友人のあずきちゃんがフラダンスを習っており 2年に1度ある 発表会を見に
美術館ホールへ行きました。
県下にいくつか教室を持つ先生の 全教室の合同発表会は 生徒が 上は80代に
近いマダム 若手は40代でしょうか 幅広い年齢層です。
全員が出場とのことで 曲ごとに 美しい衣装に身を包み ゆったりしたメロディーに
乗って 腕に骨がはいってないのか と思われるほど 柔らかく腕がしなります。
2006年に公開された映画 『フラガール』 を思い出しました。
事実を脚色して作られたこの映画は 昭和40年の 福島県いわき市が舞台で さびれ行く
常磐炭鉱の町おこしにと 東京からフラダンスの講師を招き フラダンスの フの字も知らぬ
炭鉱の娘に 踊りを教えます。
紆余曲折がありながらも 炭鉱の田舎娘が見事なダンサーとして成長し 晴れの舞台で舞う
常盤ハワイアンセンターの 誕生から成功までを収めた 感動作となりました。
映画の中で 主演の蒼井優さんと 南海キャンディーズのしずちゃんが 華麗な踊りを見せて
この作品は 数々の賞に輝きました。
3年前の大震災で 大きな痛手を受けた常盤ハワイアンセンターは その後 ダンサーたちの
熱意で再開されることになり 被災地の希望の星として この模様は ドキュメンタリー番組でも
放送されました。
常盤ハワイアンセンターは旧名で 現在は スパリゾートハワイアンズ とのことです。
舞台へ立つ人に ぞくぞく届く花やプレゼントを 受付嬢が忙しくさばいており 1鉢1,000円の
ハイビスカスが 飛ぶように売れていきます。
メンバー中 最年長と思われる年配マダムが 笑顔を絶やさず おとなりさんを ちらちら
見ながら踊るフラは ほほえましく かわいらしくて 髪にさした花飾りや 原色の花柄衣装が
似合っておりました。
フラは 8等身のスタイル抜群の人より 背が高く たっぷり肉が付いた大女の方が もっと
似合う踊りではないかねとは フラが踊れぬ 素人の感想です。
最後は全員が出て 客席にあいさつし 幕が下りました。
この日のために何ヵ月も前から練習にはげみ 晴れの舞台で 発表会を終えたマダムたちは
また 2年後の発表会に向け 精進を重ねることでしょう。