今度はおらが町の大会、
「ふかやシティハーフマラソン」の
ハーフコースを試走してまいりました。
でも、、、、試走ということもないですね。
もう何回走っていることか。
そういえば今週末は毎年恒例の
地元走友会の新年会。
その宴会前に皆でこのコースを走るというのが慣例となっているのですが、
残念ながら私はこの日は法事で参加できず、、、
それでは皆さんに先立って走ってこようかなと。
と、いう訳でもないのですが、最近どうも公園内の周回がきつくなってしまい
長い距離をなかなか走れなくなってきています。
変化の少ない公園では相当走りに集中しなければならず、
また、ここが痛い、こっちも痛いなどと言う気持ちを揺るがす原因があると
いつでも止める事のできる公園では気持を持続する事が難しいんですよね。
ロードならば一度出てしまえば帰れないから意外と走れちゃう。
ただ、GPSウオッチとかのハイテクマシンを持ち合わせていない私にはそのペースを
把握する事が難しいという難点はあるにはあるのですが、まあ、ロングはペース云々よりも
その時間身体を動かす体力、走力を養うのが目的だから関係ないといえば関係ないけど
そのハーフの距離が果たしてロングという距離かどうかは
ここでは問わないでおきましょうよ。
どういう訳かこの大会の開催日には
この土地の代名詞である
「あかぎおろし」があまり
吹いた事がないですよね。
この時期ならば必ずと言っていいほど
吹荒れる季節風。
北西よりの乾いた雪風です。
この風が吹くともう手に負えません。
風の強さもさることながら、それが吹くことによって舞い上がる砂埃というか、砂嵐というか。
畑の土が舞い上がり強烈な風と共に襲ってくるのです。
大げさじゃなくバシバシとカラダに当たるとこれが痛いんです。
もちろん、目なんて開けていられません。
口の中も鼻の中も泥だらけ。
じゃりじゃりで、、、、そんなところを走るなんて考えられないでしょ?
もし、そういうときの開催となったら私、、、、棄権するかも。
走るという前に人間の生きられる条件を満たしていないよね(笑)
中国から来る黄砂なんてそれから比べればまだまだ可愛いもんですよ。
幸いにも私の住む場所は畑よりも田んぼが多く、土の重い田んぼには土埃は起きません。
だけど畑の多いその方角を見ると黄色く霞すんでいるんですよ。
もうそんな風景を目の当たりにするとそこに住む人たちが気の毒で・・・・・・。
洗濯物なんて外になんか干せないんだろうなぁ。
子供を外で遊ばせる事なんて絶対に無理だよな。
掃除もきっと大変なんだろうし。
深谷とはそういう町なんです。
風と共に生きる町なんですよ。
ならば、そういう時にこそ
練習をしておかなくっちゃ、
って思うでしょう?
えっ、思わない?
きっと思わない人はこの深谷では生きてはいけませんよ~ぉ。
でも、でも、流石にレースともなると何も楽しい事が期待できない
そんな風の日ならば走らないほうがマシなような気もするんですけどね。
走る事できついと思われる、例えば雨だとか坂だとか暑さだとか、
それよりも何よりもきついと思われる風。
風は辛いよね~。
この日は計画どうりバシバシ吹く風の中を走ったのですが、
7km位までがもろ向かい風、しかもかなり強く。
そうなるといくら走っても走っても前に進まないんです。
途中から追い風にはなったものの、先にも書いたように口の中はじゃりじゃり。
目には何度も埃が入って痛くって仕方なかったし、髪の毛はバサバサ、、、、。
だけどそれが嫌だと言うのならこの町で走れる冬の日なんて無いかも。
夏は強烈に暑くって冬は凄い風が当たり前。
そう考えるとあまり走るのに適した町じゃないよね。
でも、そう、「風と生きる」、なんですよ。
でも、やっぱりこの町で長い間
生きてきたんだし、
これからもず~っと生きていく訳だし
この風からは逃げないよ。
風は生活の一部、
だなんて気障な事は言わないけど
当たり前のことが当たり前のように起こるから季節を感じられるし、
風の吹かなくなる季節になれば、それなりの開放感みたいなものも感じるよね。
それがまるで雪解けの雪国のようにね。
この日、2時間18分もかかっちゃったハーフのコース。
相変わらず、って変わることもないけど全然面白くないコースで飽きちゃうけど
それも深谷って町を如実に表している訳で、
歩道が無い道で大型車が自分すれすれに走り肝を冷やす事も、
肺に入れたくなくなるような強烈な家畜臭に気分を害することが多々あろうとも
みんなひっくるめて深谷という町であって、でも、決してキライじゃないんだよ。
やっぱり・・・・・好きなんだろうね、
この深谷という町。
あと何週間後にはこのコースを
息を切らして必死に走るんだなぁ。
もし、風が吹いたらどうするんだろう。
(棄権するかも・・・・・)
なんて書いたけど、絶対に走るんだろうなぁ。
何も楽しむものが無いコースだけど、それでも走るんだよね。
だって深谷の人間だもの。
深谷に生きるんだもの。
深谷ってそういう町なんだよ。