「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

サイコドラマ(2)

2005年12月28日 20時36分25秒 | 心理
 
 まず、主人公のテーマを見つめるのに適切な場面設定をします。
 そのテーマに関係する過去のでき事のシーンから始めたりします。
 主人公と関わる人物の役を演じる人を、参加者の中から主人公が何人か選んでいきます。

 それから実際にあった会話などを、ロールプレイで再現していきます。
 言われたときどう感じたかなどの感想や意見を述べます。
 また言葉だけでなく体の動きで表現したりし、感情や体感をフルに使っていくことが大切です。

 そして、これがサイコドラマの特徴ですが、ディレクターの指示で「リバースロール」ということを行ないます。
 互いの役割を入れ換え、主人公が相手の立場になって、セリフや動きを与えたり与えられたりするのです。
 それによって主人公は、今までと違う角度から自分のことを見つめることができるわけです。
 どのタイミングで「リバースロール」という指示を出すかが、ディレクターの腕前になります。

(続く)

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