風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

「診断」その3

2014-03-30 12:06:11 | 日記・エッセイ・コラム

2014_03170020 「仕方ないね~。

じゃあ、薬の量を二倍にしよう。」

そんな説明に愕然として・・・・。

土曜日の診察です、

そんな会話があったのは。

ともかく痛みが引かないのです。

それどころか痛む範囲が

どんどん広がっていき、とうとうこの日には首にまで痛みが。

どう考えても快方に向かっているとは思えず、それどころか悪化している?

その前日には頭痛が酷く、時折激痛化する右手に危機感を抱き、

会社を早引きさせていただきました。

きっとこの頭痛はリリカカプセルとい薬の副作用と思うのですが、あまりのそれは酷く

私にはこの薬は合わないと思っていたのです。

何せ、寝ていてあまりの痛さに目が覚めてしまうほどの頭痛なんですよ。

それ程の副作用だと言うのに指の痛みは一向に和らぐ事も無く、

私に言わせれば、「なんじゃ、こりゃ?!」の薬なんですよ、リリカ君は。

それを二倍の量に増やす???

私、死んじゃいます!!!

でも、患者の言う事をなかなか聞いてくれない医師と、「慣れです」とおっしゃる薬剤師に

不信感はMAX!

もうこの病院じゃ無理だ!

早死に宣言のあとに待っていた今回のお言葉、

「仕事に行ってられるんだから大丈夫だ」との言葉で私はこの病院に

二度とお世話になることはないと決心いたしました。

そこで、この医師の下した「線維筋痛症」の診断結果をその病気の専門医に

もう一度診察して頂こうと思い、そして走友の方の助言もあったりして

ネットで探しましたよ、その病院を。

2014_03170033 なんとその病名の権威であられる

その医師は意外と近くで開業しており

その病院はあの小川和紙マラソンの

そのコースのちょっと裏手にあって、

自宅から一時間もかからずに

行き着く事ができました。

新しく綺麗なその病院には

何処の病院でも見られがちなお年寄りの姿はあまり見られず

若い女性や男性が待合室で静かに待っていました。

診察室に呼ばれ物腰の優しそうなその医師に一連の症状や検査結果、

そして今までの治療の経過などを告げると、たぶん線維筋痛症ではないのではと

いきなりの診断。

そして私の各部を指で押し痛みを感ずるかとの問いに、どの程度を痛みとするかの判断に

少し戸惑いながらも何とか答えると、腰に痛みはないかと聞きなおされました。

もちろんずっと坐骨神経痛に苦しんできた訳だし、「あります!」と即答。

何かを感づいたかのようにその医師は、「ああ、脊椎関節炎の可能性のほうが高いね」、と。

すかさず、「腰のレントゲンを撮りましょう」と。

その言葉に私も完全に納得。

ただ、ここまでの指の痛みが腰の不具合から来るのかという疑問はありましたが・・・・。

再び診察室へ。

パソコンのモニターに写ったレントゲン写真を見せられ、

「この部分が白くなってるでしょう。ここに炎症があるんだよ。そこから痛みが出るんだね。

そこに慢性的な炎症あって、、、だけどあまり酷くはないね。」

う~ん、なるほど・・・・良かった~。

その部分とは腰の下の部分、そう、いつも痛いお尻の部分。

頭の中で、「ごもっとも!」

「でも、腰からこれ程指が痛むのですか?」

「腰には大切な神経がたくさんあって、ここが悪いと色々な症状がでるんだよね」

「な~るほど・・・・・!」

「これにはリリカも有効だけどそれ程の症状がでるんじゃそれは止めましょう。

その代わりに漢方を出しますんで、それで様子を見てください。」

「なんだか凄くホッとしました。ありがとうございます。」

と、その後にお薬を頂き、無意識のままに相当神経を使ったのか

クタクタになって帰宅しました。

そしてその「骨髄関節炎」なる病名をパソコンにて検索。

よく考えてみるといかにも怖そうな病名で、ひょっとしたらもっと酷い事に???

しかしこの病気はあまりメジャーじゃないらしく、なかなか検索しても

はっきりした事が分かりません。

何とかその病気にたどり着いても難しい事ばっかりでイマイチ理解できないでいます。

Spondy01 が、やっぱり線維筋痛症と

被る部分があるらしく、

そして”リウマチもどき”と

言われていたらしく

リウマチと同じ様な症状を

発するらしいんです。

要するにリウマチと遠い親戚のようなもの、なんですって。

これはホッとしてよいのか、それとももっと危機感を抱いたらよいのか・・・・・分かりません。

ただ、治療で有効なのがストレッチである事や、スポーツに関しては格闘技以外なら

差し支えないとの書き込みもあったりして、ちょっと希望も見えないこともありません。

そのくらい不透明な病気だけに走るのはまだちょっと怖かったりもしますし、

医師にそのことを聞いた訳でもなく、もう少しは我慢する事は当たり前のようにも思います。

2014_03130002 外は春の息吹で見える景色も

明るんできています。

私の心にもカラダにもそんな

息吹が吹きかけられることも

そう遠くも無い様にも感じてきました。

人生の中でちょっとぐらい立ち止まる事も

あって当たり前ですよね。

今はそんな時かもしれませんよね。

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元気を出そう!!!

2014-03-26 18:27:11 | 日記・エッセイ・コラム

2014_03120001 昨日、書置きしていた下書きが

保存されずに消失してしまいました。

残念ですが、同じ文章は書けませんよね。

しょうがない、今日は今日で書きましょう。

今週は夜勤で昼間に時間があるのですが

月曜日から飲み始めた薬の

効果もイマイチで相変わらず

あちこちの関節に痛みが出ています。

そのくせ副作用だけはイッチョマエに表れ、ふっとした瞬間にふらつくと言うか

意識が無くなるというか、ふわっとした感じになります。

頭痛もあるのですがこれが副作用なのかどうなのかは不明なのですが、

皮膚の感覚は確かにおかしいかも。

降ってもいない雨がおでこに当たるような感じが時々あるんですよ。

とってもおかしな感じで、あんな小さなカプセルひとつでこれ程人間を変えるなんて凄いな。

でもね、こんな事に頭を悩ませていたんじゃ絶対によくないと思い気分転換に昨日今日と

公園に行って散歩でもしてこようかなと出かけて参りました。

昨日は市内のとある公園。

豊富な種類の樹木が売りの公園だけに今が花盛りの真っ最中の紅梅がとても綺麗で

春本番の陽気の気温と真っ青な空の下でのんびり過ごす時間は

いつも公園と言えば走ってばかりのそんな時間とは違う楽しさを感じられます。

白く大きな木蓮の花は甘い香りを放ち、咲き始めたスイセンは初々しさを感じさせてくれます。

2014_03120022 やっぱり花はいいよね。

心を優しくしてくれる。

まだまだ染井吉野(さくら)の

蕾は固そうで開花までには

もう少し時間がかかりそうだけど

春の空気がいっぱい流れていました。

そう、そんな気持ちよさに

味をしめてまた今日も何処かの公園に行こうと出かけたのですが

習慣とは恐ろしいもので行き着いた先はいつもの熊谷スポーツ文化公園。

この公園だって気持ちよさは同じですよ。

よく見れば杏の花は満開に咲いているし、ユキヤナギも小さい花を咲かせています。

ただ、やっぱりここに来ると走りたくなっちゃうんだよね。

病名や治療方針がきっちり定まり、走っても差し支えないと決まるまでは

走らないと決めていたのですがヤバイですよね、この公園は。

もっとここにいたいなと思いつつも後ろ髪引かれる思いで帰ってきましたよ。

2014_03130008 それにしても歩くって疲れますね。

走っているほうがよほど楽。

山道でもそんなに疲れるとは思わないのに、

公園を5kmも歩ったらもうヘトヘトですよ。

それだけ体力が衰えてしまったと言う事なのかな。

気持ちよさの代わりに

ちょっとガッカリした公園散歩。

これから桜も咲くし、こうした散歩だけでもいくらかは体力の落ち込みも食い止められるかな。

そう、そして心が落ち込んだときはやっぱり音楽、だよね。

私の元気の出る曲のベスト3で~す。

みなさんも楽しんでね~♪

第三位 「GO FOR IT!!」   西野カナ (こちら

第二位 「風が吹いている」  いきものがかり (こちら

第一位 「恋するフォーチュンクッキー」 AKB48 (こちら

ちょっと見栄を張りすぎかな。

でも、カナちゃんは元気だし、聖恵ちゃんは一生懸命歌ってるし、AKBは楽しそうだし、ね。

たまにはこういうのもいいでしょ。

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「診断」その2

2014-03-24 15:47:04 | 日記・エッセイ・コラム

2014_03110012 木蓮の花の甘い香りが漂う春の日。

相も変わらず指の痛みに

苦しめられております。

一昨日にはやっと和らいだと

思っていた痛みだったのですが

昨日から再び辛くなってきて

今日は今まで痛みのなかった

右手の親指にまで痛みが広がってきてしまいました。

でも、こうしてパソコンのキーを打てるのだからまだなんとか大丈夫か。

さて、今日はこの間の血液検査の結果のでる日。

朝から落ちつかな時間を待って行ってきましたよ、”早死に”宣告を告げられたあの病院に。

相変わらずたくさんの患者さんが待つ待合室は、この病院だけに限った訳ではないけれど、

暗い雰囲気のその場所に長い時間居たのでは更に病気が

悪化してしまうのではないかと、かえって心配してしまうほどの雰囲気。

やっぱり好きじゃありませんねぇ、病院なんて。

子一時間も待ったでしょうか、診察室から私の名前を呼ぶ声。

そしておもむろに血液検査の結果を見せられ、、、、、、

「異常ありません、リウマチじゃないね」、ですって。

だけどその痛みは相変わらずで、一向に回復の兆しさえ見えないこの状態を告げると

「う~ん、、、線維筋痛症かな、、、それではこの薬を一週間飲んで様子を見てみようか」

「線維、、、筋、、、、痛、、、、症???」

「昔は何も分からず認められていなかった病気で、誰にも理解されずに

自殺した女優さんもいたんだよね」と、のたまう。

この病院の医者は相当私を殺したいらしい。。。。

「色々な副作用もあるからこのパンフレットを読んで気をつけて飲んでね」

で、今日の診断は終りました。

先週も今日も私の体に一切手を触れていないこのお医者さん、

本当に信用していいのかなぁ。

そして処方された薬はたった一種類で(リリカカプセル75mg)のみ。

しか~し、このお薬のパンフレットにはもの凄く過激な事が書いてありました。

「めまい、眠気、意識消失の危険。肥満の兆候が現れる」ですって。

マジで~?!

太っちゃうのかよ?!

そして「服用を急にやめると頭痛、下痢などをおこす事があります」ですって。

本当にオレ、病気なんだな、そんな事を真剣に考えさせるお薬なんですね。

2014_03110011 で、その線維筋痛症っていったい何ぞや????

詳しくは(こちら

なになに~。

ぞ~~~~ぉ。

リウマチよりも怖いじゃんかぁ・・・・・・。

おぞましきこの病、

残念なことに症状からみるとリウマチ以上に

オレにピッタリなんだな、これが。

特に不眠だとか、うつだとか、ストレスだとか、頭痛だとか。

でも、この病気で死ぬ人はいないって。

まあ、それだけでも救われたかな。

よ~し、早死に宣言返上だ~!

でも今の症状がステージⅡだとするとステージⅣ~Ⅴにでも進行したら、、、

オレ、、、寝たきりかよ。

冗談じゃない、冗談じゃないよ~。

オレはまだまだ働かなくっちゃいけないんだ。

走る走らないはともかくとして、動けなくなっちゃうのは絶対ダメ。

なんとしてでもそれだけは阻止しなくっちゃ。

もしもそれが本当に自分の病気だとしたら、もう笑ってなんかいられなくなっちゃうよね。

さぁ~、どうしようかなぁ。

ともかくストレスは溜めない方が良さそうだし、太っちゃうのも問題だよなぁ~。

治療には有酸素運動や温熱療法も効果があるって。

じゃぁ、走って温泉!

これで決まり!

な~んだ、今よりもっと楽しめばいいだけじゃん!!!

って、そんなに気楽に考えていていいのかよ。

ともかく最後は寝たきりだぜ、ネ・タ・キ・リ。

リウマチもそうだけど、悪化させない事が一番大切みたいだし、

それがこの辺の病気のキーポイントなんだろうなぁ。

お薬をしっかり飲む事もそうだし、ここはきっちっとやりましょうや。

2014_03110006 加齢と共に益々体に

変調をきたすこの頃、

誰しもがそうじゃないと思うけど

抑えるところは抑えて、

我武者羅に突っ走ったその頃とは

確かに違うという自覚は

持っていなくっちゃいけないんだな。

いつまでも同じことを繰り返していたんじゃただのバカ者だもんね。

もういい加減大人にならなくっちゃ。

やばい薬は体だけじゃなくって心にまで良い刺激を与えてくれるといいよねぇ。

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「診断」

2014-03-18 07:51:28 | 日記・エッセイ・コラム

2014_02220004_3 今年の初夢(こちら)が

とうとう現実味を帯びてきました。

床が抜け何十メートルも落下する夢、

それどころの騒ぎじゃありません。

何万メートルも何百万メートルも墜落し、

深い深い谷底にまで・・・・。

それはお正月も過ぎた頃だったでしょうか。

今まで通りの仕事、今まで通りの生活。

別にぶつけた訳でも転んだわけでもなく、右手人差し指と中指の付け根に痛みと

動かし辛さを感じていました。

きっと知らぬ間につき指でもやらかしたのかな、そんな風にしか思っていませんでした。

しかし、その不具合は一週間続き、一ヶ月も過ぎても変わらず、

未だにその状態が続いています。

まさかの腱鞘炎?

そう思うようになったのは先月ぐらいだったかな。

まあ、仕事で指先を使う事も多いし年も年だから仕方ないか。

痛みが増すようだったら病院にでも行ってみようか、ぐらいな簡単な気持でいました。

が、先週の日曜日、朝目覚めてから直ぐ左手親指付け根から手首にかけて

鋭い痛みを感じました。

それはそれは恐ろしいくらいの痛み。

痛くってご飯のお茶碗も持てず、ペットボトルの蓋も開けることができません。

ちょうどその前日辺りからあの大雪でつぶされたビニールハウスの解体作業に取り掛かり

その為に普段使わぬチカラを使ったせいでの筋肉痛だろうと、

いい様にこじつけて考えていたのですが、あまりの痛さに頭の中はパニックでした。

しかし、いくら鈍感な私であってもこの痛みは普通じゃないことぐらいは分かります。

だからと言って他に思い当たる節もありません。

極端に落ちる握力と痛みはどんどん増し、だからと言ってどうすることもできず

湿布だの、塗り薬だの、アイシングだの、色々試すも一向に改善される事なく

それからまた一週間が過ぎました。

また、今週末にせまった板橋Cityマラソンの為に少しでも走っておこうかと

いつもの公園を走り出したのですが、直ぐに右足の親指付け根に痛みを感じてしまいました。

更に左足足首も痛み出したのですが、その親指も含めその部分は古傷であって

過去にも何かにつけ痛み出してはいたので、そうは気にしていませんでした。

ですが、どうも以前とは違う変な感じの違和感なんです。

手も痛く、足もダメ。

流石の医者嫌いの私であっても危機感を覚えずにはいられません。

実はこうした痛みや症状に対しての病名にちょっとだけ心当たりがあったのです。

それは「リウマチ」

私の職場の同僚がやはりこの病でかなり苦しんでいます。

冗談で、「あら、オレもリウマチかな。オレにうつしただろう」などと笑っていたのですが、

まさかそれが冗談ではなくなるとは思ってもいませんでした(感染症ではありませんが)。

リウマチ、関節であれば何処に痛みが発症してもおかしくなく、

放っておけばその関節は変形し動かなくなってしまうと言う難病だそうです。

免疫が自らを攻撃すると言う事は判っているのだそうですが、その原因については

医療の進歩した今現在でも不明らしく、効果的に抑制する治療はあっても

根治する事は難しいと言われるその病気。

女性に多く発症するケースは多いとはされてはいますが、

その患者数の約二割に男性患者も含まれるというそのリウマチ。

奇しくもその同僚同然に今、私もその病気であることに

その可能性が極めて高いと診断されてしまったのです。

しかし、まだ決まった訳ではありません。

血液検査の結果で判断されるようですが、今こうして指の痛みやこわばりに

難儀している事は確かであって、走れないほどの痛みではないにしろ

足に違和感が取り付いているのは紛れもない事実なのです。

病名なんてどうでもいいことなのです。

昨日、その病院で処方された痛み止めと炎症を抑える薬で幾分痛みは治まりかけています。

ですが、握力はまったく向上することはなく、

そんなことも手伝って今日は会社をお休みしました。

握力云々よりも本当は精神的ショックのダメージの方が大きいのかもしれません。

強がりは言っても結構打たれ弱かったりする自分を改めて感じています。

医師からこうも言われました。

「あんた、早死にするよ」

「えっ?」

「マラソンが趣味だと言うけど、苦しい運動は活性酸素を蓄積させる。

そうした運動をする者に長生きする人はいない」

って。

私のショックの大元は本当はその言葉にあったのかも知れません。

でも、当初こそ健康の為に走り出したマラソンであっても、

今は自分でもカラダに良いことじゃないとないな、とは思っていました。

が、それを医学の専門家に言われると尋常な神経ではいられません。

以前にガンを患った我が父親の主治医に言われたこともあります。

「あなたもかなりの高確率でガンになるからね、注意しなさい」

2014_02240018 私は、

いや、生き物ならば全ての者が

死に向かって生きています。

それを永遠に止めた人も

逆行した人も存在しません。

いつかは死ぬのです。

でも、それに怯えながら生きるのなら

生きている実感なんて味わえないじゃないですか。

私はいつか死にます。

だけどその時がいつ来てもいいように自分の信じる道を力一杯生き、

笑って死ねるように今を生きたと思っているのです。

それは叶わぬ事かも知れません。

でも、そう思わずに生きるよりも、何倍もの意義のある人生であると信じたいのです。

私は走ります。

走り続けます。

私は人生の生涯ランナーですから。

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感覚!「はるな梅マラソン」を走ってきました。

2014-03-10 08:58:02 | マラソン

2014_02240001 夜明け前、

多少興奮していたのだろうか

いつもより早めに目覚めた朝。

3月にもなったというのに

未だに冬の寒さに身も心も縮み上がる。

早すぎる出発になるのだが

何もする事のない家にいるよりは

とにかく会場に向かい、そしてゆっくりその時に浸りたいと思った。

徐々に昇る陽は辺りの景色をうっすらと映し出していた。

雲ひとつ無い快晴の空の元には右に赤城山、左に妙義山、そして正面に榛名山と

群馬を代表する上毛三山が早朝の澄み切った空気の中にキリリとその姿を見せている。

その榛名山の麓の町、群馬県高崎市榛名で開催される今日の「はるな梅マラソン」。

その土地柄、アップダウンの激しいコースと抜群のロケーション、

そしてたくさんの梅の花が咲き誇る山間を道を走る大会として

リピーターも多く今年も三千人を越える参加者が集まったようだ。

私にとって今年は本当に酷い年で記録的な降雪の影響や諸事情により

これまで4戦連続のDNS。

この大会への参加も一時は危ぶまれていたものの、

やっとここに来て生活も落ち着きを見せ始め、

午前中だけで終えられる大会ゆえ、何とかスタートラインに着く事が出来たのだが、

やはり練習らしい練習は行っておらず無事完走ができるのか

今まで以上の不安の中のスタートとなったことは言うまでもない。

2014_02240008 今回参加の11kmの部には

700人あまりが参加。

決して広い道路ではないが

完全に交通規制されたこのコースは

安全に走る事ができる。

また、時々見せる赤城山や榛名山、

その周りの山々の景色は素晴らしく、

眼下に見える街並みとのコントラストはまるで映画の一場面のよう。

何度走っても飽きさせる事のないこの大会のひとつのウリであるようにも感じる。

ただ、残念なことにまだ沿道には雪が残っているように

この町にも春はまだ遠いようで梅の花はまだ蕾のまま。

所々に紅梅は咲いているものの、いつものように梅の花の香り漂う大会とはならず

その点ではちょっと残念ではあった。

2014_02240016 さて、肝心な自分の走りなのだが

いくら練習不足とは言え

やはり習慣とは恐ろしいもので

「パ~ン」とのスタートを

知らせるピストルの音が鳴り響くと同時に、

自分に覆いかぶせた抑制の蓑は

一瞬ですっ飛んでしまい、

前行くランナーの隙をすり抜けすり抜け自分のペースに合った場所まで突っ走ってしまった。

スタートから暫く続く上りが続き、やっと下りに差し掛かると

まるでジェットコースターかのような急勾配の下り。

その坂を利用して何人ものランナーをまとめて抜き去ったまではよかったが、

その勾配も徐々に緩やかになり始めるとぐったりと足が重くなってしまった。

まだ序盤の3km付近。

これで残り8kmを走りきれるのかとやっと我に帰って自重。

が、やっぱりランナーの性か、抜いてきたランナーに再び抜き返されるといい気持ではない。

腕を振り足の回転を早めバトルの開始だ。

2014_02240029 長身のランナー、

そして赤いウエアの若者、

確か女性もいた。

上りが得意、下りが早い、

そうしたランナーの個性が

はっきり出るこのコースは

走っていて実に面白い。

沿道の応援は決して多くは無く、他のランナーにとっては淋しく感じるかもしれないが

私にとってはランナー同士のそうしたかけひきだけでテンションも上がり

それだけで充分に楽しめる。

また中盤の激坂は心肺MAX。

まさに自分との戦いで、決して歩かないぞとのと前を行くランナーの決意が背中に見え

その苦しさに歪む顔よりも気迫が前面に出るといったこのコースの名物的区間。

ここでガックリと極端にペースは落ち、更に上り切ったあとのもう一段の上りは

ここは地獄かと何度思ったことか。

だからこそその先の下りは気持ちよく飛ばせ、

疲労のたまり始めた全身で転がり落ちる感覚は他の大会には無い醍醐味。

2014_02240047 ここまで来るともうあとは気持だけ。

最後の短い上りを駆け上がれば

ゴールは直ぐそこ。

ありったけの力を振り絞って

前を行くランナーに付くが、

やはりそこはそこ。

背後に気配を感じれば

絶対に抜かれまいとギアを変え全速力モード突入。

そのまま追いつく事無くそのままの順でゴールになだれ込む。

久しぶりだった。

足の疲労なんて感じない。

力いっぱい走り通した。

首筋の汗が自分の中にくすぶっていた何かと共に流れ去った。

空は青空。

僅かに吹く風が口にできぬほど心地良く感じ、顔が自然にほころんでいく。

快感とはこういうことを言うのだろう。

記録      55分50秒

総合順位     78位

種目順位     11位

春はもうすぐそこまできているようだ。

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