行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

海江田民主党党首落選に思う

2014-12-16 09:44:42 | 国際・政治
 争点が、何か明確で無かった衆議院解散による

 選挙が終わりました。

 自民党の圧勝とも書かれてはいますが、

 改選前293議席から291議席の2議席減ですから、

 圧勝といよりも、数字から見れば現状維持なのです。

 また自民党の政権パートナーである公明党でも

 前回の選挙より4議席増えただけですから、

 投票率が低かったことを考えれば、

 自公政権は、否定はされなかったものの、

 決して支持を伸ばした訳ではないのです。

 一方、民主党は11議席増、共産党に至っては

 8議席から21議席の13議席増で大躍進、

 そして不振が伝えられていた維新でさえ1議席減

 だったのですから野党は決して大敗はしていません。

 では、今回の選挙でどこの党が負けたのか?と

 見ていると、改選前の19議席から2議席に激減した

 ”次世代の党”と消滅した”みんなの党”の元党首

 だけが負け、共産党が勝っただけの結果だったようです。

 つまり、民主党は勝っても負けてもいなかったのです!

 そんな中で、1949年の衆院選で社会党の片山哲委員長以来、

 野党第一党党首としての民主党の海江田党首が

 落選してしまったのです。ところがです、

 実は、もう数年前から、私は海江田さんは危ない

 と思っていたのです。

 それは、毎年行われる行政書士会千代田支部が主催の

 新年賀詞交歓会での海江田万里さんと山田美樹さんの

 振るまいの大きな違いです。

 海江田さんは、浪人中こそお見えになっていましたが、

 当選すると、ちっともお見えにならなくなりました。

 そこで、秘書の方に、「海江田さん、お忙しいのは

 分かりますが、全くお越しいただけませんね。

 
 高校の後輩からのメッセージだとお伝え下さい!」

 と嫌みを言ったことがありました。

 それが効いたのかどうかは不明ですが、

 海江田さんには、お越しいただけるようになりました。

 ただし、ちょっとお見えになって、さっさと

 お帰りになってしまい。支部会員と談笑されることも

 ほとんど無かったと記憶しています。

 一方の、山田美樹代議士は、名刺片手にできる限り

 我々会員と懇談しようと実に努力されていました。

 時には、かつての同期生が行政書士になっていて

 驚かされた、とのエピソードまで話されていました。

 確かに、山田代議士は新人であり、大臣経験も無く、

 まして党の要職にも就いておらず、

 多分政治的な影響力はほとんどないのだと思います。

 そんな弱点に対してでも、ある意味では涙ぐましいほど、

 有権者や有権者に近い方々に接して、努力されている姿は、

 誰にでも分かるのです。

 つまり、颯爽と登場して、さっさとお帰りになる

 どこか”上から目線だった”海江田万里さんという、

 ある意味ではエリート野党党首代議士に対して、

 千代田区民はノーと答えたのだと私は思ったのでした。

 それは、オール野党で、絶対に勝てないと云われた

 現、石川雅巳千代田区長が孤軍奮闘で勝った

 先の千代田区長戦に何か繋がるものを感じました。

 やはり、選挙は日頃どれだけ有権者からの

 意見を聞こうとするかの姿勢に掛かっているような

 気がした今回の年末解散総選挙の結末でした。

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