気がつくのが遅れました。
「広告批評」が来春休刊へ 広告形態の多様化で
(2008年4月9日(水)20:27 共同通信)
雑誌「広告批評」が2009年4月号をもって休刊することになりました。
社会人になってからは業界も違うので定期的に読まなくなってからはかれこれ20年くらい経つのですが、学生の頃はちょいと首を突っ込んでいたこともあり、感慨深いものがあります。
「お知らせ」によると
創刊した1979年と言えば、テレビCMを中心に、広告が大きな転換点を迎えた年です。マスメディアの中で巨大化していく広告を、暮らしの視点から、あるいは大衆文化の視点からどうとらえ、どうみんなの話題にしていくか。現代の「抗告評判記」をどうつくっていくか。そんな思いで走り続けた30年だったと感じています。
そしていま、広告はマスメディア一辺倒の時代からウェブとの連携時へ、ふたたび大きな転形期を迎えています。マスメディア広告と一緒に歩きつづけてきた小誌としては、このへんでひとつの区切りをつけたいと考えました。
いわゆる「コピーライータブーム」に代表されるマス広告のクリエイティブを中心にした広告の批評を中心にとりあげていたのですが、社主で初代編集長の天野祐吉氏は、しばしば広告の中にある世の中に対する批評精神に言及していました。
しかし、こういう広告に対するメタレベルの切り口での批評は、マス広告が唯一(または最大)の社会への媒体でなくなりつつあるというそれこそメタレベルの状況変化の中ではもはや「暮らし」や「大衆文化」に対する有効な批評になりえなくなった、という問題意識があるのかもしれません。
なにはともあれ、おつかれさまでした。