一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

質問は無料

2010-08-24 | 法律・裁判・弁護士

たまたま見つけた小飼弾氏のブログ国破れて冗句あり - 書評 - 日本人の戦時下ジョーク集からのまた引き

●弁護士気質
依頼人「質問だけなら、別に料金は要らないでしょうね」
弁護士「左様、質問は幾らでも無料ですが、返答には料金が要りますぞ
(『富士』第日本雄弁会講談社、昭和二〇年四月号)  

今では「弁護士会の無料法律相談」などというように、弁護士に相談するのは有料というのは常識になっていると思いますが、この当時はこれがジョークとして成立していたということは、まだまだ事件を解決したり交渉したり契約書を作ったりという結果が伴わないとお金を払うというのは特殊だったのでしょうか。  

そのために「顧問弁護士」というしくみができて、「こんなのにもお金払うの?」というちょっとした相談も月々の定額に換算するというしくみができたのかもしれませんね(筋の悪いクライアントをスクリーニングするという意味合いもあるでしょうけど)。

しかし、弁護士が急増した現在は、大概の(顧問料を払うような余裕のある)企業のは先輩方がおさえてしまっているし、既に数人の弁護士と付き合いのある企業はこれ以上顧問弁護士は必要としていない、という事情があると思います。(新しく付き合うならcommonな弁護士でなく専門分野に詳しい人のほうが入りやすいという意味でも「コモン弁護士」は飽和状態なのかもしれません。)  

それで貸金業の過払い訴訟など手っ取り早い漁場に殺到しているひともいるようですが、それでは全体のパイが長期的には増えないわけです。
「顧問弁護士」という制度についての上の私の仮説は見当はずれかもしれませんが、何か今まで報酬を払う対象でなかったものから報酬をとれるようなしくみを作るというのは一つの突破口かもしれないなぁ、と思った次第。
(それがなにか、というアイデアがないままの思いつきですが。それにアイデアがあったとして、無資格者の僕がビジネスにしようとすると弁護士法違反を問われるリスクがあるというあたりも・・・)

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