日経WagaMagaサイトに、かなり長い『ちりとてちん』の記事が掲載された。
ちりとてちん」番外編は10日放送
ここでちょっと突っ込んでおくと「四草亭」でなくて「四草の部屋」です^_^;。
個人的な好みをいえば総集編はダイジェスト過ぎて本編の面白さが伝わらないような気がする。スピンオフ『まいご3兄弟』は本編の世界を踏まえながらも独立した一編としてとても完成度が高いと思った。
後続番組って『瞳』のことね……作品の出来としては「お後がよろしいようで」にはなってないんですけど(苦笑)。
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7/31追記。
『ちりとてちん外伝 まいご3兄弟』試写・取材会ビデオ
ちりとてちん」番外編は10日放送
「ちりとてちん」がサガらない。NHKの連続テレビ小説としては3月末に終了したが、あまりの人気の高さから、NHK連続テレビ小説史上初のスピンアウト版が8月10日、総合テレビで放映される。DVDは「おしん」の記録を塗り替え、歴代最高枚数を更新し続けている。スピンオフ版やメーキング映像を収録した総集編DVDも8月22日に発売される。
番組終了から半年が経とうとしているのに、その人気は衰える気配がない。公式サイトは閉じたが、公式掲示板へのファンの投稿はやまず、投稿件数は1万件を超えている。7月23日にはたった1日で124件もの書き込みが寄せられた。遠藤理史チーフプロデューサー(「ちりとてちん」制作統括)も1万件突破の感謝メッセージを寄せ、掲示板を通じたファンの輪は広がる一方だ。
放映に先立って出版されたガイドブック『ちりとてちん』(藤本有紀著、日本放送出版協会刊)に続き、番組終了から4カ月も経って『ちりとてちんメモリアルブック』(NHKサービスセンター刊)が7月に出版された。番組終了後にこうした回顧ムックが作られるのも連続テレビ小説では異例。細部やエピソードをもっと知りたいというファンの声に後押しされた格好だ。
『ちりとてちんメモリアルブック』には、ひぐらし亭から四草亭まで全セットの紹介、徒然亭座談会、出演者インタビュー、名場面アルバムなど、ファンが知りたいディテールやこぼれ話が詰め込まれている。半年ごとに新しい作品がスタートし、日が経つごとに記憶が薄れていく連続テレビ小説の常識を覆す展開と言える。
ここでちょっと突っ込んでおくと「四草亭」でなくて「四草の部屋」です^_^;。
DVDボックスはけたはずれの売れ行きを続けている。6月に発売された「ちりとてちん 完全版 DVD-BOX I 苦あれば落語あり」は4枚組で1万5960円というボリューム、価格にもかかわらず、またたくうちに2万セット近くを売り上げた。連続テレビ小説のソフトではこれまで「おしん」が歴代トップだったが、その記録を一気に約2倍も上回った。NHKのDVD販売ページには、「朝ドラ史上最高傑作との呼び声も高い」という言葉が躍る。DVDボックス第2集も同様のヒットを記録。完結編に当たる第3集(5枚組、1万9950円)は7月25日にリリースされたばかりだ。
8月22日に発売される「連続テレビ小説 ちりとてちん 総集編 DVD-BOX」(3枚組、9870円)には、5月に放映されたドラマのダイジェスト版前・後編のほか、出演者が番組への思いを語った「それぞれのちりとてちん」、全26週分の次週予告、結婚式シーンのメーキング映像などを収録している。スピンオフ版とその資料映像も収めた。
外伝に当たるスピンオフドラマ「まいご3兄弟」(単発、43分)はまず関西ブロック、福井県だけで7月25日午後8時からNHK総合で放送された。上方落語の世界を題材にした「ちりとてちん」は関西で人気が高く、外伝は当初、関西だけで流される予定だったという。7月27日にはNHKのBS2で流された。
地上波で全国に放映されるのは、8月10日午前10時5分から。チャンネルはNHK総合だ。
個人的な好みをいえば総集編はダイジェスト過ぎて本編の面白さが伝わらないような気がする。スピンオフ『まいご3兄弟』は本編の世界を踏まえながらも独立した一編としてとても完成度が高いと思った。
「まいご3兄弟」のストーリーは、主人公、喜代美(貫地谷しほり)の兄弟子に当たる徒然亭草原(桂吉弥)、小草若(こそうじゃく、茂山宗彦)、四草(しいそう、加藤虎ノ介)の3人の珍道中。福井県小浜市から大阪に戻る道すがらの出来事を描く。喜代美の夫、草々(青木崇高)が高座でこの珍道中を題材にした創作落語を語るという仕立てだ。道に迷って滋賀県の扇骨職人の家に泊めてもらった3人が体験するドラマが語られる。喜代美は登場しない。
もっとも、「ちりとてちん」は放映中に圧倒的な人気を誇ったというわけではない。地域や時期によって視聴率には開きがあるが、全回平均視聴率(関東地区、ビデオリサーチ調べ)は連続テレビ小説史上の最低レベルで、数字だけを見れば振るわなかった。だが、物語が進むに従い口コミで評判が広がり、「後追い派」のファンが膨らんだ。前半を収めたDVDや、物語の見取り図となる『ちりとてちんメモリアルブック』はこうしたフォロワーに全体を味わい直すチャンスを与えてくれる。
福井県小浜市がヒロインの故郷と設定された縁で、福井県は9月20、21の両日、女性だけの落語大会「ちりとてちん杯ふくい女性落語大会」を福井市で開く。女性に限った大がかりな落語大会は珍しい。プロ、アマは問わない。観覧は9月1日まで、福井県サイトの同大会案内ページから申し込める(応募者多数の場合は抽選)。
落語家は噺の最後によく「お後がよろしいようで」と言って、高座から降りる。この言葉は「次の演者の準備が整ったようです」という意味だ。「ちりとてちん」は既に後続番組が半ばを過ぎ、とっくに「お後がよろしい」状態だが、ファンはなかなか高座から下がらせてくれないようだ。
後続番組って『瞳』のことね……作品の出来としては「お後がよろしいようで」にはなってないんですけど(苦笑)。
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7/31追記。
『ちりとてちん外伝 まいご3兄弟』試写・取材会ビデオ