「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「キング・コング」(1)

2005年12月24日 21時38分46秒 | 映画

 映画「キング・コング」を観てきました。
 1933年のオリジナル版は、小さい頃テレビで部分的に見た覚えがあります。

 30年前の第2作である前作はロードショーで観ました。
 当時としてはやはり最先端の作品で、コンピューターでキング・コングの表情を制御しているということで話題になりました。
 非常に微妙で豊かな表情を表わしていました。
 前作も僕はとても面白かった作品で、記憶に残っています。

 本作は映像技術的には前作を遥かにしのぐわけですが、監督・ピーター=ジャクソンは前作の焼き直しにならないよう、随分考えたのだろうと思います。
 コングが“恋人”のアンと夕日を見つめるシーンや、氷の上で滑って戯れるシーンは前作にはなかった「ラブシーン」で、とても感銘を受けるものでした。
 やはり“ラブストーリー”なのですね。

 逆に、ラストシーンで飛行機の攻撃を受けるとき、コングが手に握っていたアンを下に下ろそうとして、アンが「離さないで!」と叫ぶシーンはありませんでした。
 コングがアンを手に持っていれば戦闘機がコングを狙うことはできないため、アンは必至になってコングに泣きすがりますが、コングはアンをそっと物陰に隠し、戦闘機に立ち向かっていくのでした。
 僕はとても感動したシーンで、今回なかったのが残念でしたが、作品のオリジナリティのためには仕方ないのかもしれません。

(続く)

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