(前の記事からの続き)
・ 搾取的な子育て
自分が 最もよいと思うことが、 わが子にとっても 最もよいと確信しています。
片親引き離し症候群 (片親疎外/PAS) の 例によく見られます。
親は、 自分がそこから 何を得られるかという観点で 生活を捉えがちです。
子供のニーズが 自分のそれと反する時、
子供は厄介な存在だとか、 脅威と見なされます。
忠誠, 賞賛, 服従を求めることで 相手を支配しようとします。
感情的に未熟で、 他人のニーズや感情に 鈍感です。
子供は、 利用されているように感じ、 自己イメージが貧弱で、
愛について 誤った考えを持っています。
感情的に 自分を労ることができません。
・ 虐待的な子育て
「~しなさい、 さもないと」 子育て と呼ばれます。
他の子育てとの違いは、 彼らの破壊性です。
親はまるで わが子を破壊しようとしているかのようです。
搾取的な親は 子供の忠実さを食い物にし、
虐待的な親は 子供を力ずくでねじ伏せようとします。
子供を身体的に虐待し、 おおっぴらに彼らをけなします。
子供が従わないと 屈辱を感じ、 過剰に反応したりします。
自分と子供のニーズを 区別できません。
身体的, 性的虐待と同じく、 言葉の虐待も破壊的です。
最も深刻なのは 子供がこう思ってしまうことです。
「私を守ってくれるはずの人が 私を傷つける。
それに対して 私はどうすることもできない」
その結果 起こりうるものとして、 うつ, 依存症, PTSDなどがあります。
自分は虐待されても当然 と考えたり、 人を信頼できなくなったりします。
彼ら自身が ボーダーになる可能性もあります。
(次の記事に続く)
〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕