皆さんが 自分の安全を守るための 対策を考えていきます。
事前に方針を決めておくことで、
皆さんとお子さんの危険性を 小さくすることができます。
暴力行為が起きてしまっても、 この先の危害を防ぐこともできます。
○ 何よりも重要なのは、
虐待や暴力行為について 自分を責めるのをやめることです。
「もし自分が ~~していれば」 「 ~~すべきだったのに」
という言葉は忘れましょう。
皆さんが何をしようと、
パートナーは理由を見つけては 皆さんを責めるに違いありません。
罪悪感だけでなく、 犠牲者の多くは 屈辱感を感じます。
罪悪感は 過ちを犯してしまったという感情で、
屈辱感は 自分の存在を過ちと捉える 感情と言えるでしょう。
虐待を受けることで、 中毒にも似た 屈辱的感情が起こるといいます。
すると ますます身動きが取れなくなり、
自由な選択や、 自分を守ることができなくなります。
屈辱感により 思考は停止し、 「普通」 の関係とは何か 全く分からなくなり、
何がまともなのかも 判断できなくなってしまうのです。
暴力を目撃した子供は、 屈辱的な思いに駆られます。
子供にとって、 自分の親が 暴行されるのを見ることは、
自分が暴行されるのと 等しいのです。
このように、 虐待によって認知が歪み、 思考力が鈍り、
緊急事態に直面していながら、 迅速な対応が取れなくなってしまいます。
そんなサイクルが 永遠に続き、 皆さんが 積極的な態度に出ない限り、
事態は 悪化の一途を辿るのです。
(次の記事に続く)
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) より 〕