一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

中国の高速鉄道事故

2011-07-25 | よしなしごと


<8/25追記あり>
<8/26再度追記>

最近では特許問題もあり「ほらみたことか」風な取り上げられ方をしています。

たとえば安全面に不安、輸出に影響か…中国高速鉄道事故(読売新聞)とか。

でも、新幹線の運行制御技術は日本は最先端かも知れませんが、日本でも福知山線の脱線事故があったことを忘れてはいけないと思います。
路線拡張と早期開業のために安全性を犠牲にしたという指摘がありますが、組織的なプレッシャーが現場にひずみを起こしたという点では同じ。
「同じ事故は日本では起こりえない」などと解説者は言うが、まったく同じ事故は起きないとしても「過重な目標を現場に課した結果の事故」が起きないと言いきれるのだろうか。

高速鉄道の輸出にしても、中国以外にも競争相手はいるし、今回の事故で日本が有利になったとは必ずしも言えないように思います。

特許問題で言えば、一般論で言えば(中国以外の国における問題であれば)ごく狭い範囲で特許をとっても競争上は影響は少ないし、逆に広い請求項であれば異議は言えるはずで、本当に日本に技術力があるのであればあわてることはないはず。
逆に「特許出願」というPR攻勢にあわてることの方が相手のペースに乗ることになるのではないでしょうか。

敵の攻勢にあたふたし、敵失に沸く、というスタンス自体が負け犬根性を助長してしまっているようでとても気になります。


どこかで読んだのですが、日本の新幹線は専用軌道で精巧な制御なので車体自体は非常に軽量に作られているが、米国では専用軌道はコスト的には現実的でないので逆に万が一のときの衝突安全性もポイントになるとか。
その意味では、満員の電車が高架線から落ちても40人くらいの死者(現時点ですが)で済んだということから学ぶべきところはないのでしょうか。
または、今回の事故の原因究明と再発防止に協力を申し出て、同時にノウハウを吸収する原発事故におけるフランスのような貪欲さを持つべきではないかと思います(まあ、申し出には応じないでしょうが)。


<追記>
それにしても、現場で穴を掘って埋めるとは想像もつきませんでした...

<追記その2>
阪神大震災の直後に三宮で横倒しになって通りをふさいでいたビルがテレビに映されていたのですが、施工した某スーパーゼネコン(竹Φだったと思う)が総出で一夜で解体撤去してしまったのを思い出しました。
中国人に特殊な発想、ということではないのかもしれません。


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