「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

サイコドラマ(4)

2005年12月30日 20時44分48秒 | 心理
 そしてディレクターは一応の決着を見て、ドラマを終了します。
 それで問題が解決すればめでたしですが、普通はある程度の段階まで主役の気持ちや思いが進展すればいいものです。
 同じテーマで次回も引き続きドラマを進めることもよくあります。

 ドラマ終了後、「シェアリング」と言って、主役を囲んで参加者たちがドラマの感想や、主役に送る言葉などを順に述べていきます。
 あくまでも主役が中心で、主役を批判したりするのではなく、主役の気持ちに沿うことをシェアします。

 それから、サイコドラマは極めてプライベートな空間なので、その場で見聞きしたことは決して外には持っていかないという約束をします。

 主役はドラマを体験したことによって感情が変化しているので、「頭では分かっているけど実際にはそういかない」というふうにはなりません。
 それがサイコドラマの大事なところだと思います。

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