「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

光市母子殺害事件、 最高裁判決 (1)

2012年02月20日 23時16分09秒 | 光市母子殺害事件
 
 本日午後3時、 光市母子殺害事件の最高裁判決があり、

 史上最年少の死刑が確定しました。

 事件から13年、 本村洋さんの長い闘いが、 大きな区切りを迎えたのです。

 被告が少年であっても、 また 少年事件で被害者が二人でも、

 死刑の適用があると 最高裁が示したことは、 今後への影響が大きいでしょう。

 ただし、 最高裁の死刑確定判決においては異例の、

 裁判官の反対意見が添えられています。

 そして その反対意見に対して 更に、 裁判長が意見を述べたといいます。

 判決は決して 決定的なものではなく、 とことん 慎重を期すべきだということです。

 これから 裁判員裁判も世論も、 安易に 厳罰主義に陥ってはいけないでしょう。
 

 マスコミは 元少年の実名 (大月孝行/旧姓・福田) を明かし、

 写真も公開しました。

 今までは 少年法に基づき、

 元少年が社会に復帰したとき、 甦生の妨げになるため 匿名にしてきましたが、

 死刑が確定して 社会に戻る機会が失われた という理由です。

 事件の社会への影響が 重大だったこと、

 匿名のまま死刑が執行されると、

 誰に執行されたのか 国民が監視することができなくなる、

 などの理由も述べています。

 この事件, 裁判が 社会に与えた影響は、 余りにも大きいものでした。

 僕自身も 生前の心子と一緒に、

 本村さんがシンポジストとなった 犯罪被害者支援の会に参加した縁で、

 この裁判についての記事を 綴ってきました。

 僕は元々 死刑廃止論者で (同時に 犯罪被害者支援の勉強も 充分してきました)、

 あらゆる死刑存続論に 反駁できましたが、

 本村さんの痛烈な訴えにだけは、 異議を申し立てることができませんでした。

 今の僕が 絶対的に死刑反対の 立場が取れないのは、

 本村さんに感化されたものです。

 (この裁判に関しては、

 最高裁が差し戻しをした時点で 死刑判決への流れができてしまったため、

 それに反対するというより、 死刑がほぼ確実と 思ってしまっていました。)

(次の記事に続く)

〔参考: フジテレビ 「知りたがり!」, テレビ朝日 「スーパーJチャンネル」〕
 
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しずちゃん、 全日本選手権優勝 (2)

2012年02月20日 18時48分25秒 | Weblog
 
(前の記事からの続き)

 大会当日、 試合の相手は 鈴木佐弥子 (30才)。

 かつてライフセービング日本代表となり、 アジア大会で金メダルを獲得、

 卓越した身体能力の持ち主です。

 鈴木の試合ぶりを見た梅津を、  「強いな、 相手」 と唸らせました。

 しずちゃんのセコンドには 日本代表の監督が付き、

 梅津は 観客席の最前列で見守ります。

 しずちゃんは 相手の強打にひるむことなく 前へ出て、

 連打で 相手からスタンディングダウンを奪いました。

 以前 テレビでスパーリングを見たときは、 素人に毛が生えた 程度でしたが、

 短期間に 数段の成長を見せています。

 ガードが疎かになりがちなものの、

 攻撃の手を休めず 相手の顔面を捉えるファイトに、

 もはや芸人の余技などと 言わせるものはありません。

 客席から 声を枯らせて、 指示と声援を送る梅津。

 積極的に責め続ける山崎。

 その結果、 26 vs 11の 見事な判定勝ちでした。

 これで 5月の世界選手権への 出場が決定。

 ロンドンオリンピック出場に 一歩前進しました。

 世界との実力の差は まだまだ大きいようですが、 さらに二人で 練習を積み重ね、

 世界選手権で 好成績を修めることを期待したいです。

 しずちゃんは、  「梅津さんのために 絶対勝たないとと思ってやった」 と述べ、

 梅津コーチへの 信頼と感謝を 前面に出しています。

 過酷な試練を通して、 二人は より絆を深めたのでしょう。

 梅津は 試合の4日後に入院し、 手術も無事に終了。

 今は 治療に専念しているということです。

〔TBSテレビ「バースD」より)
 
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