「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子との接し方(1)

2005年12月15日 23時00分25秒 | ボーダーに関して

 脚本家・清水さんの元のご主人は、ボーダー的だったという清水さんがキレても、一歩引いて冷静に受け止めてくれたそうです。
 でも清水さんにはそれが「無関心」「無視」されているように思えたとのこと。
http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_e221.html

 僕も心子がパニクったときには、巻き込まれないこと,動じないことを心がけていました。
 彼女の主治医の先生から僕はこう言われていました。
「彼女は水に浮いた葉っぱのようにゆらゆら動く人だから、あなたは杭のように動かないこと」
 実際、それで彼女が次第に落ち着いてきたこともありました。

 でも、もしかすると心子は、僕がもっと共鳴して、彼女と同調してほしいと思っていたかもしれません。
 「ある女医さんのお話(4)」(11月12日の記事)に、次のように書きました。

「『感情に巻き込まれず優しく応対してくれる人』に対して
『とってもいい人だけど所詮私の気持ちはわからない!』と、
人柄は認めても感性は見下しがちです。」

(続く)

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする