シベリウスの「バイオリン協奏曲」を聴いて気になる違和音を感じたことがきっかけで音質を少し改善しようと思うようになった。
まず『キンキン音』・・・左スピーカーの1mほど手前にある40インチのディスプレイ・・・平らなディスプレイ表面による反射音が違和感があると思いディスプレイにスポンジの凸凹マットで覆ってみた。
シベリウスの「バイオリン協奏曲」を再度聴くとキンキン音はなくなり自然な音色になった。
ちょっとっした改善?でも音質の変化を体験したので、さらにスピーカーの足回りなど見直してみることにした。
一番あいまいに、いい加減にしてきた部分です。
「B&W804」の純正ピンは今使っているピンより細く(長さは同じ3cmくらい)本来洋間のコンクリート床の上に敷いた絨毯を通過してコンクリートの床に直接食い込み音を出すということでした。
日本式の板の間などはゴム製の物に換えるように付属していました。
私の部屋もコンクリートの床に絨毯仕様です(それほど厚くはない)・・・金属ピンはもう少し頑丈な太さの物に換えた・・・直接床に食い込ませれば音質は悩むほどのことは無かったかもしれません。
下の階に響くとか、床面に傷がつくとか考えたのかも・・・ピンは金属製の受け皿を付け・・・DIYショップで買ってきた組み立て式の台のボードの上に置いた。
DIYショップで買ったボード板は見た目はかなり固そうで敷台にはちょうど良いとおもったものですから。
庭に置くコンクリートのブロックでもよいかと思ったが少し小さいし見た目に悪い。
御影石とか大理石とか何かないかとネットで検索してみると、新しい素材もいろいろ出ています。
その中で目に付いたのが「アイシン高丘 【TAOC】のオーディオボード」です。
アイシンと言えば近所のメーカーでトヨタの車の排ガス規制で活躍したメーカーでは・・・。
私の高校の同級生が常務取締役になった(同窓会の出世話にでた)。
アイシン高丘 【TAOC】は現在オーディオ関連の製品を出しているようです。
こういうメーカーなら私が思っていることはいろいろ実験して試しての結果の製品だろうと思い、いろいろなところでレビューを見ると『B&W804』の特に低音の出が良くなったとか、私が持っている『B&W804』に関する好意的な書き込みを2,3見つけた。
庭に置くコンクリートのブロックよりはかなり高価ですが、確実にレベルアップするならそれほど高いものではありません。
ダメ元騙されたと思って注文し取り寄せた。
スピーカー用ボード
TAOC SCB-CS-HC45
アンプ、CDプレイヤー用
TAOC SUB-HC50C
先に到着したスピーカー用のオーディオボードを
苦労して一人で取り替えた。
試聴してみるとそれぞれの位相がはっきり輪郭が見えてきた。
私の場合は低音も出ていたのですがはっきり形(輪郭)が見えずボケた音になっていたようです。
それぞれ位相がはっきり表れ、それぞれの音が響きあうと別物の音楽に変身した。
まさにA級の音楽です。
それから後で到着したアンプとCDプレイヤー用のボード。
こちらは効果のほどは半信半疑で(あまり変わらないだろうと)騙されたつもりで導入した。
付けないときの音をそれほど聴いていないので確実なところはわかりませんが、
形がはっきり見えてきたスピーカー音の広がりやクリアさ増したような気もします。
一日経って聞いてみて感じることは聴く音楽が『全編A級の音(表現があまりよくないかもしれませんが)』になったように感じること。
クラシックに限らず、JAZZを聴いてみてもA級の音にレベルアップしている。
天体写真に例えると L,R,G,B 各フィルターでの撮像も個々クリアになり、各色のピントが一つに合致したような状態です。
ピントが一点に合致したのです。
今までの音は何だったのだろうか・・・一年半も持っているクオリティーを引き出せずにいたのです。
今回の出費は8万円ほどでしたが、このクオリティーUPは 120万のDACを購入したくらいのレベルアップがあったかもしれない。
何時聴いても心地よい音楽が確実に流れることは至福の喜びです。
スピーカーを移動中、ピンの受け皿が外れピンが穴をあけた以前のボード。
見た目は固そうで中が詰まっているようにも見えたが・・・中はスカスカ。
この穴を見てスピーカーの音の浮つきの原因が判ったような気がした。
プラスチックの太鼓の上でスピーカーを鳴らしていたような状態でした。
高音も中音も低音も出ているのですが位相がはっきり定まらず音がぼやけていたのです。
各音がバラバラに揺れ動いてフォーカス(ピント)が定まらない状態だったのでしょう。
DIYショップ組み立て家具の合板は要注意・・・オーディオには使ってはいけない。