〔* 稲本注: 本書に書かれている 法的手続の事情はアメリカのもので、
日本の実情に合うとは限りません。
役に立つかもしれない部分だけ 抜粋します。〕
皆さんやお子さんに対する パートナーの虐待的行動を阻止するため、
裁判所の援助を求め、 究極的には別居, 離婚の要請が必要になることがあります。
法的手続きは 大きな恐れと 先行きの不安を感じます。
高機能のボーダーの人は
虐待的でありながら、 他の人には 正常に見える場合もあります。
皆さんの信頼を確立し、 身の安全を確保するために、
パートナーの過激な行動の 記録を取っておきましょう。
おおよその日付, 行動, その結果を記しておいてください。
常軌を逸していたり、 危害を及ぼす 可能性がある行動は 何でも含まれます。
ボーダーの人が 偽の告訴をする場合もあります。
訴訟手続が始まってしまうと、 止めるのは非常に難しくなります。
告訴の脅しや 危険信号を感じたら、 警察に報告し、
将来 偽りの告訴が 行なわれるかもしれないことを伝えておきます。
警察が理解してくれるかは 地域によってまちまちです。
パートナーが 精神保険制度の援助を受けているとしたら、
関係書類や処方箋などの コピーを取っておきましょう。
そして、 資格のある 経験豊富な弁護士に 連絡を取り、
アドバイスを求めてください。
一般的な家庭弁護士は、 ボーダーが関係する離婚には ふさわしくありません。
〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕