「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

サイコドラマ(3)

2005年12月29日 20時44分27秒 | 心理
 
 主役はリバースロールをして新たなことに気付いたら、今度はそれに対してどうするかなどを即興で演じたりします。
 それらを繰り返してドラマを進めていくのです。

 ディレクターはドラマの展開を見ながら、適切なところで新たな場面設定をして、テーマを深めていきます。
 さらに現在や未来のシーンを作っていったりします。
 ディレクターの手腕がものを言うところです。

 主役は、何が問題だったのかを発見したり、新たなことを感じたりします。
 そしてそのテーマにこれからどう向き合うかなどを、ロールプレイで演じていきます。

 ディレクターは結末に向けてドラマをクライマックスに持っていきます。
 実際に体験しないと分からないのですが、主役は頭で考えるだけでなく、非常に感情が動きます。
 これがサイコドラマの重要なところです。

 主役は涙でぼろぼろになることも珍しくありません。
 参加者も自分の中の感情が共振して涙が溢れることもあります。

(続く)

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