読売新聞の連載 「死刑」 に 読者から寄せられた反響です。
●被害者への思い
被害者の感情を重視して 厳罰を求める声が 目立ったということです。
「 苦悩の遺族に 胸が締めつけられました 」
茨城県の主婦のメールです。
「 被害者の家族は、 加害者を責めると同時に、
自分をずっと 責め続けてしまうところがある。
区切りをつけるためにも、 死刑制度は必要だと思った 」
「愛知・闇サイト事件」 で 一人娘を殺害された 磯谷富美子さんが、
死刑を求める 32万人の署名を集めた という記事をきっかけに、
2週間余りで 新たに1277人の署名が 加わったそうです。
「 私も 一人娘を持つ 45才の父親ですが、
本当にこの事件には 激しい怒りと 言いようない悲しさを覚えました。
署名は、 親が子を愛する 心の一筆だと思います 」
一方 さいたま市のヘルパーは、 署名活動の広がりに 懸念を示しました。
「 もし自分が 裁判員になった事件で、
死刑を求める 何十万人もの署名を見たら、
平常心でできるかどうか 自信がない 」
●執行する立場
刑務官の息子を持つ 40歳代の女性は、
息子が 刑務官試験に合格したとき、
処刑場も見学したという 体験をつづりました。
息子は 「 いずれ自分も 執行ボタンを押す日が 来るのかな 」
と話したといいます。
「 死刑は必要だと思いますが、 ボタンを押す刑務官の 心の中についても、
国民は知るべきではないでしょうか 」
八王子の元刑務官は、
「 執行した 13人の死刑囚の顔は 今でも忘れられない 」と語った
先輩の言葉を 思い出しました。
「 制度をどうすればいいのか、 なかなか結論が出ない 」と話します。
〔 読売新聞より 〕
(次の記事に続く)