口から食べることが難しくなった 認知症の患者さんに、 「胃ろう」 をすると、
2割は食べる機能が 改善することが分かりました。
早期の認知症の人では、 3割が改善しました。
胃ろうは お腹の表面に穴を開け、 胃にチューブを通して 栄養を入れる方法です。
鼻から管を入れるより 苦痛が少ないなどの理由で、
2000年代から 高齢者に広く 使われるようになりました。
現在 胃ろうを導入しているのは、 障害者・ 難病患者を含め 推定40万人です。
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調査が可能だった 1027人の患者さんの半数が、 2年4ヶ月以上生存しており、
そのうち18%が 食べる機能が改善しました。
さらに、 症状や支援・ 介護の程度によって 5段階に分け
( 「1」 が 自立度が最も高い)、 その改善度を調べました。
自立度が 「2」 の人では 35%が改善していたのに対し、
自立度 「3~4」 の人では 17%でした。
高齢の認知症患者への 胃ろうについては、 体に負担や苦痛を伴うため、
人工的で 無益な延命につながりかねない という議論がありますが、
はっきりした効果は 分かっていませんでした。
認知症高齢者への胃ろうなどの 導入や中止の基準、 手続きの指針作りが
始められています。
〔 朝日新聞より 〕