フト「史上最大の虐殺者は誰だろうか?」と、脈絡もなく考えた。
まず思い浮かぶのは「ヒットラー」であろうが、「キリスト」か「レーニン」を双璧とするのが正解ではなかろうかと考えた。ヒットラーのユダヤ人虐殺や欧州戦線の戦死傷者全部を含めても2~3千万人位だろうが、彼の考えたユダヤ人蔑視の原点が異教(ユダヤ教)の根絶は神の意志とするキリスト教至上主義の発展形もしくは変形と捉えられるのでは無いだろうか。そう考えれば、ヒットラーの蛮行をはじめ、キリスト教布教に伴って起きた米(インディアン)豪(アボリジニ)を始めとする先住民虐殺、十字軍遠征や植民地獲得(キリスト教伝播・布教)競争の過程で起きた異教徒虐殺、異教徒を殺すことにためらいを感じなかった日本への原爆投下等々を含めれば、キリストの指示に起因する虐殺者の数は天文学的数字になるだろう。一方、レーニンについてもロシア革命に引き続くスターリン粛清、毛沢東の建国・大躍進・文革時の死者、ポルポトのクメール・ルージュ顛末、北朝鮮の餓死・粛清等々、彼の提唱した戦闘的マルクス主義に起因する犠牲者は1億人を下回ることは無いだろう。しかしながら、現在もキリスト教に帰依することは善行の一つと捉えられており、レーニンに補強されたマルクス思想は正義の一つとして多くの支持を得ている。現在、米朝首脳会談に対する熾烈な綱引きが行われているが、史上の双璧をなす”虐殺指導者”の代理戦争と斜視すれば更なる興味が湧くものである。
以上は、学術的な裏付けのない考察であり識者や世論の支持・賛同を得ることは無いであろうと自覚しているが、”風が吹けば桶屋が儲かる式”の考察遊びも面白いと思う昨今である。