遠くに見える山々は
例年に無く雪を被った
姿を見せ、よりいっそう冬の厳しさを
演出しているかのようです。
毎日吹き荒れる季節風は
湿度を奪いとり、
埃を舞い上げ、
木々の枝を揺すります。
この季節は日差しのある日中でさえその季節風の影響で、外気温はかなり低く感じられ
それに輪をかけたような記録的な寒波の影響で家に閉じこもる事が多くなっています。
それはペット達にも同じ事が言え、我が愛猫の二匹もヌクヌクとソファーの上で
お昼寝の毎日。
夜になってもそれは同じで、毎晩決まって私の布団の上にて二匹揃ってご就寝。
締め出す形となる私も必死の抵抗を試みて、布団は猫たちと私の奪い合い。
結局半分ずつで何とか折り合いをつけ、寒い夜中にも何とか風邪を引かぬ程度には
睡眠を取れてはいます。
そういえば、昔の猫は布団の上で寝ずに、布団の中にもぐり込んできていました。
しかし、最近の猫はどうしても布団の中に入ろうとはしません。
関係しているのかもしれませんね。
今は昔のような隙間風が
入ってくるような部屋ではなく、
しっかりとした断熱材が効いた
部屋の温度は
猫にとって充分暖のとれる環境と
なっているのではないかと思われます。
「膝の上に乗らない・・・」と嘆いている妻や子供達の叶わぬ願いも
そんな住宅事情が影響しているかもしれません。
言わば、猫の世界の温暖化は住居から既に始まっているのです。
激変と言うと大げさかもしれませんが、昔の猫と現在の猫の事情はそんなところから
違いが生まれてきているのでしょう。
猫に食べさせるには
随分贅沢な品物で、
しっかり栄養分も含まれ
飼い猫はこぞって肥満気味。
成人病に侵されても
全くおかしくない
最近の猫たちの悩みの種は
その原因のひとつとして、自由に外出がままらないこと。
それももちろん現代の住宅事情によるところが大きいのです。
ドアを勝手に開け閉めできる猫なんてそうはいませんからね。
寝ては食べるを繰り返す猫達にとって、果たしてそれが幸せなのかどうか・・・。
外で自由気ままに過ごすのが猫の本来の姿だというのにね。
それは犬にとっても同じことが言えるでしょう。
「犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸くなる~♪」なんて今はありえません。
庭を駆け回っていたなら、保健所に通報されちゃいますから(笑)
というより、犬が私を嫌いみたいで・・・。
もう何度噛まれた事か。
私は何もしていないんですよ。
なのに何の前触れも無く
いきなりガブッとやられちゃうんです。
いつか夜、帰宅した際、
物陰に隠れていた
野良犬と見られる犬にいきなり襲い掛かられさすがにその時は子供も小さかった事もあり、
即保健所に連絡。
きっとその犬は保健所で捕獲され処分されてしまった事でしょう。
私はその犬に対して死の宣告を与えてしまった訳で、自分がかまれたその傷の痛みより
今でもあのおびえたような犬の表情が脳裏に焼きついて消えることが無いのです。
決して私は犬が嫌いなわけではありません。
あの犬の表情や、そのほかにも何度かかまれた犬への恐怖心が
苦手意識を作り上げているのかもしれませんね。
それは私の子供の時からの
憧れでもあり、
そして夢でもあるのです。
果たして私を気に入ってくれる
犬と出会える事ができるでしょうか。
そして猫たちと
仲良くしてくれる犬が
表れてくれるでしょうか。
夕焼け空の下、愛犬との散歩を夢見るオヤジでありました。