緊急事態宣言や10万円給付に隠れて目立ちませんが政府、日本企業の生産拠点の国内回帰支援策を打ち出しました。
これは武漢肺炎のような非常事態で海外から部品などができなくなりサプライチェーンが寸断されるのを防ぐのが狙いとか。
ただ生産拠点の国内回帰にはそれ以上の意味があります。
第一は中共に頼らないこと。
生産拠点の海外シフトは国内生産が高コストなのが理由で、中共などに拠点を展開した。
しかし今回の武漢肺炎拡大のような事態になると、展開先の外国政府が輸出を規制するような事態も起きます。
例えばマスクのような医療物資。
こうなると海外生産は低コストや市場に近いメリットより、他国の主権のもとで生産するリスクが裏目に出る。
国内生産ではこのリスクを避けられます。
第二に国内に生産拠点があれば、本業は違う工場でも今回のような非常時に医療物資の重要物資の生産に転用することも可能となる。
ここで結論。
生産にも主権があれば安全保障にもかかわります。
生産拠点の国内回帰は単なるコストやサプライチェーン確保でなく、安全保障からも必要では?