先日の記事に書いた、 介護拒否や暴力のある 利用者・Bさん。
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60843403.html )
相変わらず お茶をひっくり返したり、 何をしても抵抗したり、
不貞腐れて 食事に手を付けなかったりしています。
どうもBさんは プライドが高くて、
「どうぞ」 とか 「召し上がってください」 などと関わると、
“お前の世話になんかなるか” と 思われるようなのです。
そこで、 お茶のカップを 持たせてあげるのではなく、 少し離れた所に置いて、
知らんぷりをしていると、 そのうち手を伸ばして お茶を飲んだりするのです。
食事も 世話を焼いて構うのではなく、 遠巻きに 見ないふりをして見ていると、
一人で少しずつ 食べたりしています。 (^^;)
施設にいる 認知症専門の看護師の先生によると、
本当はBさんは 淋しいのだというのです。
淋しいけれど それを素直に表現できず、 拒んだり歯向かったりしてしまうそうです。
一目で 「淋しいんだよね」 と看破した、 認知症のCさんは すごいと思います。
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60847305.html )
Bさんはきっと しっかりと生きてきた人で、 今までできたことが できなくなり、
そういう自分が 受け入れられなかったり、 悲しかったりするのかもしれません。
人に面倒を見られるのも 許せないのではないでしょうか。
愛を得られない悲しさが 怒りとなって噴出してしまう、
心子やボーダーの人と 似たところがあるかもしれません。
根本には 淋しさの感情があるのだ ということが分かれば、
こちらの気持ちも変わってきます。
時間はかかるけれど、 こちらは一貫した 受容的態度で、
Bさんの心を少しずつ 解きほぐしていくしかないということです。
いつか、 Bさんの笑顔が 見られるようになるといいですね。