「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「フラット革命」 に 「境界に生きた心子」 が引用 (1)

2007年11月27日 22時14分15秒 | 「境界に生きた心子」
 
 拙著「境界に生きた心子」が、話題作 「フラット革命」(佐々木俊尚/講談社)に

 引用されました。 (^o ^)/

 「フラット革命」 は、元毎日新聞記者の 佐々木俊尚氏が、

 その豊富な 取材経験を生かして、

 インターネットがもたらす 新しい世界の変容を 描いたものです。
 
 その中で、取材を受けた 瑞穂さんが 境界性パーソナリティ障害で、

 佐々木氏に ボーダーを理解してもらうため、拙著を紹介してくれたのです。

 瑞穂さんは 僕のブログにもお越しいただいており、

 拙著が引用されたことを 知らせてくれました。

 その引用部分を 紹介させていただきます。

(前半は 佐々木氏の地の文で、『  』 の部分が 拙著からの引用です。)

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 ボーダーは当初、統合失調症(精神分裂病)と 神経症のどちらにも分類できない

 境界線上にあることから そのような名前がつけられたが、

 その後、独立したひとつの精神疾患として 認識されるようになった。

 その内容をひと言で説明するのは難しいし、この本の目的でもないので省くけれども、

 ある書籍からの 短い引用をしておきたい。

 瑞穂が 私に勧めてくれた「境界に生きた心子」(稲本雅之、新風舎、二〇〇五年)

 という書籍である。

 漫画家の男性が、境界例の女性との生活を 描いたノンフィクションだ。


『境界例の人は 何か純粋なものを待望している。

 良くも悪くも 世の常識に染まることがない。

 普通の人間は、自分と周りとのバランスを取ったり 達観したりしながら、

 より多様で柔軟な人生観を 見いだしていこうとする。

 それとも 現実とぶつかることを回避して、本音と建前を使い分けたり

 長いものに巻かれたり、事なかれ主義で浮世を渡っていく。

 しかし境界例の人は 決して世間ずれすることがない。』


 その「純粋なもの」を求める気持ち、

 出会い系にさえ 純粋なきずなを求める気持ちは、瑞穂にも強くあった。

 その意味で 彼女はやはりボーダー気質である。

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 拙著が引用された(のを知った)のは 初めてですが、

 やはり素朴に 嬉しいものですね。

 全く別分野の本ですが、少しでも知られるのは ありがたいことです。

(「フラット革命」 については後述。)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51466890.html