一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『ブタがいた教室』

2011-04-26 | キネマ
(2011.5.26追記あり)

小学校の授業の一環としてクラスで豚を飼って卒業までに食べよう、という先生とクラスの子供たちの実話を基にした話。

20年くらい前に週末のNHKで見たドイツのドキュメンタリー番組で、父親が生きている豚を1頭買ってきて自家製ソーセージにするまで、という番組を思い出しました。

ドラム缶のような大鍋にお湯を沸かし、豚を解体し、肉をひき肉にして容器になる内臓と組み合わせていろいろなソーセージを作ります。家族も父親を取り囲んで和気藹々の様子(そもそも豚がトコトコ歩いてきたときから盛り上がってる)や、心臓にレバーを詰めるのがお祖父さんの直伝で赤と白のグラデーションがきれいに出るのが自慢だ、などという様子を見ると、文化の違いを感じたものです。
(僕は葛西臨海水族園などの水族館の回遊水槽でマグロを見ると寿司が食べたくなってしまうので、どっちもどっちですが)


閑話休題

この映画は、ヒットの定石の「子供」と「動物」をダブルで使っているということを置いても、面白い映画でした。映画の大半はクラスの子供たちの討論にあてられていて、それがどこまでが台本なのかわからないほど迫真で見ごたえがあります。

そういう意味ではいい素材を生かして料理した、というのはこの映画自体についても言えますね。

それにしても、なにかあるとトラウマだPTSDだと言われるご時勢にこれをやった先生は立派だと思います。






(追記)

saitoさんからコメントをいただき、NHKの番組名とともにDVDになっていることもわかりましたので追記します。

番組は、1985~94年にかけてNHKで放送されたドキュメンタリー番組「人間は何を食べてきたか」で、上のエピソードは2話目になります。
DVDでは第一巻に収録されています。





コメント (4)
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