて

その効果を発揮する

オルトラン顆粒。

それ程、害虫にやられることの無い物ばかりですが、一応播いておきました。

そしてたっぷりと水をやり、風や遅霜避けの寒冷紗を施し、これでしばらくは

放っておきます。とは言うものの、乾きが激しければやっぱり水はあげないと

高価な苗ですから、枯らしてしまってはかあちゃんの信用を

一機に失いますからね。ご用心、ご用心!

2009_04300023 2009_04300026

さあ、問題のかぼちゃ。

これ果てしなくつるが伸びちゃうんで

除草が大変なんですよね。

だから植えたくなかったのですが

かあちゃんが不機嫌(笑)になちゃうので仕方なく植えておきました。

あ~あ、今から憂鬱・・・。かえる君、手伝って~!

こうして、やっちゃえば半日もかからないお仕事を、やっと重い腰を上げて

行いました。

しかし、本番はこれから・・・。さあ、これから忙しくなりますよ~、ガンバ!!!

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山はまだまだ寒かった。「榛名、掃部ヶ岳」

2009-04-29 13:35:06 | 山、ハイキング

2009_04280085 朝からの好天に誘われて、

「榛名、掃部ヶ岳(かもんがたけ)」に

登ってきました。

本当は、天気の良さに誘われた訳でなく

二路、メロンの家庭訪問による

大掃除で、邪魔なオヤジが締め出された

だけなのですが・・・(笑)

さて、今日の登山は以前から興味を持っていた山であり、その掃部ヶ岳から

となりの杏ヶ岳(すもんがたけ)までのプチ縦走で、かなり長い時間を要するらしい

ガイドブック通りの行程を歩こうと考えてはいたのですが、何せ家をでたのが

11時。かなり出遅れた為、また、18時からの宴会に間に合わせる為、

時間との勝負、いや、予定の時間がきたらどんな場所にいても下山を

覚悟の上での登山となりました。

2009_04280003 2009_04280002

車を止めて写真をとる時間も

もったいなく、新緑の木々の下や

伊香保温泉などを、通り過ぎ

目的地の榛名湖々畔を目指します。

高速度道路を走ってきた為、12時前には登り始めることが出来たのは

ラッキーでしたが、家の方で穏やかだった風がこの辺ではかなり強く

またその風が冷たく手がかじかんでしまいそうでした。

2009_04280020 2009_04280018

標高こそ1449mと低いものの

最初に表れる硯岩(すずりいわ)

などを見ると結構侮れないなと

思わせるその姿を見せていました。

しかも、、踏みあとがかなりあちこちにあり、目印のテープがなかったら

かなり迷うのではないかという登山口付近。

2009_04280021 2009_04280024 2009_04280025

約30分

程度で

その最初

硯岩に到着。

下を覗き込むのも怖いぐらいのきりったたその岩もヤバかったのですが

2009_04280029 2009_04280028

それ以上に美しい景色と

解けることなく未だに凍っている

その道が私をビビらせるのです。

その岩場から慎重に降り、

山頂を目指して歩き出すのですが、この山はこんな凄い岩があるというのに

ガレ場らしきところが全くなく、基本的にはとても歩きやすい登山道で

時々見せる榛名湖やその周辺の山がなんともいえぬアクセントとなって

その都度、感動を与えてくれました。

2009_04280031 2009_04280036 2009_04280043

きっと、この

道ならば

甘党の

たくさんの

山を走ってきたベテラン(笑)トレイルランナー達も喜ぶ山ではないかと

思ったのですが、それはこの山の頂上までで、その先に今までに

経験のないくらい私をビビらせてくれました。

2009_04280051 2009_04280049

2009_04280042 浅間山が

綺麗に

見える

頂上では

風が強く汗をかいたその背中が冷たくなりつつある事を感じ、そうそうに

その場所を後にし、次の杏ヶ岳を目指します。

2009_04280054 2009_04280055

が、しかし、こんな

笹の中の道でかなりの急勾配。

それでも何とか降りて行き

ちょっとだけその笹の道がひらけたと思ったら

今度はかなり切り立った細い崖沿いの道。

こりゃあ、走っていこうなんて思ったら落ちますね。スリルを味わうのには

良いかもしれませんが・・・(笑)

更に足を進めるとまた大岩が出現。2009_04280065 2009_04280067

こんな所もこの登山道には

あったりして、飽きません(汗)

それにしても、この山。

今まで誰とも会ってませんよ。

どんなに静かな山でも、必ず2~3グループぐらいは会うのですが

ここまで来ても誰にも合いませんでした。それは、この先のあまりに凄い

登山道に原因があったのです。

2009_04280072 2009_04280075

全く下が見えぬほどの急勾配

の道。先ほどの笹の中の道なんて

問題にならない程の

斜度に思いっきりビビリながら、

何とか降りきりました。

こんな勾配の道、登れないよ、とか思いながら掃部ヶ岳を後にしたのです。

ここまでの時間、1時間40分ぐらい。

なんと忙しい登山なんでしょう。

2009_04280077 2009_04280086

いったん林道に出て

そこから今度は杏ヶ岳に

向かう予定だったのですが

ここから林道を歩いて戻っても

30分以上はかかると思われ、ここから約1時間ほどかかる杏ヶ岳は諦め

林道からの下山をすることに決めました。

ガイドブックによれば、杏ヶ岳はコース的にはかなり良好なようでちょっと

残念でしたが仕方ありませんね。

2009_04280095 2009_04280093

そして、出発してから

約2時間20分。

今、真っ盛りの水仙と

静かな榛名湖が私を迎えてくれました。

この山、時々凄い顔をみせるちょっと怖い山でした。

断崖絶壁、思わず腰が引けましたよ。

山は高度ではないですよね~。そんな事を実感させられた山でした。

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前橋の風は今年も優しかった~、 前橋シティマラソン。

2009-04-27 05:05:56 | マラソン

2009_04260020_2 朝起きて外にでてみると、どんよりとした

曇り空。

「やっぱりなあ~。」

天気予報では晴れのよい天気になると

言っていたが、私の走る大会です。

そりゃあ、雨が降っても不思議じゃあ

ないですよね。

ただ、この時点ではまだ降りだす気配はなかったのですが、会場となっている

前橋グリーンドームへの道すがら、ものすごいドシャ降りの雨に

なってしまいました。

こんな天気でも決して走る事をあきらめない私、やっぱり“雨神一路”。

ごめんね、みんな。雨が降っているのは全て私のせい。いけないこの一路を

しかって頂~戴! 

うん~?、まてよ、最近の私って雨降らせてないよな。どちらかというと

晴れ男に生まれ変わった???、そう、今日も絶対晴れる、

いや晴れさせて見せる。そう気合を込め、会場を目指しました。

早めの出発が正解でしたね。会場に至近の駐車場をゲットでき、このドシャ降りの

雨の中の移動でもそれ程濡れることなくドームに到着。

2009_04260001 通常、前橋競輪の行われるこのグリーンドームが

受付や着替え、貴重品預かりなどのサブ的会場となり

メイン会場はそこから外にでて、利根川沿いの

芝生広場となるのですが、今日の雨でドーム内は大変な混雑。

今日、甘党から参加のルチルさんと絶好の場所を確保し、レースに備えました。

しかし私は、先週のかすみがうらでかなりのダメージがあると思われるため

大事をとって、いやそんなのなくっても、この大会は距離的にも12kmと

非常に中途半端なこともあり、決して記録狙いの大会でもなく、

ゆっくり楽しく、しかも利根川のマイナスイオンをいっぱい浴びながら

2009_04260012 2009_04260027 2009_04260040

非常に

気持ち

よく

走る事のできる大会なのです。

写真を見ていただければお判りでしょうが、スタート時にはスカッと見事に

晴れ渡り、これで完全に“晴れ神一路”に転進できた事を確信しましたよ。

さて、スタートの時間が近づき、その位置にルチルさんと共に向かうのですが、

そこでなんと深谷SRCの石○○さん、○川さんに遭遇。

2009_04260024_2 2009_04260025

これだけの参加者のなかで

逢ってしまう偶然って、

凄いと思いませんか。

そこで、まったりとお話をしながら

スタート時間を待ちます。

何となくスタートした感じかな。しかし全く動く気配もなく、それでもあわてることなく

これまたまったりと走り出します。

時計は確認していませんが、恐らく3分ぐらいのロスはあったでしょうね。

2009_04260026 2009_04260030

しかし、そんなことよりも

いっきに晴れ渡った今日の

天気の気持ちよさや

川から吹く風も清々しく、

のんびりこのまま何処までも走りたくなるような、そんな衝動に駆られながらも、

結構皆さん真剣な顔をした中を、へらへらしながら走る不謹慎物の私(笑)

それでも、やはり呼吸は苦しくしばらくそんなペースで走り続けます。

やっぱり呼吸系、心肺系に何らかの異常があるのでしょうか。

どうも、おかしい(涙)

2009_04260032 2009_04260034 2009_04260039

まあ、

今回は

そんなに

速く

走ろうとも思ってない大会ですし、しかもこんな綺麗な景色を、ただ前だけ

見詰めながら走っていては、もったいないですものね。

本当に山が綺麗に見えていました。新緑が萌えあがっているその景色が

こんなに遠くからでも手に取るように見えるのです。

このまま足を止めて、しばらく眺めていたいと思いつつも、足を進めます。

そして、半分の6km過ぎ、恒例の信号待ち。2009_04260036 2009_04260037

昨年は、不満の声が

あちこちから聞こえてきましたが

今年は皆さん慣れた(?)のか

のんびりムード。

そんな写真を撮っていると

「いい写真撮れたかい?」

「ええ、まあ。でも、こんな一休みもまたいいもんですね。」

「ああ、そうだな、記録はどうでも、気持ちよく走れればな~。」

なんて、会話をとなりのベテランランナーさんと交わし、非常にいいムード。

いやあ、心癒してくれますね~。 景色もランナーさんも!

だんだん、嬉しくなってきたと同時にはるか先に行っていたと思われる

石○○さん発見。なんと、コンビニから登場しました(笑)

「お買い物ですか?」って(笑)、声をお掛けしようと必死で追いかけるのですが

速い!、なかなか追いつけず、やっと追いついた頃には、既に私は

“本気で走っちゃうよモード”!

一度付いた火は燃え上がり石○○さんに別れを告げ、また前を走る同じSRCの

○沢さん情報を聞き、追いつくべく更にスピードアップ。

そして、その○沢さんに追いつき、エールを送りお別れ後、この時間帯で

走る人のペースでは到底場違いのスピードで走る走る!2009_04260042 2009_04260046

最後、実業団の

ヤマダ電機の選手達の

暖かい声援を受け

息絶え絶えのゴール。

時間は既に1時間はこえてはいたものの、後半5km位で言えば

今シーズン一番の走りだったような気がします。

いやあ、気持ちよかった~!

2009_04260051 2009_04260050

前週のかすみがうらの

ダメージなんて全くなく、

かえってそれがよい練習に

なったようで、なんて短い12km、

そして凄く楽しかったと、心の底からそう思うことが出来ました。

数日前までは、もうそんなに走る事なんて絶対にないと思っていたんです。

でも、こんなに気持ちよく走れればそんなことも忘れちゃいますね。

それでも、やっぱり胸の苦しさは尋常ではなく、気持ちほど身体は走れる

状態ではないみたい。やっぱり少し休まないと・・・。

2009_04260047 そしてゴール後、今年も発見。

一本歯の下駄で走る“天狗さん”

やっぱり、凄い!

普通の人には絶対に出来ませんよね。

裸足のランナーさんも凄いけど、もしかしたらそれ以上???

いやあ、この前橋。いつも疲れた心を癒してくれる優しい大会ですね。

今回は、甘党からはルチルさんと二人だけの参加でしたが、みなさん

来年から参加を検討してみてはいかがですか。気持ちいいですよ~!

2009_04260048

記録を狙いやすいとか、楽しいとか言う大会は

いっぱいあると思いますが、気持ちの良い大会って

そう多くはないと思います。是非お奨めの大会ですね。

ルチルさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

また来年も走りましょう。

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涙の本当の訳。。。

2009-04-23 09:52:21 | 日記・エッセイ・コラム

2009_04220002 あれから、もう4日も経つのですね。

長野、かすみがうらを走った皆さん

筋肉痛は緩和されましたか?

もう、次に向けてトレーニングを

始めましたか?

私といえば、昨日やっと少しだけ

走ってきました。足の調子は悪くありませんでしたが、どうも呼吸がおかしい・・・。

4,5km走らないと苦しくって、ペースを上げられない・・・。

まあ、速く走る必要もないので、気にはしていませんが明らかに変である事は

間違いないと思います。

昨日、会社の健康診断で心電図や胸部のレントゲン撮影を行っているので

もし致命的なダメージがあれば、即健保から通達が来るでしょうから

今のところは気にしないことにしておきましょう。

さてさて、この間のかすみがうらマラソン、皆さんからいっぱい励ましの

お言葉を頂き、とても感謝しております

一世一代の、そして100年に一度の大失敗に終わったかすみがうらなのですが

本当はそうでもないのです。

確かに涙に暮れたこの大会ですが、本当は涙の意味が少し違っていたんですね。

でもテレもありますから、悔しかった、情けなかったって理由っぽく書いて

しまいましたが、もっと違った意味なのです。

2009_04220005 2009_04220003

実は、もしかしたら何人かの人には

話している事なのですが、

今年で走り始めて10年に

なるんですね。

10年前、メタボ対策として始めたウォーキングで他人に、

しかも自分よりかなり年上と思われる人に抜かれるのが悔しくって

とうとう走り出し、そして遂にはフルマラソンの世界にまで足を踏み入れる事に

なってしまいました。。

最初は苦しくって100M走るのにも命がけでした。(笑)

で、思ったのが「10年、50歳まではどんなに苦しくっても頑張って走る。」

そして、「その後、まだ走れるようだったら後は楽しむだけの走りをする。」

だったのです。

ですから、このかすみがうらが40歳代最後の“頑張って走る”だったんですね。

当然、ベスト狙いのガチで走るつもりでいましたよ、年明けから・・・。

しかし、相次ぐ不調の波。最後には呼吸まで苦しくなって練習さえ

おぼつかない状態。

まあ、それも全部40歳代の自分で仕方ない事であり、年々家庭を取り巻く

環境が走る事を遮るようにもなり、徐々に走力も体力も正直落ちてきました。

だけど、50、60、そして、70歳、更には死に際のモウロウとした意識の中で

自分の40歳代はすっごく頑張ったんだ!と、そのことを誇りとして逝きたい。

そう思ったのです。なんか凄くキザで自分らしくなく、またアンジェラ・アキさんの

歌でもないのですけどね・・・。

そう、自分に対する勲章が欲しかったんです。

そんな中、体調不良により、フルのベストを狙うには明らかな練習不足。

それでも既に、10回以上フルマラソンを経験している自分には

何とか無難なタイムで、失敗とも成功ともいえない不完全燃焼ではあるだろうけど

それなりのタイムで走りきれる自信はありました。

2009_04220004 2009_04220001

だけど“最後のレース”を

そんな中途半端な結果で

終えたくない。

たとえ撃沈しても、やるだけやって

大失速ならそれもそれでいいじゃないか、そう思ったのです。

しかも、数ある大会で一番大好きな大会のこのかすみがうらで

そうなるのなら本望。

3週間前の4時間を越えるLSD。2週間前の咳の止まらぬ行田鉄剣マラソン。

1週間前の3時間近くのLSDで翌日の宝登山の階段地獄登山。

あいだあいだに太田ドライブウェイの山道ランや文化公園での

坂道ダッシュや流し。前日の5KMのタイムトライアルなどなど。

フルでベストを出そうと思う練習の全てを約1ヶ月に集約して行いました。

無茶です!自分でも承知の上です。でも、何もしないで休養に明け暮れる

毎日で、無難なタイム狙いは出来ない。だから無茶だと判っていても

出来る事を全てやり尽くして42.195KMに臨むんだと・・・。

結果、当日の夜に既に足攣ってました(笑)

でもそんなんでも、30数キロ走り通したんです。

で、予期せぬ腹痛やら吐き気やら、更には膝痛まで起しはしたけど、

ゴールできたんです。

途中、痛くって、苦しくって、走れなくって、立ち止まりふと上を見上げたんですね。

そうしたら、木々が風に揺れていました。

下ばっかり見つめて何を見ていたのか、何を考えていたのか判らないほど、

それまでは必死で走っていたんです。

でも、ふと風を感じたとき、急に周りが見え始めました。

たくさんのランナーが私の横をすり抜けていく・・・。

「走らなくっちゃ・・・、でも走れない・・・。」

「こんなに風が私の背中を押してくれているのに・・・」

「みんなが、一緒に走ろうよ、って、誘ってくれているのに・・・。」

そう思った瞬間、オレの40歳代は終わったんだな・・・って。

決して、悔しくなんかありませんでした。かえって清々しい。

なんか魂が抜けた、いや何かにこだわっていたそのものが涙と共に

流れ去った、そんな気持ちだったんです。

「あ~あ、今までオレ、よく頑張ったよなあ・・・」って、力が抜けてそれから

涙が止まりませんでした。

底辺をはいつくばって生きてきたような40歳まで。

そこから、一念発起して取り組んだマラソン。

まるで別人のようだとよく言われました。

何をしても中途半端で投げ出していた自分。この10年で随分変わりました。2009_04190036

昔、有森さんが言ってましたよね。

「初めて、自分で自分を褒めてあげたい」

って、・・・。

私は有森さんほど頑張ってないけど

やっぱり褒めてあげたくなりましたよ。

「引退」。そんな言葉も、ちらつきました。

だけど、私の尊敬する人に「生涯走りたい」と、所属の欄に何時も

書いていらっしゃって、いつでも元気なSRCのセンパイランナー○さんを

目標としてきました。私もそうありたいと・・・。

私達市民ランナーには「引退」なんてものはないんだとも考えました。

いっぱい考えました。まるでマラソンの神様が「ここでゆっくり考えてごらん?」って

それでお腹を壊し、足を痛め、立ち止まって周りの景色を

見せてくれたのかもしれませんね。

「かすみがうらって、随分大きいんだなあ・・・、全然知らなかった・・・」

もう5回も走ったのに今頃そんな事にも気づきました。

時間がゆっくり流れ、ボランティアの方々の顔や倒れている人を

介抱している人の姿。今まで気にも留めていなかったそんな景色も

いっぱい見ました。

「さあ、お前はこれからどうするんだ?、今まで通り走るのか?止めるのか?」

帰りの静まり返った車の中(笑)でも考え続けました。

「今はもういいや・・・。」(前橋、安政遠足はゆるく走ります)

少し休みます・・・。

でも、きっと秋になったらまた今と同じように走っちゃうのだろうなあ。

今考えている事が、アホみたいに60歳代の自分には到底出せないタイムを

叩き出してやる、とか言っちゃって(笑)

でも、ここで本当に一区切りなんです。

たとえ秋になっても走り出せなくっても、それはそれで仕方ありません。

取り合えず自分に対する約束の10年は果たしたのですからね。

    陸上の回遊魚、今度は何処に向かって泳ぎだす!

    風を受けて、何処に向かって走り出す!

な~んちゃってね、チャンチャン♪(お約束ですから、笑)

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・・・、かすみがうら。なんだか、暗いねえ~!

2009-04-20 11:59:50 | マラソン

2009_04190009 それはもう、3日も前から

予感させていた。

この週は、仕事が夜勤の為

相変わらずの睡眠不足で

しかも気管の不調が招いたのか

その辺は定かではないのだが

首筋に異常なほどのこり、はりを感じていたのである。

しかし、その違和感は走る事に限って言えば全く問題が無く、むしろその事を

その時間だけ忘れさせてくれる訳で、全く気にはしていなかった。

問題はやはり睡眠時間の少なさ。

それでも前日の土曜日は全く何の予定も入っておらず、完全休養を

決め込んでいた。と、すればこの日のかすみがうらも出発時間を考慮しても

充分休息は取れた上で望むことが出来るはずで、何の心配も

していなかったのである。

事件は3日前、突然の一本の電話から始まった。

母の義理の兄弟が亡くなったと・・・。

当然、母がその葬儀に出向く事など出来るはずも無く、私が代理として

その葬儀に出席しなければならなかったのである。

この週の夜勤務と合わせての通夜、本葬と休む事のできない自分に

この時点でかなりの危機感を覚えていたが、それでも、土曜日から

日曜日にかけて寝る事ができる訳で、最悪のシナリオ(全くの睡眠なし)は

避けられはずだった・・・。

が、しかし、それまで夜中の行動の生活の癖が直ぐに昼間に転換できる訳も無く、

短時間寝ては目を覚まし、また寝るを繰り返しながら午前3時頃、

ふくらはぎのこむら返りのその激痛にて目覚める。

必至に伸ばしながら、その痛い足に主治医であるのトクホンチールを施し、

その刺激で何とかその場は落ち着くのである。

殆んど寝たような気がしなかったこの日、それでも頭の中はさえていて

多少の買い物をしなくてはならないことは、しっかり認識しており午前4時に

自宅を出発、24時間営業のスーパーで前日全く用意の出来なかった

買い物を済ませ心の旅人さんの待つ、待ち合わせ場所に急ぐのであった。

会場に到着、その頃にはかなりテンションもモチベーションも下がっており、

DNSも一瞬頭をよぎったがチームのかおちんから励まされパワーを貰うが、

一度空になったエネルギータンクを満たすにはあまりに空きすぎたそのタンクに

42kmを走りきるのにはあまりに少ない気力と体力。

しかし、何とかなるだろうと走る決心を・・・。

何とかなる、そう思って走り、何とかなったためしは無いのだが・・・。

2009_04190006 2009_04190008

そして、スタート。

全くアップもしない、

それどころかストレッチさえもせず

スタート位置へ向かう時点で既に足に異変を感じており、

それでも過去にどんなレースでも途中リタイヤなどしたことも無く

この期に及んでも、何とかなるだろうと高をくくっていた。

ここ数年で最高、いやたぶん過去最高の参加者の人の波の中を不安と、

期待とを背負って走り続ける。この日は確かに高い気温ではあったが

自分でも普段には無いほどの驚きの発汗量。

いつものレース中にそれ程飲むことのない水を、今日はその場その場の

給水場に立ち止まり、がぶ飲み。

ある程度の給水をせねばと考えてはいたが、異常な喉の渇きに給水場ごとの

その量に普段の自分でない事を改めて思い知った。

「危険!」、「いや、完走だ!」そんな言葉が頭の中を行ったり来たり・・・。

命をかけてするほどのことではない・・・。趣味である以上、苦しいばかりの

この時間で、何が自分を動かしてくれるのだろうと・・・。

そして、問題の20km。とうとう、朝痛めたふくらはぎが攣った。

しかし、その場の給水場に消炎剤スプレーが用意されており、何とか

ストレッチを繰り返し、再び走り出す事ができたが、今度は腹痛が襲う。

23km地点だったか、公園のトイレに駆け込み何とか回復。

再び走り出し、施設エイドにて再び給水。

しかし、この給水が結果的に不調な体にダメを押してしまった。

氷が入っていたその水、呑んだ瞬間ヤバイとは思ったが、その冷たさが

気持ちよく飲み干してしまった。

その数分後、激しい腹痛の波の嵐。

そうなると、走る事はゴールを目指すのではなく、トイレを探す事にだけに

目が行ってしまう。

冷たくなった腹部に手をやり、温めようとするがその甲斐も無く

痛みは増すばかりで・・・。

その後、多少の落ち着きは取り戻したものの、後方からかおちんやkyoukoさんに

声をかけられ、短い時間ながら併走するもやはりわずかな吐き気に悩まされ

走り続ける事は困難。

また、再び攣りそうになる右足をかばいながら走っていると、左ひざに

多少の違和感も出たりするが、40km地点にて再びスプレーを施していただき

ここでやっと再び命を吹き返したのである。

4時間30分のペースアドバイザーが横を通り過ぎ、多少痛みの残る

足で必至にくらい付き、何とか4時間30分は切ることができた。

とはいえ、自慢できるタイムでもなく、そのタイム自体確認する事も

悲しくなってしまう訳で・・・。それでも、

         通過タイム       スプリットタイム

10km    59分21秒       59分21秒

20km  1時間51分17秒     51分56秒

30km  2時間52分36秒    1時間01分19秒

40km  4時間11分43秒    1時間19分07秒

ハーフ  1時間57分52秒

オフィシャルタイム   4時間27分58秒

プライベートタイム   4時間24分14秒

以上のような結果だった。

過去最低、ワースト記録である。

こんな記録でも走りきれた(歩ききれた)ことは自分でも凄く頑張ったし、

生きて、そして自分の足で帰宅できた事はラッキーだったと思う。

だけど歩きながら、「こんなに風が自分を押してくれていると言うのに・・・」

「ランナー達の波が一緒に走ろうと、次々と後から押し寄せてきて

いると言うのに・・・」

「何故走れない!、何故走らない!」そんな事ばかり考えていた。

2009_04190028 2009_04190027

大好きな大会。

このかすみがうら。

楽しい事ばかりではなく

辛さも苦しさも教えてくれた。

そして、このかすみがうらで不覚にも涙を流してしまった。

走れないのが悔しくてでは無く、痛い足が悲しいのでは無く、一向に戻ってこない

体調がもどかしい訳でも無く・・・。

何故か自然に涙が溢れた。今までのこと、これからのこと、たくさん考えた。

結論なんて出ない。だけど、流れた涙の中に今まで迷っていた何かが一緒に

流れ去った感じがした。

「風をうけて」、向かい風も追い風も、みんな自分の進む道。

「風をうけて」、それが自分の生きる証。

な~んちゃってね、チャンチャン♪

追伸

甘党の皆さん、昨日はお世話になりました。

これに懲りずに、また一緒に遊んでください。

お疲れ様でした。

コメント (18)
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