一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『プリシラ』

2010-02-14 | キネマ
ひとことで言ってしまえば、3人のゲイのロード・ムービーなんですが。

オーストラリアのDrag Queenが都会(多分シドニー)からアリススプリングス(エアーズ・ロックの最寄の都市で、オーストラリア大陸のど真ん中の僻地)でショーをするために「プリシア」と名づけたバスで旅をするという話です。
(Drag Queen:女装のゲイ。語源はこちら参照)。以下ちょっとネタバレ注意)


ゲイ/Drag Queenという設定に人生の喜怒哀楽を凝縮した味のある脚本に、芸達者(駄洒落でなく)なキャストとオーストラリアの大自然があいまって、いい映画になってます。

1994年の映画で、まだ若いヒューゴ・ウィーヴィング(Matrixの"Agent Smith"、ロード・オブ・ザ・リングのエルフの姫の父親、懐かしい!でも、こっちの方が先の作品なんだよね)やガイ・ピアース(これがデビュー作に近いんじゃないかな)が生き生きと演技しています。

「私たちゲイは都会の壁に守られている」と感じるところや、子供に対して自分の「ショウ・ガール」としての仕事に負い目を感じつつ理解してもらいたい父親の気持ちなど、普通のサラリーマンにも通じるところがあるなどと感じながら、一方で、80年代のディスコ・ミュージック満載の音楽と奇抜な衣装と達者なダンスで楽しめる映画になっています。

これもおすすめ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする