先日の 「BPD家族の会」 で、 30分ほどのDVDを見ました。
原宿カウンセリングセンターの 信田さよ子の講義を 収めたものです。
BPDの子供と 共依存になっている親 (特に母親) に対する
アドバイスでした。
以下に その内容を書いてみます。
① 起こっているトラブルが、 誰の問題であるかを分ける。
夫の問題か 妻の問題かは 分かりやすいが、 親子の問題は分かりにくい。
子の問題と 親の問題は分けにくい。
(カウンセリングの際) 母親は 話をするときに主語がない。
子供のことを 自分のことのように 話してしまう。)
IQとは関係がない。
分けられないから 辛くてカウンセリングに来る。
努力しないと分けられない。
分けられると あとは簡単。
② 子供を コントロール (支配) することをやめる。
親のコントロールは無意識で、 “あの子のために” やっている。
親は正しいと思っている。 自分による理解。
親の 子供に対する理解ほど ズレているものはない。
子供は 親の理解通りではない という自己反省が必要。
子供に向かって 「~すれば?」 「~したら?」
というアドバイスは コントロールになる。
③ 「 I メッセージ」 〔*注〕 の恐さ。
〔 *注: 問題について話し合うとき、
「私は悲しい」 「私は辛かった」 など 「私」 を主語にして伝える。
「あなたは勝手だ」 「あなたのせいで」 など
「あなた」 を主語にしない。
相手を非難する 形で話さない。 〕
I メッセージは 他者を責めないので、 関係はちょっと良くなるが、
相手の反応を気にしていると、 I メッセージはできない。
波風を立てないようにしようと思えば、 そうできる。
そして 何も解決しないまま、 年月は過ぎていく。
向き合うには 勇気が要るが、 母親より父親の方が 勇気がない。
夫婦の問題が 再構築できていないと、 子供の問題には 立ち向かえない。
2対1 (夫婦対子供) で 立ち向かうべきだが、
普通 夫婦は半分も協力できない。 (せいぜい42%)
妻は カウンセリングや色々な会などに 出席していて、 情報量が多い。
夫はそれが我慢できず、 妻のすることを つぶす場合もある。
(実際、「BPD家族の会」 に参加されているのも、 大半が母親です。
〈稲本〉)