一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

課題先進国

2012-02-15 | よしなしごと
最近よくこの手の話を聞く。

曰く日本は他国に先駆けて少子高齢化や低成長に直面している、これを克服すれば他の新興国に誇れるノウハウになり、その経験自身が日本の資源になる云々

確かにそうかもしれないが、歴史上過去に衰退・低迷した国は数知れない。
最近のOccupy Wall Street運動にしても、新興国との価格競争という同じ土俵に乗ってしまい「労働力」という代替可能なコモディティになってしまった帰結ともいえるわけで、それは遡れば「英国病」に陥った「大英帝国」のおかれた状況とも似ている--その意味ではシャイロックは正しかったとも言える(あ、あれはヴェニスが舞台か)

では「課題先進国」の日本は、先達にどこまで学んでいるのだろうか。

中国の経済官僚は日本のバブル崩壊について細かく分析し、経済運営に生かしている(反面教師にしている?)と言われている。


日本も「課題先進国」として世界に打って出ようとするのであれば、他国の経験も自らのものとして取り込む必要があるように思う。

しかし、今なされている議論は、問題点をあげつらうだけで、「課題国」の自己認識はあるものの、課題「先進」国であろうという気概に乏しいような感じがする。


それではバブル崩壊局面同様に反面教師にしかならない。

そして、反面教師なら歴史上掃いて捨てるほどいる。



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