風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

どうしたものでしょうかねぇ。

2020-09-30 05:12:58 | 日記・エッセイ・コラム
新しい職に就いて一ヶ月が過ぎました。

まだ慣れない事ばかりで、苦しい毎日を過ごしています。

ともかく、周りは自分の子供ぐらいのひとが多くって、一番年配の方でも50歳代そこそこ。

要するに新人が桁外れに”お年寄り”だってこと。

これは仕事以上に参りましたわ。

どうして応募してしまったのか、いや、どうして自分のような年齢の者が採用されたのか、未だにその理由を見つけ出せません。

それだけではなく、他の人たちとの接点を見出すことができないんですよ。



そのひとつとして。

この会社、頻繁にコンプライアンス系の教育が行われているのですが、ある時不妊治療を行っている女性がもしいたなら、その女性に対しての理解を、みたいなプリントが渡されました。

自分には経験がなくとも、その治療の辛さというのは容易に理解できることと思うんだけど。

が、周りでささやかれたのは、”またかよ、自分たちには関係ないから”という言葉。

実はそれ以前にも女性に対してのセクハラ系の教育も何度かあったみたいです。

確かに私たちの勤務時間には女性は誰ひとりとしていないし、関係ないと言えば関係ない。

不妊治療に関して言えば、独身の方が多い職場で、今のところは、という意味で自身に対する関係性はありませんということになりますよ、確かに。

だけど、この教育というのは、自分自身が受けるモノではなく、自分から発するモノに注意をというもの。

そうした中で、今は女性でもその時間に勤務する方はいくらでもいる時代。

しかも、この先そうなったらこの職場にだって可能性だってある訳で、まったく無関係ということはないでしょう。

それにもし私が退職したあと、女性が配属されるかもしれないし・・・(それはとりあえず、こっちへ置いといて・・・笑)

可能性は絶対に”0”ではない。

以前には短い期間、女性もいらっしゃったそうで・・・(退職したそうです)

となれば、その時にその様な”事件”も起こりえるでしょう。

またご近所、お友だち、親戚に至るまで、身近に関係するひとの中にはそうして悩んでいる方が実はいた、なんてこともあるかも知れないし。

それは社内だけの問題ではないということだし、コンプライアンスというよりも、社会通念上の大きな問題でもあると思うのですよ。

関係ないから、、、それでは済まされないのが、こうした問題なわけで。

もしかしたら意外と知らないところで、しかも無意識の中で傷つけていた、、、なんてこともあるかも。

だからこその教育であって、女性が職場にいるいないのお話しじゃない。

自分は大丈夫、それはない、、、だって、受け止める側の問題なんだからね。

いくら気を使ってもダメな時はダメなんだし、、、それでも最善の気遣いは必要だよって、そんなお話しでしょ。

そもそも、普通に考えられるモラルさえしっかりと守っていればその様な教育なんて不必要だとは思うんだけど。

でも、その様な項目がコンプライアンスの中に盛り込まれているということは、もしかしたら以前に前例があったのかも知れないし。

難しい社会の中を生きて行くんだから、自分勝手で相手の気持ちを顧みない身の振る舞いにはバツが与えられますよ。

そんなことですわな。

それを理解する、しないはそりゃ自由かも知れないけど、もしお相手がいれば、そのお相手さんにとっては迷惑千万なお話し。

もちろん、それは私だって無いとは言えない。

でも、そんな所にちょっとばかりのジェネレーションギャップを感じてしまうのですよ。

いや、これは年齢的な考え方の違いじゃなく、人間の本質の部分の問題かも知れないけどね。



年齢、年代に関係なく常識って、どこにも同じ物が存在するはずでしょ。

それには、それぞれの考え方や理解の方向性の違いはあっても、行きつく先は必ず同じところに落ち着く訳で・・・。

さて、どうなんでしょう。

私は就業制限の65歳までこの世界で生きて行けるのでしょうか。

同じ価値観をもった年齢も近い、そんな人の多くいる職場を求めた方が、気持ち的に落ちつけるのではないかと思う毎日なのですよ。

いやいや、これも慣れの問題なのだと、毎日繰り返し思い込むようにしているけど、こればっかりは辛いよねぇ。

仕事や人間関係の他にだって、遊びにしても、趣味にしても、この時間に働きそして休日もバラバラで、何をどう楽しんで良いのやら悩むばかり。

とか、思ってはいても、また無職、職探しのわずらわしさの中に戻るのも嫌だし、悩める子羊、、、いや”老羊”は今夜も暗い気持ちを引きづりつつ出勤するのでございますよ。

ああ~あ、夢の年金暮らしまで、、、あと3年と9ヶ月、、、ひたすら長い時間でございます。
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はからからず手に入れたもの、失ったもの。

2020-09-01 02:44:04 | 日記・エッセイ・コラム
暑かった8月も終わりました。

ポチポチと台風なんかも発生していますね。

天気予報や情報番組では”台風が秋を連れてくる”なんてことをよく言いますよね。

今度の台風は本土への上陸はなさそうですが、きっと秋を遠巻きから感じさせてくれるよう、影響してくれるんじゃないかと期待をしています。

今年は梅雨の時期が長くって、夏の暑さは短い期間で済みそうだと高をくくっていましたが、その短い期間にぎゅっと凝縮したような暑さ。

昼間はおろか、朝晩に至るまで気温が下がらず24時間無休の暑さ。

さすがにこの暑さの中ではランニングサークルの定例練習会も開催できず、ほぼ”夏眠”の状態。

この暑さが通り過ぎるまで、じっと家の中にこもっていたのです。



とは言っても、ご飯も食べなくていけませんし、電気代や水道代だってバカにはできません。

家にこもるという事は意外と出費もかかるという事です。

そうなると、ご飯も食べずただ穴の中でただ寝て暮らす”冬眠”の名手、熊さんやリスさんにその極意を伝授していただきたと思いますよね。

実際に山で遭難した男性が極度の低温状態で発見され、体内を内側(血液等)から温めたところ、数時間後に蘇生したという事例もあるそうなので、あながち人間は冬眠できないという事でもなさそうですが。

いや、お話しはそんな事ではありません。

コロナ禍の影響で失業した私ですが、9月上旬で雇用保険の受給期間も終了してしまい、完全失業の無収入生活となるのは、さすがに看過できる問題ではなく、少々頑張って就職活動をせねばと、奮い立ったのです。

毎日、ハローワークや民間の求人情のサイトをチェック。

これは、と思うところ2社に履歴書を送付したところ、先ずは第一希望の会社から面接の案内が。

ところが、第一希望とは言え、この世の中の状況ではほぼ私が採用される可能性はゼロかと想えるような情勢。

ハローワークに通うたびに職を求めるひとが館内に入り切れず溢れているような状況で、まったく畑違いの職歴をもつ60歳を超えた”老働者”が採用されるはずはないと、思うのが普通です。

完全に諦めながらも面接に臨み、あることない事、しゃべりまくって・・・いやいや、正直に答えてきましたよ(笑)

そうして次の第二希望の企業の反応を待つことになったのです。

ところが、いくら待ってもその企業からの返事がありません。

ああ、これで2連敗かと思われたところに、第一希望の会社から採用の電話連絡が入ったのです。

面接時の待機室で女性事務員の方に聞いたところによると、かなりの人数の方が応募されていたのだとか。

その面接当日にも私の前に数名が面接を受けていたと言っておられました。

採用は1名。

その採用に私を決めてくださった、、、最初は意味が分かりませんでした。

どう考えても、この私が採用されるはずがないと、夢でも見ているのかとも思ったほどです。

そうして、世間でいうお盆休みも終わり社会生産活動が始まる頃に私も就業したのです。

就業する前日、ハローワークにて雇用保険関係の最後の手続きを済ませ、さて帰ろうとしたところに、まさかの第二希望の会社から面接に関する連絡が入ったのです。

履歴書による書類審査後(1週間程度)との募集要項に対して、お盆休みの期間があったとはいえ、3週間を優に過ぎたその時期に面接と言われても就職を決めてしまっているのです。

どちらかと言えば、気持ちの中では採用の可能性のない(採用されましたが)第一希望の企業よりも、第二希望の企業の作業内容をイメージしていただけに、複雑な心境に陥ってしまいました。

しかし、既に第一希望の会社に入社を伝えた以上、それを反故にする訳にはいきません。

そうして、スカッとした気持とは言えぬまま、今はその仕事に就いているのです。

その事が良かったのか悪かったのかの答えはいづれ結果として判明するでしょうけが、それがご縁、運命と言うものでしょう。

それにしても未だに合点がいきません。

とにかく覚える事が多すぎるくらい多すぎて、毎日辟易としています。

”新入社員は同じ職場で働く最高齢者”

この会社の採用係、上層部は何を私に求めているのかその真意を知りたいですよね。

使い捨ての駒にしては古すぎます(笑)



こうして、人生3度目の就職を今、経験しているわけですが、からだに係る負担はジワジワと私を老化の道へといざなっているようです。

長い間の機械相手の仕事で耳は騒音性難聴、目は飛蚊症、肩は回らず、指はバネ指。

踵の痛みからは随分回復してきてはいますが、1日長い距離を走れば3日以上は違和感を感じてしまいます。

”こうして衰えていく見本”みたいな人間になってしまいました。

ただ、未だに血液検査による異常個所は見当たらず、どうにか内蔵だけは正常に機能しているようです。

さて、夢の年金生活(65歳)まで残り4年弱。

このままこの仕事で、その時を迎えることができるのでしょうか。

それとも、4度目5度目の就職を経験するのでしょうか。

せっかく人間として生まれてきたものですから、多くの事を経験したい。

でも、その度に受けるストレスをこの先も私は受け持ちこたえる事ができるのでしょうか。

今までで学んだこと、その一番は再就職にはとてつもない心の負担と、ものすごい量のエネルギーが必要だという事です。

人との出会いは多くなり、世界観は確かに変わりますが、その代償として、まったく知らない場所で真っ白な状態、即ち0からのスタートに耐えなければならないのです。

一歩も走れなかった人間が何年もかけてフルマラソンを完走するくらいの努力と忍耐が必要だという事ですね。

とりあえず、試用期間の10月中旬まで頑張って見ようとは思いますが、企業側から再契約の話が無ければ当然失職という事になります。

それよりも、自分のからだを鑑みて、このままでは無理だと判断したら潔く”自由契約”とさせてもらおうと思っています。

もちろん金銭的な物も大切ですが、人生を最後まで楽しむのにはそれに代えがたい代物も当然必要ですからね。


コメント (4)
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