行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

消費税と格差社会

2007-05-08 02:06:30 | 社会・経済

 日本に消費税が導入されてから、早いもので、もう18年程になるのでしょうか。

 消費税導入に際して、消費する物品・サービスから一律に摂るこの制度は、低所得者には絶対不利な税制である事は、誰もが分かっていたはずでしたが・・・。

 しかし、当時まだまだ多くの人々がバブル経済の恩恵にあずかっていて、特に、中間所得層の多くの人々は、自分たちに有利となると考え、諸手を挙げて賛成したのでした。

 そして、バブル経済が弾け、経済が収束に入ると、あっという間に、砂上の楼閣的なビジネスが消え去り、不労所得はあっという間に無くなり、所得もどんどん下がると同時に、物価やサービス価格も急速に下落し始めたのでありました。

 そして、今現在、この消費税の存在が、バブル当時に美酒を味わった中小企業経営者を苦しめているようです。通期で赤字決算であって、所得税非課税でも、消費税分の支払いのために金策に奔走しなければならない事業主がかなり居るのだそうです。

 「勝っている時は、消費税、大賛成!なんて言っていたけれど、今の状況だと、昔の方が良かったよ・・・」と、今は落ちぶれた経営者の一言が、消費税の本質すべてを物語っているようです。

 これで、欧米並みの15%、20%の消費税率となったら、どうなるのでしょうか?福祉目的税とでも名称を変えたら、再び多くの人々が賛成するのでしょうか?

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