「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

実生活のなかで DEARを使うこと

2015年07月07日 20時42分53秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ 32
 
 アクション・ステップ16 〔*注〕 で作った カードを吟味します。
 
〔*注: http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/64631170.html 〕
 
 BPが 行なうことができる (あるいはできない) ことを 選んでください。
 
1. Describe
 
  BPとの出来事の状況を、 誇張なしに, 評価せず, 感じたことを入れずに, 
 
  客観的, 具体的に、 描写してください。
 
  ビデオカメラになったつもりで やるといいでしょう。
 
 * 「怒鳴られると、 何を言ってるのか聞けなくなります」
 
 * 「きのう、 午前0時まで帰って来ませんでしたね」
 
 自分の状況を描写してください。
 
 ______________________________________
 
2. Express
 
  その状況についての あなたの感情や意見を、 はっきり表現してください。
 
  「私が感じた」 と言い、  「あなたが感じさせた」 と言わないでください。
 
 * 「大声をあげられると、 とても気分が悪いです」
 
 * 「私はとても心配しました」
 
 あなたの感情を表現してください。
 
 ______________________________________
 
3. Assert
 
  あなたの境界を主張してください。
 
  正しく、 そうすべきだから という理由ではなく、 
 
  あなたが個人的に必要としている という理由で説明しましょう。
 
 * 「怒鳴るなら、 出て行って、 あなたが冷静になったときに 戻ります」
 
 * 「遅くなるなら、 電話してください」
 
 自分にとって 受け入れられること (境界, 妥協など) を主張してください。
 
 ______________________________________
 
4. Reinforce
 
  あなたの境界の よい点を繰り返し、 強化しましょう。
 
  必要なら、 現状のマイナス点と、 現状を続ける意思がないことを、 
 
  BPが理解できるよう助けましょう。
 
 * 「安全だと感じれば、 いい感情が持てて、 関係も改善するでしょう」
 
 * 「ここに住みたいなら、 ルールを守ってください。
 
   愛しているからこそ、 あなたを安全に保つ 必要があります」
 
 自分の境界を強化してください。
 
 ______________________________________
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
コメント
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