ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

イラクのサルバドル化……

2006-02-14 22:23:20 | 時事
 イラク情勢については詳しくないのだが、『週刊金曜日』の最新号で連載記事「イラクの侵略者 ――イラクで起きていること」の見出し「発動された『サルバドル・オプション』」に目が引かれた。そして、暗鬱となった。

 「サルバドル・オプション」とは80年代に米国が中南米の軍事政権や支配階級と結びついた上で反政府活動を弾圧するために用いたノウハウのことだ。中米エルサルバドル(この国の名前はスペイン語で「救世主」という意味なのだが、この国の存在を知る日本人がどれだけいるだろうか……80年代には、商社の現地法人「インシンカ社」の企業トップだった日本人がゲリラに誘拐されたという事件で一時は広まったと思うが、今となっては……)でノウハウを確立したのだが、中南米の歴史に少し詳しい管理人は、その原型は70年代に社会主義系の政府を確立した南米チリのアジェンダ政権を転覆させた時の米国政府・米軍の成功体験にあると思う。そして、80年代の中南米の多くの国で軍事政権が成立し、米国政府のバックアップのもとに、「サルバドル・オプション」を展開した。

 どういうものかというと……反政府的な立場で言論活動を続けるジャーナリストや労働運動を率いているリーダーの家に、ある日、ナンバープレートのない黒のセダン車やワゴン車が横付けされる。そこから出てきたのは、警察でも軍でもない、素性はわからないがマシンガンなどで重武装した人々。その武装した人々(俗に「死の部隊」と呼ばれる)は、本人だけでなく、時には家族をも拉致し、拉致された人々は後日、無惨な死体となって発見されるか、行方がわからなくなる。かろうじて拉致をまぬがれた人々は、行方がわからなくなった家族について警察や司法当局に捜索を依頼するのだが、行方がわからなくなった人々は行方もわからないし、殺害された人々については誰が手を下したのかわからない。

 そういうことが、80年代の中南米では結構起こっていた。チリでアジェンダ政権が転覆された軍事クーデターの直後も、フォークランド戦争前のアルゼンチンでも、何万人もの人々の行方がわからなくなった。南米で言えばコロンビアやペルーやボリビア、中米ではエルサルバドルやグァテマラやホンジュラスや革命前のニカラグアでも、同様なことが起こった。それが、管理人の人権問題への関心を高めるきっかけだった。

 中東情勢は中南米以上に複雑で、管理人には体系的に分析して自説を語る力はない。しかし、「サルバドル・オプション」が発動されていると聞くと、関心を持たずにはいられない。

信じられん……

2006-02-14 19:43:15 | 時事
後継首相ふさわしい人、安倍氏がトップ…読売世論調査

 皆さん結局、耐震強度偽装事件もライブドア事件も、どうでもいいのね。

 それとも、「安晋会」の名前が見え隠れしているということに、目を瞑ってるのかしら。

☆★☆★

<ライブドア>“自殺”副社長宅からチャート図押収

 一気に問題の核心に迫る情報ですね。

毎日新聞 ライブドア特集

BLT問題ですと

2006-02-14 12:30:48 | 時事
 メモメモ。

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
第66回 小泉政権揺さぶるBLT問題
防衛庁・ライブドア・天皇制


 BSE問題は対米従属べったりの姿勢に誰も文句を言わないから取り上げないのだろうか?

 後半、ホリエモンとヤミ金融の関係、野口さん怪死事件を取り上げ、過去のロッキード事件との比較をしながら検察のライブドアの捜査体制について触れている。

 死者まで出ているのだから、検察にきちんと解明して欲しいと思う。